メグレ倶楽部

メグレ倶楽部へようこそ!

メグレ倶楽部はジョルジュ・シムノンの小説、メグレ警視シリーズを愛好する人々に捧げる、ささやかなページです。どうぞごゆっくり。

初冬のパリ、けだるい街の空には灰色の雲が重く垂れ込め、今日も冷たい雨が降る。
この男、つまり、私が語り始めたメグレ警視は、パイプを咥え、両手を重たいコートのポケットに突っ込んだまま、死体の上に立ち尽くし、モンマルトルの広場を眺めていた。
「なにかがしっくりこない・・・。」
メグレはこの事件になにか納得のいかないものを感じていた。

メグレ警視シリーズは、フランス最大の推理小説家ジョルジュ・シムノンが1930年から1972年までの間に約80冊を書き上げた、パリ警視庁司法警察局警視メグレの警察小説であると同時に優れた文学小説でもある。
このシリーズを河出書房が翻訳家長島良三氏と協力して日本に紹介、一時はメグレブームを形成、「東京目暮警視」なる番組も放映されていたほどであった。
しかし、冷たい雨に濡れる初冬のパリを舞台にした、その地味な世界はやがて派手なトリックやスター性の強い探偵物に取って代わられ、メグレというまさに人間的な、あまりに人間的な世界は今日忘れ去られている感がある。
ここで、今一度、メグレを呼び戻そうと考えるのは、こんな時代だからである。時間に追われ余裕を失いつつある日本の社会。もう一度、メグレの時代の人々の生き方、生活を読むことで、今日の我々を振り返ってみようではないか。

    CONTENTS

リシャール=ルノアール通り・・・メグレ警視の自宅

オルフェーブル河岸・・・メグレ警視のオフィス

パリの街並み・・・メグレ警視の事件簿(Aug.2001更新)

ビアホール「ド・フィーヌ」(閉店中)・・・メグレ警視のBBSは現在稼動してません

北 駅・・・メグレ警視のリンク集(Feb.2005更新)

 

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