三和カルト Mercury M
with ロータリーエンジン トラブル編
○トラブルその1 フライホイールの空回り
最初のテスト飛行の時でした。給油を済ませスターターにかけたとき、急にスターターが軽く回り始めました。音も試験的にスターターだけで回していたときまではボボボッと低い破裂音が聞こえていて、エンジンにプレッシャーがかかっているようでしたが、それがしなくなりエンジンがかかりませんでした。
この日の飛行はこれで終了し、エンジン周りを分解してみるとフライホイール(ファンシャフト)が空回りしていました。
この時の取り付け方法は、エンジンのドライブシャフトには何も付けず、46エンジン用のフライホイールをプロペラナットで固定するだけで、ロックタイトもプロペラナットにだけ付けていました。組み立てている途中でこのやり方ではちょっと頼りない気がするなと思ったのですが、組み立て説明書を見ても46エンジン搭載の方法にはロックタイトをプロペラナットにだけ付けるように書いてあるので大丈夫だろう、とそのまま組んでしまいました。やはりそれでは強度が足りなかったようです。
そこで今度は同梱されていた50エンジン用のフライホイールを使うことにしました。大きさ、形は46エンジン用と変わらないのですが、エンジン側に小さな溝が切ってあります。(写真1右)
写真1
右から50用、46用、ウッドラフ・キー
ドライブシャフトにフッドラフ・キー(以降キーと呼びます。)を瞬間接着剤を使って取り付け、それに合わせて50用フライホイールを取り付け、ナットで締め付けました。この時も以後のメンテナンス性を考え、ナットにのみロックタイトを付けておきました。
後日のテスト飛行の時、3タンク目の始動を始めたとき再び空回りを始めました。そこでこの日の飛行を中止し、分解点検をしてみるとキーはドライブシャフトに付いていたのですが、そのキーがフライホイールを削るような形で空回りをしていました。どうもキーの大きさが50エンジンより小さいようです。確かに取り付けの時もキーが小さくてガタがあるようでしたが、これくらいは大丈夫だろうと思っていたのですが...。想像以上にスターターのトルクは大きいようです。
そこでコンバージョンキットの発売元であるDV三井の掲示板でこの点の質問をすると、キーは使わず、ナットだけでなくフライホイールもロックタイトで固定した方がよいとのアドバイスをいただきました。その後外れることはありません。
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