<治療症例>
|
神田歯科医院
兵庫県加古川市平岡町新在家1−256−17
TEL 0794−22−2205
歯の挺出
<親知らずの自然挺出>
歯ぐきの中に埋もれている親知らずを、移植も、引っ張りもせずに、
一本前の抜いた歯の場所へ、自然に生えてくるよう、
誘導した症例です。 自然挺出と呼んでいます。
1.抜歯前

|
第二大臼歯(×印)は、むし歯で、根が少し残るのみ。 抜歯
とする。
親知らず(一番左の歯)が、歯ぐきの中に,埋もれている。
歯ぐきを少し切り、出てきやすくした。
第一大臼歯(赤矢印))は深いむし歯(髄床底に及ぶ)で、本
来なら抜歯だが、あまり持たないこととを覚悟で、根の治療
中。この後、歯冠修復完了。親知らずが移動してくるまで
の、時間稼ぎが目的。 |
2. 2年半後
 |
第一大臼歯(通常の歯冠修復ずみ)は、右から二番目。
残根だった第二大臼歯を抜歯した場所に、奥に埋もれてい
た親知らず〈矢印)が、自然に移動し、
(写真では、左から右へ1センチほど移動)
さらに歯ぐきから、顔も出してきた。
|
3.7年半後
 |
親知らず(一番左の歯)が、完全に、ひとつ前の歯の位置まで移動しています。
また、この歯がむし歯となり、クラウン(金属冠)をかぶせました。
|
4.16年後
 |
第一大臼歯(赤矢印)の根が割れてしまいました(歯根破
折)。
数年もてばよいと思っていたのが16年もちました。
その間に、親知らずがしっかりと、隣まで来てくれたので、
もう抜いても大丈夫。
|
5.16年後
 |
割れた歯を、抜歯。
写真左側の親知らずと、右の小臼歯をつないで、
ブリッジとしました。
|
最初から、深い虫歯の第一大臼歯を抜いてしまうと、
親知らずの前は、2本欠損となり、
親知ずが生えてきても、まっすぐ生えずに、
横向きに倒れてしまう恐れがありました。
歯は、隣に歯がないと、傾く性質があるからです。
でも抜かずにおいたおかげで、親知らずはぴったりの位置に生えてきてくれました。
移植と異なり、神経もとらずにすみました。
|