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Round 2  マレーシアGP,クアラルンプール
Grand Prix of Malaysia, Kuala Lumpur
2009/04/03 (Fri) - 2009/04/05 (Sun)


 *開催日程*     [日本との時差] -1h
 Local time Japan timeSession
04/03 (Fri)10:00-11:30 11:00-12:30Friday Practice 1
14:00-15:30 15:00-16:30Friday Practice 2
04/04 (Sat)14:00-15:00 15:00-16:00Saturday Practice
17:00- 18:00-Qualifying
04/05 (Sun)17:00- 18:00-Race

 *コース概要+GP説明*
コース  Sepang Intenational Circuit
距離  5.543 km × 56 Lap = 310.408 km
燃費  2.5 kg/lap, 0.45 kg/km (2008 data)
Fuel effect  0.45 sec./10kg, 0.113 sec./lap (2008 data)
エンジン全開率  65% (Level 4/5) (2008 data)
Pitロスタイム  22 sec. (2008 data)
Dry tyre  Soft & Hard
説明&特徴
開催時間が夕方にずれてスコールの可能性が高くなっているため,天候には注意が必要。雨が絡んだときに強いのはやはりアロンソか。
 *コースレイアウト*

[マレーシアGP・プレビュー]

1. ハミルトンへのペナルティ(オーストラリアGPレビュー)

 レース後の最初の聴取の際に,ハミルトンとマクラーレンチームは「セーフティーカー中にトゥルーリがコースから飛び出した後、彼が3位に復帰するように故意に仕向けてはいない」とスチュワードに対して説明したが,無線記録ではトヨタを先に行かせるようにという“2回の明確な指示”が録音されており,“誤解を与えるような情報”をスチュワードに提供したため,ハミルトンのレース結果が抹消された。
 スチュワードとのやりたりでトゥルーリが正しかったかどうかの説明には全くなっていないが,ハミルトンおよびマクラーレンチームに明らかな過失があることが証明されたため,トゥルーリの言い分が通ったというもの。おそらく,スチュワードには「2回の明確な指示」を正しく説明していればハミルトンが4位で,トゥルーリは25秒ペナルティ加算なしで3位だったと思われる。

2. ソフトタイヤの使い方がレースの鍵

 オーストラリアGPではSSは10周と持たず,各チーム作戦に大きく苦しんだ。特にフェラーリは1stスティントでSSを使用したが10週目以降うまく機能せず順位を下げる形となった。ここでもソフト側のタイヤがロングランでどれだけ使えるによって,ピットストップ作戦が分かれると思われる。
 ソフト側のタイヤで連続15周回以上安定走行ができれば,残りのレース距離をハード側のタイヤ2セットでつなぐ2ストップ作戦がオーソドックスな戦略であるが,グリッド前列をキープするために軽めで1stスティントはソフトを使い,残り3スティントをハードでつなぐ選択肢もある。また,ソフトタイヤの磨耗量次第ではレースでメインタイヤにさえなり得る。レースでメインタイヤになる場合は3ストップ作戦で,3~2セットをソフト,1~2セットをハードという具合にフレキシブルな戦略が考えられる。
 これらのフレキシブルな作戦にさらに雨が絡むとなると,最適な戦略を検討するのが非常に難しい。

3. ブラウンGPの速さ

 オーストラリアGPでのバトンは落ち着いた走りで2位以下との差をコントロールしながら,エンジンをいたわりながらのベテランらしいすばらしい走りであった。2位以下に対してギャップを築いてからは真の実力を発揮せずレースが終了した。オーストラリアGPのフリー走行からレースまでのパフォーマンスをトータルで見ると,ブラウンGPがトップ,以下レッドブル・トヨタ・BMW(クビサ)・ウィリアムズ・フェラーリあたりが2位グループに位置づけられ,それ以外のチームが第3勢力を作っている感じであった。
 パーマネントサーキットであるマレーシアではよりチーム間の相対実力,KERSの有効性(ストレートが長いため,オーバーテイクや防御にどれぐらい使えるか)が分かりやすくなると思われる。

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