そのひぐらしの事件簿      


目次 白い鹿   白いギャング達   ヤギの赤ちゃん誕生!  ぎんなんのなり出したイチョウ   変身したちょぼ太郎 
夜の散歩にご用心   抜けた玉ねぎ事件   畑を荒らす犯人  変身しなかったもち米事件   変身したもち米事件   
自転車修理事件   いがぐり頭の人、勝負してみますか。   ヤキモチ焼きの栗にご用心

 


   白い鹿   
                   14.7.5

 またもやヤギに関する事件である。それもこのような事件は我が家では2回目,これを防ぐ事はできたはずなのに残念である。

 事件は百姓くらぶでみんながいる時,それも白昼堂々と、、、私達はメエさんの小屋の周辺をうろうろしていた。ああ,ここだけをご覧になっている方に、メエさんとはこの下にある長女ヤギのことで、わが家にとって3代目のヤギなので「メエ3」→メエさんとなった。ちなみに1代目は「メエ」,2代目は「メエメエ」と命名していた。長男ヤギは隣の市にうちと同じような草原のあるうちに草取り動物としてもらわれていった。

 話を元に戻そう。昼前のみんなの姿のない隙を狙ってか,猟犬が2頭メエさんに噛み付いたのである。畑にいた私はその異常な鳴き声に何が起こったかわかった。1代目のヤギの時もそうだった。猟犬はよく訓練されていて,喉や前足に噛み付き少々のことでは離さない。その噛み付いている様子を見ると棒でたたこうものならこちらに噛み付いて来そうで思いっきりたたけない。

 旦那を呼び引き離してもらうまで2〜3分は噛み付かれていただろうか。小柄なメエさんは同じぐらいの猟犬2匹に噛んで引っ張られていたのである。それに首輪でつながれていたのでひどかった。もう唇と鼻の色が蒼白で,水にぬれぐったりとしていた。もちろん立つこともできず,抱きかかえ小屋の中に寝かせた。

 すぐに猟師さんが駆けつけ,傷を水で冷やし様子を見てくれた。しかしぐったりしたまま。「傷を冷やすほうが血が止まる」と聞いていた。午後猟師さんがもう一度見舞いに訪れた時,まだあたたかい鹿肉を持参してくれた。いらないと断ったが,おいていく,子どもに尋ねてもらうと刺身で食べられるとのこと。俄然みんなの気持ちは肉のほうに。

 もちろんみんなで畑仕事の後おいしく刺身をいただいた。メエさんに恨まれそうと言った子もいたが,「お肉になってしまったものは残さないでいただくことが大切。私達は色んな命をいただきながら生きているのよ。魚や鶏や野菜も。だからその命を無駄にしないことが一番大切。」

 メエさんの右前足は骨折したように見えたが数日すると足をつくようになった。のどのところがひどく化膿してかなり匂っていた。時々野草茶で洗い消毒してやった。まだ完全には傷が治っていないが随分と元気になり草を食べるようになっている。

 ちょうど同じ頃,私も会議で噛み付かれ(猟犬ではなく人に、、)胃潰瘍になった。診てもらった人に胃潰瘍を侮っちゃいけないよと言われ漢方薬を飲んでいる。メエさんのことも人事(やぎごと?)ではないとその後の回復を祈っている。

 
 ところでこの事件は猟犬の獲物の認識と人間の認識が食い違ったためである。ヤギと鹿は哺乳類でも極近い主にある。草食で糞の形もそっくり。だから猟犬はヤギを白い鹿と思い,教えてもらった通りうまく首に暗いついたのである。猟犬にしたらなぜみんなが誉めてくれないのかわからないだろう。  

 残念ながら猟をする地域ではこのような事件・事故がたびたび起こる。一体誰を責めたらいいのだろう。結局人間が好き放題して,自然のバランスを壊したためではないか。




  白いギャング達  
           13.6
 ヤギの事件続きで、生後2週間後母ヤギが死んでしまった。鼓張症という草食動物にはよくある、おなかにガスがたまり窒息死してしまう事故(?) はらぺこの母ヤギに玉ねぎの葉とレタスの外葉をたっぷりやっただけなのだが。

 生後2週間で孤児となったしまった子ヤギたちはもちろん元気がない。まだまだミルクのいる時期だから、牛乳を買ってきて飲まそうとするが飲んでくれない。初乳のときも嫌がるヤギを捕まえスポイドで口に含ませた。今はそんなレベルでは追いつかない。バケツに入っている牛乳(暖めた)に無理やり頭を押さえつける。母ヤギのミルクをしっかり飲んだ長男ヤギは身体も大きく「こんなん かあちゃんのミルクやない!飲むもんか!」と全身で拒む。長女ヤギは少し口に含んだが嫌がった。次女ヤギはいつもたっぷり飲めなかったのか体も小さい。でも牛乳を含ませると自分でごくごく飲んでくれた。

 初めは日に何度も飲ませてやらないと自分では飲んでくれなかった。そのたびに悲痛な泣き声を上げ、こちらがいじめているみたいでいやだった。そのうちに朝行くとなくなっていたし、あるとき元気に畑の方にいって、可愛い口で玉ねぎの葉を食べていた。やわらかそうなハコベやクローバーを刈って持っていくが、これは食べにくいよう。生えたままの草や野菜は引っ張るとちぎれるので、まだ草を食べなれないこやぎにとって食べやすいものを食べてもらうしかない。

 どんどん行動範囲が広くなっていくのはわかっていた。玉ねぎの奥にインゲンが植えてあり、これは食べてほしくなかったが早々に葉っぱがなくなっていた。「こうなりゃもうどうでもいい。残りはジャガイモ、少々葉を食べられても土まで掘って食べないだろうし、あんまり問題ない」と思っていました。

 しかし食欲もどんどん増してきて、たくさんあったジャガイモもすっかり茎だけになり、本来ならこれから芋が大きくなるはずなのに、、、これじゃいももろくなのが取れないよー

 牛乳をたっぷり飲んだ次女ヤギは長女ヤギより大きくなり、先日もらわれて行きました。残る長女ヤギは我が家で飼います。長男ヤギはいったいどうなるんでしょう。次回の報告をお楽しみに。

                                            




  ヤギの赤ちゃん誕生!  
        13,5
 これは我が家らしい明るい事件。そう事件です!ナント3頭も生まれたのですから。それも過去7頭のこやぎが生まれましたが全部オス!それが初めてメスヤギ2頭も生まれたのです。よくやったぞ,メエメエ!(メエメエは母ヤギの名前です)

 しかしヤギの乳房は二つ,生まれたのは3頭。わかりますよね。おっぱいの争奪戦に負ける子がいるのです。初めは仕方なく座っておとなしく待っていました。しかしだんだん賢くなってきたのか,うまく横取りする方法に気付いたのです。

 こやぎは乳房を口でつつき,刺激を与えて乳を飲み始めます。そうするとよく出るのでしょう。途中でもつついてもう一度吸っていますから。だから先に一頭吸い付いているところに、2頭目が空いている乳房に吸い付くためこの行為をすると、先に吸い付いていたこやぎの口から乳房が離れてしまいます。これをよく見ていたのでしょうか。3頭目がとにかく乳房をつつきます。すると,乳房が口から離れるのですばやく横取りしています。

 二日ほど雨が降り,たっぷり草もやれなかったし,こやぎも外に出られなく、すっちゃね、吸っちゃ寝していたのでしょう。母ヤギは随分やせてしまいました。3頭も育てるのは大変な様子。もう少しの辛抱よ。ひと月するとこやぎはもらわれて行きます。今度は私たちが吸い付く番!?いえ、ちゃんと搾ってから飲みますよ。

 6月中旬までこやぎはいます。我が家の近くにお越しの節は是非見にいらしてください。私たちが留守でも、やぎたちはちゃんと留守番をしています。川を渡って左に下りたところにいます。








 ぎんなんのなり出したイチョウ  
       13,3
わが家の横に大きなイチョウの木がある。この近くにイチョウの木はないので目印にもなる。前住者は「このイチョウの木は実がならない、と言っていた。しかし最初の年ようやく両手にいっぱいの銀杏を拾った。しかし年々増え今は食べきれず、川や木下に落ちたまま。もちろんしっかり食べられそうな量は拾っているのである。

実のならないイチョウがなぜ今はこんなに実をつけるのか?すぐ近くにヤギ小屋と鶏小屋がありその糞が肥料となって実がつくようになったのだと思っていた。

しかし事実は意外な展開をもたらした。うちがどうのこうのではなかったのだ。イチョウの木は御株と雌株かある。もちろんわが家のは雌株。ということは近くに御株があるのだ。小学校の校庭に大きな御株がある、しかしこれは約2キロほどあり、前住者のいたときも十分花粉を飛ばしていたはず。500〜600メートルのところのお宮さんにイチョウの木があり、これはまだ随分小さい。しかしこのイチョウの木が成長し、花粉をしっかり飛ばし始めたのではないだろうか。

都会の街路樹になっているイチョウは枝をきられ、かわいそうな姿である。わが家のイチョウは幸せもの。その姿はのびのびと、でもちょっと好きな人に傾いているようで、、一本だけしっかりと立っている。季節に合わせその美しさを変え、見飽きない。これからは新緑の美しい時。そこに野鳥が止まり、パートナーを求め懸命に囀る。


 変身したちょぼ太郎 
             13,3
ある日ちょぼ太郎(次男)は青光りのする丸坊主で帰宅した。もともと頭の形はいい子だったので問題はなかったが、なぜ丸坊主にしたかだった。思わず「なんか悪い事でもしたん?」と聞いてしまったが本人はにこにこしている。

彼はこの春から寮を出て下宿をする。当然寮よりもお金がかかってしまうので散髪代を節約するため? いや、彼は未だに散髪屋に行った事がない。産まれてから近所にいたおばあちゃんに、ここに越してからは私が散髪をしていた。寮に入ってからはする人がいないので髪は伸び放題。彼の場合下に伸びず上に伸び上がり、見ごたえがあった。そのうち先輩にしてもらったとすっきりした頭になっていたのだが、、

その先輩にも頼みにくい下宿になるのを見越して、当分散髪しないでいいヘアースタイルにしたのか。いや、寝癖がひどく治すのが手間なので楽な丸坊主にしたのか。まさか、失恋したわけじゃないだろうし、真相はわからない。

ただ、その頃は頭を洗っても髪はほとんどなく、「(たわしで)手の皮を洗っているみたい」とシャンプーやリンスを使い洗髪?していた。

 夜の散歩にご用心 
            H13,2,
何日か畑に行かない日が続き,久しぶりにいくと!事件の多い玉ねぎ畑で(ここだけ草はなく足跡がしっかり残る)狸が畝の真中を散歩中何かに驚いてひっくり返ったような跡。しかし引き続き歩いた足跡。いったい何が起こったのか!フンフンとまわりを見まわすと2種類の糞。たぬきと猪。しかも狸の糞にはタルタルソースの袋が入っていた。

私の推理はこうだ。どこかで弁当の残りをあさって晩食を済ました狸どん。鼻歌交じりで玉ねぎ街道を歩いていた。そこに猪が用を足していたので驚いた狸どんは思わずしりもちをついた。つれ〇〇〇ならぬつれ糞をしてまた散歩を続けたのであった。

真相はわからない。しかし事件の多い玉ねぎ畑である。夜の玉ねぎ畑にはご用心。



                               


 抜けた玉ねぎ事件 
               H13.1.26
昨年の11月に玉ねぎの定植をした。忙しかったので半分旦那に頼んだ。今になってその旦那の植えたところだけ所々苗が抜けている。気がついた時にしっかり植えなおしておいた。きっと野鳥?が引っ張って抜けたのだろうと思っていた。ところがそれはいつまでたってもおさまらない。なんかおかしい。私の植えたほうはそんな事がないのだ。

朝は霜柱がしっかりとでき、表面の土はそれで耕されたようになっている。きっと旦那の植え方がよくなかったのだ。しっかり根元を押さえなかったものだから霜柱が持ち上げ苗を抜いたようにしてしまうのだ。

いつもと同じ、旦那に問い詰めても「そんな事はない!」と言うが、犯人は旦那と霜柱、そう私は信じている




 畑を荒らす犯人  
                   H13.1.26
畑は証拠がしっかり残っているのでおもしろい。所々穴が掘ってある。一方は垂直、その反対側が斜めの穴である。野ウサギが前足で掘った穴に違いない。そのそばにしっかりとフンまで残してある。

足跡が残っている。猪?鹿?上のほうから下に向かっての足跡。電気柵があるのに。被害は特にない。ということは鹿がこの畑を散歩していただけだろうか。鹿ならこれぐらいの柵はひとっ飛び。

昨年は白菜の芯がきれいにこそげたように食べられている。ヒヨドリなら食べた後がぎざぎざのはず。鹿ならちぎれたようになるはず。??近所から「ヌートリアがいる」との情報。ちょうど息子もその姿を目撃。日に日に野菜が食べられている。勝負するしかない。トタンで侵入路と思われるところをふさいだがダメだった。次は電気柵。それでもやられた。もう少し低くしたらどうだろう。

あきらめず毎日作戦を練ったお陰で被害は収まった。本当はヌートリアも住みやすい環境を求めてこの山奥までやってきたかと思うと同情もしたくなるのだが、今は平和に暮らしているのだろうか。






 変身しなかったもち米事件  
                                       H12.12.21
 下記の「変身したもち米事件」をまだの方はまずそれをご覧下さい。

 あの事件の二日後である。謎の米の後にうるち米をもみすりし、機械に残ったくず米を炊いてみた。もっちりしている!これはもしかして!とりあえず玄米で謎の米を炊くべく水に漬け配達にいった。そこで聞いた事は!

 もち米を何回か作られた方はこの謎が解けたであろう。この頃はほとんどが機械乾燥、天日干しなどをする人も少なく、ましてやもち米など、、、実は旦那もまだもち米作りは2回目であった。配達先で聞いた真実は、、「もち米は乾燥が不十分だと白くならない、充分乾燥できれば白くなるのでその時がもみすり適期」

 ナナナント!もち米は乾燥不十分で白く変身する前だったのだ!配達から帰る車の中で私は一人大笑い。その日の夕飯に炊かれた玄米は誰が食べても「もち米!」 旦那の言う事は「やっぱり疑ってかからないとひどい目に会う」と肝に銘じた。

 事件は見事解決(私たちがあほだっただけ)。無事餅つきはできる。それどころかあわてて都合したもち米もあり、頑張ってたくさんつかなきゃいけない。これを読んで笑っている、あなた。しらんぷりしないで30日餅つきの手伝いに来て下さいな。








 変身したもち米事件 
                                       H12.12.19
 わが家では毎年餅をつく。当然自分ちで作ったもち米で。うるち米もち米とはと田植えや稲刈りの時期が違い、もみすりなども一緒にできないし、収量もそんなによくないので毎年は作らない。籾で保存しながら使うので、2〜3年に1回作る事になる。
 今年はその年で、百姓くらぶのメンバーと田植えをし、稲刈りをした。道行く人も「このもち米はようできてるなぁ」と誉めてくれる。収量もまずまず、餅つきも近づいたので今日、籾すりをした!ナ、ナ、ナントもち米でない!米粒が白くないのである。うるち米。?????

 いったいどの時点でもち米でなくなったのか?どう考えても途中で「ヘンシーン」ともち米からうるち米になるはずがない。ということは種まきから私たちはもち米と信じてうるち米をそだてていたのだろうか。今になってだんなは「道理でもち米の特徴のノギ(もみにつく角のようなもの)がないと思ってた。」

 「雨が降ろうと、嵐が来ようと餅つきはします」と言っていたのに、、、もち米がなくて餅つきはできるの?


    
                                  




                              
  自転車修理事件 

 火曜の朝、新聞配達から帰った息子は「自転車の後輪が調子悪かったけど、今日はがくんとおかしくなった」という。仕方がないので私が送ること(1時間)にしたが、ということは迎え(1時間)もいるということ。午後から用があり、仕事をして迎えに行くと、、昼を食べる時間がない!たまにはダイエットでいいか。旦那も珍しく午後から用があり、自転車はどうなる?途中で自転車屋において行くことに。修理できないと毎日送迎に2時間!

 パンク修理、ブレーキワイヤーの交換などは自分でするし、だいたいの修理は私もできるのだが(元サイクリング部のメカ)どうも後輪のハブ(心棒あたり)で時間もかかり部品、工具もない。こんなややこしいところを修理してくれるだろうか?一軒あたり紹介してもらって持っていったのはおじいさんの自転車屋。夕方取りに行ったら「心棒が折れていた、ブレーキも効きにくかったので換えておいた。5500円。」もうすぐ卒業で3ヶ月ぐらいしか乗らないのに新しいのを買うわけにもいかず修理できて助かった。おじいさんの腕と物を大切にする心に感謝。

 息子はいま自転車で往復40キロ通学し、朝の新聞配達が4〜5キロ。高校に入って2台目。自転車はぼろぼろ、これだけ乗れば仕方がないのかもしれない。先日「泥除けが引っかかってこけた」と、いがんだ泥除けで我慢させ「後3ヶ月」と思っていたのだ。それからブレーキワイヤも切れたし(修理済み)、今度は事故になる前に修理で来てよかった。

 ところが木曜の朝電話が鳴り「こけて自転車が動かなくなったので迎えに来て」と息子(1時間)。 またどこがおかしくなったのだろうと思ったら「テニスのラケットが電柱に引っかかってこけた」 自転車を見ると前輪を支えるホークが曲がっている!たった1日走っただけで5500円がパー!ぁぁ!
あきらめるのは早い、旦那がホークを引っ張ってとりあえず直してしまった。ぶつかったりしなければ何とか3ヶ月持つだろう。けちはありがたい。

今回の事件は私の大切なPCタイムが送迎によって3時間も消え、5500円かかったが旦那の株があがったので帳消しとしましょう。もちろんダイエット効果なし。息子のおっちょこちょいに太鼓判。



                                                                  


                 
栗事件その1

 いがぐり頭の人、勝負してみますか。


 9月20頃から我が家の大きな栗の木が実を落とし始めた。栗がにおうのだろうか(花がにおうとは聞くが)、このころになると不思議と来客が増えた。毎日1〜2キロ、多い時は(風が強い日とか)は3キロ以上もあり栗を拾うのもいやになる。そこへ何気なく来る客人。「よく来たね、栗拾わない?」と仕事をさせその処分まで任せてしまう。おっと、これが事件ではない。

 ある日一人で栗拾いをしていた。毎日拾うためにはイガは片付けておかなくてはならない。火バサミでつかんでイガ山に集めるのだが、そのイガにまだ生々しいアマガエルの変死体。見ただけでこれは解決した。かえるのいるところにたまたまイガが落ちてきたのだ。私の頭でなくてよかった。一度イガに当たったことがあり、用心している。防止のため帽子をかぶり、風が吹いて来たら逃げる。それしかない。かえるは間に合わなかったのだ。

 これは事故ですね。おかげをもちまして栗は終わりました。                           


                                                        






栗事件その2

 ヤキモチ焼きの栗にご用心 





 来客が2人夕方にやってきた。そろそろ火が恋しい季節、焚き火でもてなした。少し段取りが悪かったのだが、やきいもなべに掘りたてのサツマイモと栗を入れておいた。客人は仕事でいらしているので一緒にお酒を飲むわけにいかず、やきいもでもと思ったのだがなかなか焼けない。

 話も終わり帰ろうとした頃ようやく少しいい匂いがしてきた。みんなおなかがすいていたのだ。歯で皮をむきながら、少し生焼けの栗もおいしい。次のはもう少し火が通っている。「お、当たり」なんてのもあって帰れなくなってしまった。

 ついに、事件になってしまった。ハンサムな客人の口の中で栗がはじけた。私の推理ではヤキモチ焼きの旦那が焼き餅ならぬ焼き栗をはじけさせたのだ。旦那は栗のせいにするばかり。真相はいかに。

 以後焼き栗はいしないことにしました。

 ハンサムな客人には大変申し訳ないことになりましたが、自然の中のそのひぐらしでは用心をしなくてはなりません。自分の身は自分で守るぐらいの気持ちでないとここでのくらしはやっていけません。私も生傷、打ち身、虫刺されなどあたりまえになっています。                                         


                                                       



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