平成14年6月8日
怪しげなガソリン補給と復活ののろし
実は、キャブのオーバーホール完了の前に・・・。
前回の冒頭に書いたとおり、実は一度失敗している。

というのも、最初のキャブ清掃時には、キャブクリーナーを使わずに灯油で洗うだけにしていたのである。

ここからのエピソードは、その後に発生した泣ける(笑える)失敗である。
1.ガソリン、どうやって入れようか・・・?
ものすごく単純な問題にぶち当たった。

家にスクーターか何かがあれば、そこから人間ポンプで(?)ガソリンを吸い上げて、

あとはパスカルの原理よろしく、高低差をつけてやれば、ガソリンは勝手に3LNのタンクに入っていくわけだが、うちにあるのはCR-Vだけ・・・。

昔の車ならともかく、今の車というのは、ガソリン盗難防止のために、給油口からタンク油面までの配管は曲がりくねっており、ホースをいくら突っ込んでも油面に到達しないんですよ。
というわけで、この方法は、あっさり却下。

じゃあ、どないしょう・・・。と考えていて、タンクごと車に積み込んで、ガソリンスタンドで給油すりゃあええじゃないか、という、これまた至極単純なことに気がついた。

しかも、最近はセルフスタンドという便利なものができているので、これまた一昔前の様に、拒否されたり注目を浴びたりすることもない。便利な世の中だ・・・。

というわけで、深夜のセルフスタンドで、車のリアゲートを開けて、そこへ向けて給油ホースを突っ込む、怪しげなオヤジが出没したわけである。
2.タンクを積載して、燃料コックをONにして・・・げげげ。
帰宅後、夜の夜中ではあったが、とりあえずガレージの中でタンクを積載し、ホースをつないで・・・。

とりあえず、燃料コックをONにしてみた。

・・・くせッ!・・・。

周囲に立ちこめるガソリン臭。

見ると、キャブからぽたぽたとガソリンが漏れている・・・。

組み上げ時に、何かゴミをかんだか何かである。

・・・というわけで、前回書いたように、きっちりキャブクリーナーで清掃し、パッキン類もしっかり交換する、ということになったわけだ。

はじめから、ちゃんと換えるべき部品は交換しとけばいいのにねぇ・・・。
3.・・・でも、エンジンはかかった。
翌日、風邪を引いた。

ふらふら、がんがんする頭で、ガソリン臭の立ちこめるガレージに行く。

で、FZRを見ていて、むらむらとわき上がるエンジンかけたい衝動。

おもむろに燃料コックをON。

再び立ちこめる強烈なガソリン臭。

セルを回す。

「ぼぼ。ぼぼっ。ぼぼぼぼぼぼぼ・・・・」

・・・あり?

かかるじゃん。

その調子で、アクセルを何度かあおってやると、ぎぃゆあああああーん!

おー、かかったかかった。

ガソリンは漏れてるが、何とかかかった・・・

と喜んでいたら、ふと、FZRの排気管の先にあるCR−Vが怒っているのに気がついた。

『ガソリンかけんなや、どあほう!』

マフラーから、ガソリンが思いっきり、CR−Vにかかっていた。

・・・オーバーフローだった・・・。