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セミナー・講演
イタリア文学セミナーの案内 | |
メルボルン大学 Andrea RIZZI専任講師 | |
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Matteo Maria Boiardo (1441-1494), | |
traduttore, poeta e volgarizzatore nella corte del Rinascimento italiano. |
イタリア文学史上、14世紀と16世紀という二つの峰に挟まれた谷間の時代とも目される15世紀にあって、フェラーラ宮廷を舞台に活躍した『恋するオルランド』の詩人ボイアルドは、ヒューマニストとしても精力的な活動を展開し、ヘロドトスをはじめとする古典作品の俗語訳を残しています。今回のセミナーでは、彼のこうした翻訳活動と創作活動との間に認められる密接な関連を、ルネサンス期のイタリア文学語の形成過程の中に位置づける試みを行ないます。
日時: 平成24年6月7日(木) 13:30-15:30 〔事前連絡不要〕
場所: 京都大学 吉田キャンパス 文学部新館2F 第6講義室
言語: イタリア語(ただし、英語による質疑応答も可)
主催: 京都大学文学部イタリア語学イタリア文学専修
(お問い合わせ先 tel/fax (075)753-2774 italomaniakyoto@hotmail.com)
講師のメルボルン大学専任講師アンドレア・リッツィ博士は、英伊語バイリンガルの家庭環境に生まれ育ち、パヴィーア大学およびケント大学で研鑽を積んだルネサンス研究者。ボイアルドはじめ15世紀のイタリア語学・イタリア文学を専門領域としており、下記のような主要著作があります。
• A. Rizzi, Historia Imperiale (1471-73) translated by M. M. Boiardo, in Rerum Italicarum Scriptores, series III, 2 volumes, Rome: Istituto Storico Italiano per il Medio Evo, 2008 and 2010.
• A. Rizzi, M. P. Ghezzo, J. R. Melville-Jones, The Morosini Codex, vol. III, Padua: Unipress, 2005.
なお、今回の来日はVilla I Tatti, Harvard University Center for Italian Renaissance Studies (Firenze) およびLila Acheson Wallace Foundationの支援によるものです。
皆さまのご来聴をお待ち申し上げます。
※6月9日(土)には、16:30より京大に隣接した日本イタリア京都会館において同博士による講演会 「標準イタリア語の“戸惑い” ~ルネサンスという寄り道~」(日本語通訳付)が開催されます。