<治療症例>
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神田歯科医院
兵庫県加古川市平岡町新在家1−256−17
TEL 0794−22−2205
歯の挺出
<一度抜いて再び植えました/外科的挺出>
歯ぐきの中の方まで進んでしまった虫歯の歯を、利用するために、
一度抜いてしまい、同じ場所の、少し上に引き出したというか、
浮かせた状態で、植えました。
外科的挺出と呼ばれますが、一挙に歯を引き上げることができます。
1.初診時
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右端の歯がひどい虫歯で、残根状態です。
普通は抜歯となるところです。
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2.挺出開始時
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この歯の左側の根は抜歯。(×印)
右側の根を、一度抜き、再び、もとの所に少し浮かせた状態で植え込みます。 |
3.5ヵ月後
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3ヵ月程固定した後、ブリッジで仕上げました。 |
4.12年後
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経過良好です。 |
5. 21年後
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挺出した歯の左隣の歯の根の1本が、破折し、この根だけ抜きました。(赤丸印) |
6.22年後
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挺出した歯が虫歯になり、また周囲の骨も低下し、抜歯することにしました。(矢印の歯)
初診から22年半後でした。 |
ひどい虫歯で小さくなってしまった残根でも、その後22年も持ちました。
小さな残根でも、抜く前に、もう一度利用を考えてみる必要がありそうです。
ちょっとこんな計算をしてみました。
この歯が生えるのは普通 12歳ごろ。
虫歯で残根となった初診時はそれから 30年後
今回抜歯したのがそれからさらに 22年後
つまり完全な歯の命が 30年、
残根、且つ再植の歯の命が 22年、という事になります。
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