郷土歌
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*「郷土歌」は、戦前に今の加美区南部の多可町立松井小学校にて、 |
一
若葉の萌ゆる 飯盛や 多田の流れに 河鹿鳴く 金蔵山の 秋色に 雪の眺めは 千ケ峰 四季折々の 変化ある 風景すぐる 我が郷土 三 広壮目立つ 建物は これわが村の 小学校 文部省より 推奨の 補習学校 併設し 社会教化も 進歩せる 教育振るう 我が郷土 五 真言宗の 御寺には 極楽阿弥陀 西光寺 常楽又は 神光や 参詣多き 金蔵寺 浄土宗なる 諦願寺 宝塔光る 我が郷土 七 義人夏梅 太郎右衛門 生める我が里 松井庄 愛郷心は 村民の 血潮に燃ゆる 向上の 実は結ばれて 実現の 理想に向う 我が郷土 |
二
広茫凡そ 二方里よ 戸数は 七百三十戸 人口全べて 四千人 十ヶ部落に 分かれたる 成績あがる 村自治の 平和郷なる 我が郷土 四 鎮守の森に 語るらん 由緒は深く 崇められ 今は県社の 二宮や 村社に春日 五社稲荷 大歳五霊の 神々の 神護は篤し 我が郷土 六 七千石の 米産や 集繭六千 五百貫 麦にこごりに 木炭と 養牛または 養鶏を 農会令の 励行に 興せ産業 我が郷土 |