学校給食値上げするな! 文教委員会上原質問

在職死・病気休職者多発の解決求め、市長から産業医設置答弁引き出す

 文教委員会が開かれました。日本共産党上原けんさくの質問のあらましを紹介します。

学校給食費無料の自治体示し、値上げ撤回求める!

 上原けんさくは、文教委員会で、学校給食の値上げについて質問。

 今回、教育委員会が、学校給食法に基づき、米飯給食のための炊飯加工賃として出してきた1食あたり6円の補助を打ち切るとし、さらに食材の高騰などを理由に、給食費を1食28円の値上げをすることを決定。そして、昨年秋につけた物価高騰による緊急補助(1食あたり8円)を今年も継続することで実質1食あたり20円負担増となることについて質問しました。

 市内の優良企業でパートで働いていた女性10人が年末に解雇された例があり、失業が広がるなかで、値上げすることは痛みを感じないのか?と質問。

 さらに、学校給食法を根拠に補助を打ち切るなどとしているが、全国ではすべて給食費は父母の負担でまかなっているのか?と質問しました。

 教育委員会は一部補助を行っているところもあるとしながら、今回の値上げを当然視しました。

 さらに上原けんさくは、全国では少なくとも2つの自治体(北海道三笠市、山口県玖珂(くが)郡和木町)で学校給食が無料となっていることを示し、「三笠市では、無料でも何もペナルティもない。三笠市では子育て支援として無料になっている。全国ではこうして頑張っているところもあり、学校給食法に基づく値上げ理由は根拠にならない。しかも今日の経済情勢のもと、値上げすべきでない」と撤回を求めました。

在職死8名・病気休職者多発の学校現場の多忙化指摘、産業医設置など求める

 さらに上原けんさくは、教職員の在職死・病気休職者多発の背景に、多忙化があり、授業の準備をする時間がないなどの事態を指摘。教育委員会への膨大な報告書改善を求めました。

 また精神疾患で休職する教職員が多く、産業医設置で早期に対処し、休職者を減らすことが、児童が落ち着いて勉強するためにも必要と主張。

 教育委員会は、産業医の必要性を認め、予算要望をしていたものの当初予算に認められなかった経過を説明しました。

 その後、市長総括において上原けんさくは、野田市長に対し、当初予算に入れていないことを批判し、早期に、遅くとも2学期からでも産業医の設置を求めました。

 市長は「年度内になるべく早く」設置する意向を表明しました。

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