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Round 12 ドイツGP,ホッケンハイム |
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Grand Prix of Germany, Hockenheim |
2006/07/28 (Fri) - 2006/07/30 (Sun) |
*開催日程* (日本との時差) -8h(サマータイム中は-7h) |
| 現地時間 |
日本時間 | プログラム |
07/28 (Fri) | 11.00-12.00 |
18.00-19.00 | Free Parctice 1 |
14.00-15.00 |
21.00-22.00 | Free Parctice 2 |
07/29 (Sat) | 11.00-12.00 |
18.00-19.00 | Free Parctice 3 |
14.00- |
21.00- | Qualifying |
07/30 (Sun) | 14.00- |
21.00- | Race |
*コース概要+GP説明* |
コース |
Hockenheim-Ring |
距離 |
4.574 km × 67 Lap = 306.458 km |
説明 & 特徴 |
美しい森の中を360 km/hで駆け抜ける超高速ロングストレートは姿を消し,よりタイトな近代レイアウトのコースで開催されるドイツGPも今年で5回目を迎える。以前よりもオーバーテイクポイントが増えたことで,コース上にいるドライバーにとっても,スタンドにいるファンにとっても楽しみが増えたのは言うまでもない。
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*コースレイアウト* |
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[ドイツGP・プレビュー]
1. 表彰台争いは4チーム
ここ2戦はブリヂストンのタイヤ性能がミシュランのそれと比べて勝っていたため,アメリカGP,フランスGPともにフェラーリが勝利収めた。また,同じブリヂストンタイヤを履くトヨタも2GPともトップに匹敵する速さを見せており,ようやくブリヂストンタイヤとマッチし始めた。一方,ミシュラン勢は開幕からしばらくはタイヤのアドバンテージはあったが,ここ数戦でブリヂストン有利となるとルノーとマクラーレンはともに若干ポジションダウンしている。つまり,シャーシから得られるパフォーマンスは,フェラーリとルノー,マクラーレンとトヨタでそう変わりなく,タイヤパフォーマンスが大きく影響しているといっていい。
フェラーリやルノーはロングランでの安定性をかなり重視しているため,レース戦略に幅を持たせることができる。しかし,マクラーレンはレース戦略の立て方やレース中での変更もかなり苦手としているため,車のポテンシャルが同じでも大きく離されやすい。今年はこの性格が結果によく表れている(これは今年のマクラーレンが予選を例年以上に苦手としていることも要因の一つではあると思うが)。トヨタも過去数年,戦略が悪いときはあったが,ここ最近はタイヤにマッチした戦略があってきている。
タイヤ両陣営ともF1夏休みでテストが実施できないため,ドイツGPの前にこれから3GP分のタイヤ選択しており,タイヤの性能アップは今後3戦でそう期待できない。タイヤ性能次第でトヨタがフェラーリとルノーの間に入ることも十分考えられるので,タイトル争いにトヨタが面白いスパイスになるかもしれない。
2. タイヤとピットストップ作戦
まず,このサーキットはリアタイヤにかなり厳しいサーキットであり,ヒューエルエフェクトも大きいサーキットであるため,1ストップ作戦は取りにくい。したがって,グリッドが後ろの10台は確実に2ストップ作戦を取ってくると思われる。タイヤに厳しいため,均等割りから少し重めにした量でレースをスタートすることになるだろう。67周のレースなので,1回目のピットストップは25周目あたりの設定が一般的となりそう。Q3に残った後ろのほうのドライバーもこれに対抗するために,均等割りから少し重めにした量でレースをスタートせざるを得ない。
トヨタやマクラーレンは前の2チームに比べて予選1発の速さがないため,均等2ストップ作戦あたりが妥当なところで,レースペースの安定性でピットストップで逆転にかけることになると思う。
上位2チームのルノーとフェラーリは,3ストップ作戦の可能性がある。特にフェラーリはタイヤの出来にも因るが3ストップ作戦で逃げ切りを図りたい。そのためにマッサがフロントローに並んでアロンソの邪魔をできることが大切となる。一方,ルノー勢もフロントローを狙っており,フェラーリと互角ならば確実に3ストップで,逆にあまりありえないと思うが,トヨタ勢とペースが同じなら変則2ストップ作戦を取らざるを得ないだろう。
3. SA06のパフォーマンスは?
ついにスーパーアグリの新車SA06が登場する。また,レースドライバーに昇格した山本左近もいる。チームの士気は高まっているだろう。今回SA06新車投入といっても,フロント周りのパーツ形状にはほとんど手を付けられていないため,若干ちぐはぐなマシンとなっているかもしれないが,重量はSA05と比べて20%削減され,低重心化,シームレスギアボックス搭載などパフォーマンスアップに大きく影響するポイントはいくつもあるため,希望的観測も含めて1.5秒ぐらい縮められて,ミッドランドと争えるか否かぐらいにはなって欲しいと思う。トルコGPでフロント周りも改良された(ツインキールからVキールになるらしい)シャーシとなったとき,真のSA06のポテンシャルが分かるだろう。このレースもトラブルなく完走することが最大の課題だろう。
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