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鏡の歴史

 

このページでは鏡の歴史について簡単に説明しています。

鏡の源は、池や水溜りに自分の姿を写した「水鏡」です。 その後、石や銅を主材にしたものが現れ、ローマ時代にはすでに全身鏡ができていました。 金属鏡の中で現存する最古のものは、紀元前2800年頃のものでロンドンの大英博物館に保存されており、 現在の手鏡にそっくりの形をしています。13世紀には、ガラスの板に鉛をつけた鏡の出現が書物に載っていますが、 ガラス鏡が盛んに生産されるようになったのは西暦1317年に水銀アマルガムをガラスに付着させる方法が、 ベニスのガラス工人によって発明されてからです。

日本においては、弥生時代にはすでに銅とスズの合金でできた青銅による鏡が、 農具、銅鐸、銅鉾と共に製造されています。特に、青銅鏡は三種の神器(八咫鏡・天叢雲剣・八尺瓊玉)のひとつとして 皇位の象徴とされたことからもわかるように、大和政権下の古墳時代には多くの青銅鏡が作られていたようです。
日本のガラス鏡は、安土桃山時代の天正3年(1575年)にポルトガル人が長崎にガラス製法を伝えて「鬢鏡(ビンカガミ)」別名ビロ ード鏡が製造され、長崎から大阪の堺に伝わりました。天保13年(1842年)には、泉州岸和田の佐野地区にガラス鏡の同業組 合があって,16戸の鏡元と200人近い職人がいました。従って、日本の鏡の発祥地は大阪と言えるわけです。
その後、明治に入ってヨーロッパから板ガラスが輸入されるようになり、それまでの水銀法に代わる硝酸銀による製法が伝えられ ました。 さらに板ガラスの国産化とあいまって、わが国の鏡産業は大きな発展を遂げてきたのです。現在では日本各地に鏡取扱業者 がいますが、なお大阪が鏡工業の中心地と言えるでしょう。

 

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