大銀行は法人税ゼロ!! 庶民は増税、負担増…
大手銀行6グループ(三菱UFJ、みずほ、三井住友、りそな、住友信託、三井トラスト)は9月期中間連結決算でも、過去最高を更新する最終利益(純利益)を計上しました。しかし、どのグループも法人税を納めていません。税務上の優遇によるものですが、「空前のもうけをあげているのに、なぜ税金を払わないのか」と国民の怒りが高まっています。
6グループのうち、三菱UFJとみずほが2002年から、三井住友は01年から法人税ゼロが続いています。(グラフ参照)
いまは大幅な黒字でも、不良債権処理に伴って過去に積み上げた赤字と相殺される税務ルールのためです。
しかも黒字で埋めきれなかった赤字は、翌年以降に繰り越せます。これが「繰越欠損金制度」です。不良債権処理を後押しするためとして、04年度から繰越期間が5年から7年間に延長されました。この間に新たに赤字が発生すれば、繰越期間はさらに延びることになります。
このルールは、すべての企業に認められていますが、不良債権処理で巨額の赤字を抱えた大手銀行に大きな恩恵を与える仕組み。その恩恵は、不良債権処理を終えた後も続いています。
日本経済研究センターでは、繰越欠損金を解消し、法人税を払うようになるには三菱東京UFJ銀行が約2.5年、三井住友銀行は約3.3年、みずほ銀行が約4.4年かかると試算(06年3月期決算ベース)します。
一方、大手銀行は大もうけしているのに、利用者には還元していません。預金金利は多少上がったとはいえ、普通預金の金利は年0.1%。100万円を預けていても千円(税引き後800円)の利子しかつきません。
相次ぐ銀行店舗の統廃合や人減らしの影響で、窓口やATM(現金自動預払機)の前で行列ができ、長時間待たされることも珍しくありません。
大銀行が納税したら…8,800億円に
6大銀行グループすべてが法人税を納めるとどのくらいの金額になるのでしょうか。業績予想(07年3月期通期)で、最終利益は総額2兆9,600億円と見込まれています。それに法人税率30%(国税分のみ)を掛けて計算すると税額は8,880億円になります。
この税収があれば、住民税の定率減税半減(約4,000億円)、公的年金等控除の縮小など高齢者を苦しめる住民税増税(約1,600億円)、高齢者分の介護保険料の引き上げ(約2,000億円)も障害者の支援費制度・医療の自己負担強化(約700億円)などをやめてもおつりがきます。
中間決算 | 2007年3月期 | |
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三菱UFJ | 5072億円 | 8700億円 |
みずほ | 3923億円 | 7200億円 |
三井住友 | 2436億円 | 5700億円 |
りそな | 4609億円 | 5600億円 |
住友信託 | 639億円 | 1200億円 |
三井トラスト | 669億円 | 1200億円 |
合計 | 1兆7348億円 | 2兆9600億円 |
(注)07年3月期の最終利益は見通し
「こないだも事故あった」危ないからカーブミラーでもつけて 小若江2丁目
先日現地のご近所の方より「自転車が車とぶつかったり、こないだも事故があった。危ないからカーブミラーでもつけたって」との要望が寄せられました。早速、上原けんさくから市にその旨を伝え、このほどカーブミラーが設置されました。