実は、キャブのオーバーホール完了の前に・・・。 |
前回の冒頭に書いたとおり、実は一度失敗している。
というのも、最初のキャブ清掃時には、キャブクリーナーを使わずに灯油で洗うだけにしていたのである。
ここからのエピソードは、その後に発生した泣ける(笑える)失敗である。 |
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1.ガソリン、どうやって入れようか・・・? |
ものすごく単純な問題にぶち当たった。
家にスクーターか何かがあれば、そこから人間ポンプで(?)ガソリンを吸い上げて、
あとはパスカルの原理よろしく、高低差をつけてやれば、ガソリンは勝手に3LNのタンクに入っていくわけだが、うちにあるのはCR-Vだけ・・・。
昔の車ならともかく、今の車というのは、ガソリン盗難防止のために、給油口からタンク油面までの配管は曲がりくねっており、ホースをいくら突っ込んでも油面に到達しないんですよ。
というわけで、この方法は、あっさり却下。
じゃあ、どないしょう・・・。と考えていて、タンクごと車に積み込んで、ガソリンスタンドで給油すりゃあええじゃないか、という、これまた至極単純なことに気がついた。
しかも、最近はセルフスタンドという便利なものができているので、これまた一昔前の様に、拒否されたり注目を浴びたりすることもない。便利な世の中だ・・・。
というわけで、深夜のセルフスタンドで、車のリアゲートを開けて、そこへ向けて給油ホースを突っ込む、怪しげなオヤジが出没したわけである。 |
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2.タンクを積載して、燃料コックをONにして・・・げげげ。 |
帰宅後、夜の夜中ではあったが、とりあえずガレージの中でタンクを積載し、ホースをつないで・・・。
とりあえず、燃料コックをONにしてみた。
・・・くせッ!・・・。
周囲に立ちこめるガソリン臭。
見ると、キャブからぽたぽたとガソリンが漏れている・・・。
組み上げ時に、何かゴミをかんだか何かである。
・・・というわけで、前回書いたように、きっちりキャブクリーナーで清掃し、パッキン類もしっかり交換する、ということになったわけだ。
はじめから、ちゃんと換えるべき部品は交換しとけばいいのにねぇ・・・。 |
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3.・・・でも、エンジンはかかった。 |
翌日、風邪を引いた。
ふらふら、がんがんする頭で、ガソリン臭の立ちこめるガレージに行く。
で、FZRを見ていて、むらむらとわき上がるエンジンかけたい衝動。
おもむろに燃料コックをON。
再び立ちこめる強烈なガソリン臭。
セルを回す。
「ぼぼ。ぼぼっ。ぼぼぼぼぼぼぼ・・・・」
・・・あり?
かかるじゃん。
その調子で、アクセルを何度かあおってやると、ぎぃゆあああああーん!
おー、かかったかかった。
ガソリンは漏れてるが、何とかかかった・・・
と喜んでいたら、ふと、FZRの排気管の先にあるCR−Vが怒っているのに気がついた。
『ガソリンかけんなや、どあほう!』
マフラーから、ガソリンが思いっきり、CR−Vにかかっていた。
・・・オーバーフローだった・・・。 |
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