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Round 2  マレーシアGP,クアラルンプール
Grand Prix of Malaysia, Kuala Lumpur
2009/04/03 (Fri) - 2009/04/05 (Sun)

▼予選セッションの結果(Qualifying Session Result)
Pos No.  Driver (Nat) Team Q1 (20 min.) Q2 (15 min.) Q3 (10 min.) Fuel
pos time laps pos time laps time laps kg laps
1 22   J.Button (GB) Brawn GP 7 1:35.058 5 1 1:33.784 7 1:35.181 6 55.0 19
2 9   J.Trulli (I) Toyota 2 1:34.745 7 2 1:33.990 6 1:35.273 7 51.5 17
3 15   S.Vettel (D) Red Bull 4 1:34.935 8 5 1:34.276 3 1:35.518 6 42.0 13
4 23   R.Barrichello (BR) Brawn GP 1 1:34.681 8 6 1:34.387 6 1:35.651 6 59.5 20
5 10   T.Glock (D) Toyota 3 1:34.907 9 4 1:34.258 8 1:35.690 7 51.5 17
6 16   N.Rosberg (D) Williams 8 1:35.083 8 8 1:34.547 6 1:35.750 7 51.0 17
7 14   M.Webber (AUS) Red Bull 6 1:35.027 7 3 1:34.222 6 1:35.797 6 51.0 17
8 5   R.Kubica (PL) BMW 10 1:35.166 7 9 1:34.562 6 1:36.106 6 58.0 20
9 4   K.Räikkönen (FIN) Ferrari 14 1:35.476 4 7 1:34.456 7 1:36.170 6 57.5 20
10 7   F.Alonso (E) Renault 11 1:35.260 6 10 1:34.706 6 1:37.659 3 75.5 27
11 6   N.Heidfeld (D) BMW 9 1:35.110 8 11 1:34.769 6 87.0 31
12 17   K.Nakajima (J) Williams 13 1:35.341 7 12 1:34.788 6 78.4 28
13 1   L.Hamilton (GB) McLaren 12 1:35.280 7 13 1:34.905 6 83.0 30
14 2   H.Kovalainen (FIN) McLaren 5 1:35.023 8 14 1:34.924 6 83.9 30
15 11   S.Bourdais (F) Toro Rosso 15 1:35.507 10 15 1:35.431 6 65.5 23
16 3   F.Massa (BR) Ferrari 16 1:35.642 4 84.5 30
17 8   N.Piquet (BR) Renault 17 1:35.708 11 76.9 27
18 21   G.Fisichella (I) Force India 18 1:35.908 8 75.5 27
19 20   A.Sutil (D) Force India 19 1:35.951 10 50.5 17
20 12   S.Buemi (CH) Toro Rosso 20 1:36.107 9 81.5 29
  Note:
  Red letter drivers: Their cars are equipped with KERS.
  Fuel consumption of this curcuit (dry condition): 2.5 kg/lap
  The weight of the cars at the start: 605 kg + Fuel (11th-20th cars: decleared weight)
  Estimation of 1st stint laps: (Weight of each car* - 605 kg) / 2.5 - 3 laps
  Barrichello receives 5-place grid penalty for gearbox change.
  Vettel receives 10-place grid penalty for Australian GP incident with Kubica.
  Therefore, Barrichello and Vettel will be start 9th and 13th, respectively.

[予選セッション・レビュー]  天候:晴れ  路面:dry  気温:30〜29℃  路面温度:40〜36℃

1. やはりBrawn GPの速さが際立つ

 Q3ではトゥルーリと0.092秒と僅差の戦いであったが,実質は2ラップ分バトンのほうが積載燃料が多くやはりブラウンGPのスピードはマレーシアで一歩抜け出している。しかもバトンはQ1でハードタイヤ1セット,続くQ2でもハードタイヤ・ソフトタイヤを1セットずつ使用しただけで,Q3には2度のアタックともに新品ソフトタイヤを使用することすら可能な状況であった(2度のアタックともに新品ソフトを使用したかは不明)。対してトゥルーリはQ1およびQ2で新品ソフトを2セットずつ使ってしまい,Q3には新品ソフトタイヤを使用することができなかった。このような状況も踏まえるとバトンがいかに余裕の構えで予選を戦っているかがわかる。
 バリチェロはギアボックス交換で9番手スタートだが,クビサ・ライコネンより燃料を積んでおり1回目のピットストップが1周でもバリチェロのほうが遅いと十分逆転可能となる。

2. フェラーリのだらしなさ

 Q1でマッサがタイムアタックを行った時点では4番手タイムであったがその時点での15番手ドライバーとの差が約0.5秒しかないことを考えると,マッサもタイヤを温存している場合ではなくもう一度アタックすべきであったことは明らかである(ちなみにライコネンの場合は15番手ドライバーとの差が約0.8秒)。後方からの追い上げでどこまで這い上がれるのか?
 またライコネンの車では予選アタック中KERSの使用が見られなかった。土曜フリー走行までは使用していたと見られKERSのトラブルがあったのか信頼性問題は深刻になるばかりである。

3. 3ストップ作戦と2ストップ作戦

 予選の結果から3ストップ作戦が考えられるのはトゥルーリ,ベッテル,グロック,ロズベルグ,ウェバー,スーティルといったドライバーであるが,第1スティントでソフトタイヤを使用すれば変則2ストップ作戦もありうる。その他はオーソドックスな2ストップ作戦を選択するだろう。ただし開幕戦に続き夕方スタートという条件から天候次第でピット・タイヤ戦略も大きく左右される。ドライからインターミディエットのchangeoverタイムがどれぐらいなのか判断が難しいため,各チームともタイヤ交換の時期が手探りとなることは必死。


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