普天間基地の無条件撤去を!

市民200人が集会・パレード

 6月1日、「戦争あかん!平和がええやん!憲法守る東大阪の会」の主催で「6.1普天間基地無条件撤去・返還」を求める集会パレードが行われました。これには朽原まこと府議や主催者団体の事務局員である上原けんさくらも参加しました。

集会の様子 6月1日、時折雨も降る不安定な天気のこの日。6時過ぎから人が集まり、「沖縄を返せ!」の歌声に、集会があることを知り、かけつけた人、若者や小さな子どもと一緒に参加したお母さんなど老若男女、市民200人が中小阪公園に集合しました。中には、基地撤去のためにあちこちの集会に参加している方や飛び入り参加した若者もいました。

 主催者挨拶の後、4月に沖縄県内すべての市町村長はじめ9万人が集まった沖縄県民大会に参加した女性やニューヨークで開かれた核拡散防止条約再検討会議に参加してきた若者たち、市議団団長、内海市議らがそれぞれの立場から、普天間基地撤去、平和を守る決意を語りました。そして、日本共産党国民運動本部長清水ただしさんらからのメッセージが紹介され、最後に普天間基地の無条件撤去返還を求める集会アピールが採択されました。

 集会の後、布施駅までパレード。沖縄県民が基地による苦しみを長きにわたって受けていることへの怒り。また県外・国外移設との公約をかなぐり捨てて、普天間基地の県内移設、訓練の拡大という最悪のシナリオを決定した鳩山内閣に対する怒りの気持ちを示す「怒」プレートを示して、元気にシュプレヒコールをしながら歩きました。

 沿道の若者らが激励で手を振ったりする姿が目立ち高さがうかがえました。

 小学生の子どもと初めて集会に参加した沖縄出身のお母さんは「基地なくせと声を出せて、結構楽しかった。早く普天間基地をなくしてほしい」と語っていました。

無条件撤去こそ

 「抑止力」の名でどれだけ沖縄県民の安全が脅かされ、いのちの危険にさらされてきたことでしょうか。ワインバーガー氏(元国防長官)やチェイニー氏(元副大統領)らアメリカの高官自身、“在日米軍は日本防衛の任務を持っていない”とずっと言い続けてきています。「抑止力」どころか、アフガニスタンやイラクへの出撃基地になっています。海兵隊は、「侵略力」「戦争力」そのものです。

 無条件の返還を本腰を据えて堂々と交渉する以外に解決の方法はありません。

「北朝鮮や中国が不安」の声もあるけど…

海兵隊は軍事的緊張高め百害あって一利なし

 沖縄に海兵隊がいることは周辺地域の軍事的緊張を高めるだけであり、百害あって一利なしです。

 北朝鮮の問題では、同国をはじめ米国、中国、ロシア、韓国、日本の「6カ国協議」の枠組みを、困難はあっても復活させ、平和的な解決に努力を尽くすべきです。

 柳沢協二前内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)は、北朝鮮の経済・軍事的な実情からいって「1950年の朝鮮戦争のような戦争はまずあり得ない」と分析します。防衛省作成の『防衛白書』によると、韓国に駐留する米軍の総兵力は10年間で約3分の2減の2.5万人に激減しています。しかも、米国は在韓米軍を朝鮮半島に常時張り付けるのではなく、それ以外の地域にも派遣する方針をとっています。

 それなのになぜ、朝鮮半島「有事」を口実に、沖縄の海兵隊を維持し、普天間基地に代わる新しい基地をつくらなければならないのでしょうか。

 中国問題もそうです。台湾海峡「有事」の危険をあおり、海兵隊の沖縄駐留を正当化する議論も一部にあります。しかし、海兵隊が台湾に上陸して中国軍と直接たたかうとなれば、それは米中間の本格的な戦争を意味し、核兵器の使用にもつながる最悪のシナリオです。

 日本が海兵隊の出撃を認めれば、軍事介入に加担することになり、「一つの中国」という政府の方針にも反します。なにより、これまでとは比較にならないほどの深まりをみせている米中、日中間の経済的相互依存関係を考えれば、破滅的な軍事的対応をとることは決してできないはずです。

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