北穂高・槍ヶ岳〜南岳3000m峰縦走報告

報告者.Kemさん 

Kemです。山行報告第2弾です。

槍ヶ岳〜南岳へ

5:15に荷物をテントにデポして、サブザックで槍ヶ岳を目指す。
槍沢のテン場は、プレートをくれるわけでもないので、2泊分も払わなくて
良かったのかも?と考える。
天気は快晴。沢ぞいの道は気持ち良い。歩いていくうちに雪渓も出てきて、
風が涼しい。とはいえ、私はちょっぴり疲れ気味。
水場の冷たい水でほっと一息。なんとかだましだまし登る。
槍ヶ岳が正面に見える頃にやっと元気を取り戻す。
人によるのでしょうが、私は目的地が見えている方が気楽です。
見えていても近づかないっていうのはあるんですが、見えていれば、
少しずつは近づいているのが実感できる気がするので。
8:30頃に槍ヶ岳山荘に到着。ジュースで乾杯。
熱心に写真を撮っている森の音さんは少し遅れている。
今回、思ったより花も残っていて、写真を撮る機会がたくさんありました。
そしていよいよあこがれの槍ヶ岳山頂へ。
前日北穂高を経験しているためか、
想像していたよりは恐いところではありませんでした。とはいえ、雨や風が強
ければ恐いでしょうね。
それから大喰岳・中岳・南岳への道は人も少なく、静かな山行となりました。
途中で雷鳥の砂浴びなどという珍しいシーンも目撃。
13:30に南岳小屋到着。
ビールで乾杯。外では寒いので、小屋の中に異動して飲んでいると、
隣のテーブルにいらっしゃったセミプロの写真家の方とお話することが
できました。写真機材を7Kgも背負って山にこもられているそうです。
色々興味深い話をうかがって、また写真を撮ってみようかという気に
させられました。

夕食後、その方達が夕日を浴びた北穂高岳を狙っているところを見学。
森の音さん・薫さんもばっちり構図を考えて狙っていらっしゃいましたが、
残念ながら霧がはれず、だめでした。
写真家の方は日々このように待っていらっしゃるんですね。

南岳〜氷河公園〜帰阪

いよいよ最終日。天狗原への道は岩場が多く、慎重に下っていく。
途中から見える槍ヶ岳はなかなかの絶景。

ただし、この岩場&ゴーロ帯を
抜けていくのがつらかった。
足の裏の痛みがだんだんひどくなっていて、うまく岩に乗れない時は、
悲鳴をあげながら歩いていました。(^^;

8:25に槍沢のテン場へ。薫さんが一気に駆け下りて、あらかたテントの撤収は
終了していました。下りではヒーヒー言っていた私も、平地では足の痛みも
なく、その後は快調に歩くことができ、上高地には13:25頃到着。
上高地は観光客で一杯。まったくの別世界でした。汗だくでタオルを首にかけ
ている私たちの横をお嬢様方が優雅に歩いていたのには、
ちょっと笑えました。

沢渡行きのバス待ちの行列がすごかったので、タクシーで行くことに。
車を回収し、南岳小屋で聞いた竜島温泉で汗を流しました。
ここは町営らしく、地元の人が利用が多いまだ新しいきれいな温泉でした。
その後、次の日仕事にも関わらず、森の音さんには自宅近くまで送っていただ
きました。本当にありがとうございました。

今回は、思いがけずも憧れの槍ヶ岳&北穂高岳のみならず、3000M峰を5座も
制覇することができました。同行いただいたお二人に感謝です。

                              2000/8/20(Sun)   Kem


【上高地〜北穂高編はこちらをご覧ください】


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