22年の活動


 百姓くらぶ 21年12月の田よりNo2(21.12.09) 

 しめなわづくりも無事終え、大豆の収穫をせねばと畑に行くと川側に鹿の足跡と食害。柵が倒れていたり、電気も切れていたようで、管理不足でした。食害は1/4ぐらいなので気を取り直し収穫とよく観察すればさやは付いているものの、実が入っていません。虫食いや病気のさやもあり、ほとんどが抜いて片付け、少しましな実を収穫エプロンの中に入れる作業。

 肥料不足、夏の水不足、10月の台風で振り回され根が切れた、などの軟弱な株には虫・病気も出やすいのでしょう。乾燥、脱粒作業から解放されたとプラスに考え、唯一元気に育った小粒黒豆を味わいましょう。

 収穫を終えた(?)大豆畑はレンゲがびっしりと生え、ところどころ花も咲いています。暖かい12月で、束ねるために持ってきた藁にはマユタテアカネ(赤トンボの1種)が止まっていました。
 

12月30日の活動予定

 12月30日(水)8時30分〜14時30分(日が陰るまでに)の都合のいい時間帯にどうぞ。

作業メニュー:餅つきとその一連の作業(もち米計量、蒸し、クドの火の番、搗き手、相の手、ちぎり手、こね手など)
昼食メニュー:つきたてのお餅食べ放題(大根おろし、きな粉、納豆からめ餅)、色餅(桜エビ、ヨモギ、黒米、小粒黒豆など・これは味見程度の試食)、焼き芋、トン汁、コンニャクなど(おなかを空かせておかないと食べられません)

 ★自宅用の餅は各自で搗く覚悟でご注文ください。こね手はたくさんいますが、搗き手は少ないので。一臼は2kg程度¥1,000です。(田植え、稲刈り作業参加の家族は一臼プレゼント)申し込みは25日までにお願いします。
 

12月5日の活動報告
 うれしいことに雨の天気予報は大外れ!雨の時はシートを張ったり、最悪座敷にシートを敷き、そこでしめなわづくりをしようと覚悟していました。
 
 朝、少し雨が降りとにかく直前に会場準備するしかない・・日が差してきたで〜。しかしいつ途中に雨が降り出すかもしれないので、軒下からシートを伸ばしその下に畳や筵を用意。
       

 参加者は少しずつ遅れたり、道を間違えたり・・集まってきました。焚き火の必要もないくらいの暖かさ。藁の準備、七五三と講師の市位さんは例年のように指導を始めました。子どもも含め30人以上の参加者は、少しずつ増えていくので大した混乱もなく、遅れた人は見よう見まねで加わりしめなわをなっていきます。
  
 暖かい日差しの中、午前中には七五三とめがねが出来上がり昼食・休憩。総勢37名、各自で鶏ミンチボール入り五目汁をつぎ、コンニャクの刺身、高菜の漬物などもとりわけ昼食。銀杏の黄葉もちょっと切り取りたいくらいの見事さ。西側の山裾にはフユイチゴが見事になり、それを食べる人もリースに使う人も。

 午後からは写真見本を見ながらミニ門松を作る人と、しめなわ上級編のごぼうを作る人に分かれ1〜2時間。3時にはきれいに会場の片づけも終え、それぞれの作品や藁を手に笑顔で帰って行かれました。

 この様子は森の倶楽部のHPでも紹介しています。また、多可町広報の1月号表紙写真にも使われるようです。
 




 百姓くらぶ 21年12月の田より(21.12.03) 

 周りの山は植林ですが、我が家は落ち葉がいっぱい。東側に大きな欅が2本、西側に中くらいの欅と写真のイチョウの大木。私が几帳面なら今頃は落ち葉掃きに忙しいところですが、ご存じの性格。しっかり落ちて溝や道路の脇にたまったものをザっと集め、畑に。冬を越す野菜たちの布団代わりにと思って振り入れるのですが、春になる頃にはほとんどが風で飛んで・・畑周辺の草が元気なわけです。

    
  21.11.21撮影                 21.11.30撮影

 西側からと東側から撮りました。少し傾いているのは風の影響でしょうね。この傾きが、なんとも愛嬌があるように思います。
 

12月の活動予定

 12月5日(土)10時ぐらいから

作業メニュー:しめなわづくり
昼食メニュー:ご飯は持参ください。(焼き芋をたっぷり食べればなくても大丈夫でしょう)、ひね鶏のミンチボール・野菜・コンニャクたっぷり入った汁(鍋?)、コンニャクの刺身、高菜漬け、銀杏、焼き芋、など。

 参加予定者は子ども(7か月ぐらいの子2人+)を含め30人ほど。百姓くらぶのメンバーは昼食時はスタッフとしてお手伝いください。

 年末、30日は例年と変わらず餅つきです。田植えか稲刈りの作業をされた方は一臼プレゼント。追加は一臼¥1,000です。事前にもち米を渡した方は前日に洗ってつけたものを当日持参ください。もち米を渡していない方は20日までに予約を。もう一度案内のメールを入れる予定ですが・・
 

11月22日の活動報告
 混雑を避けるため早く家を出たU親子はスムーズに我が家へ到着。焚き火を楽しみ来たRちゃんの要望に応じ、とっておきの(溝にためておいた)落ち葉を提供。湿った落ち葉は煙ばかりで、苦労していましたが、ホイルに包んださつまいもを放り込み、またせっせと枯葉を燃やしていました。

 さて、本日のメインは・・こんにゃくの新芋を旦那がきれいに洗ってくれ、それをおろしがねで灰汁にすり下ろし、サツマイモ収穫と昼食準備。時間がかかるので我が家の藁の灰汁は前日作っておきました。藁灰コンニャクのポイントはじっくり時間をかけることのようです。

 そうこうしているうちに焼き芋ができ、Rちゃんはさつまいもを作ったおじいちゃんの味をかみしめ、味わい、3〜4個は食べたでしょうか。新米のご飯が食べられないと心配しましたが、別腹?「ご飯だけでおいしい!」と何杯もおかわり。サバ缶詰の炊き込みおこわ、さつまいもの味噌汁、サツマイモのツルの金平、コンニャクの刺身、高菜の塩もみ、高菜とカブの葉の炒め物、高菜漬けのピリ辛炒め、さんまの炭火焼・・意外にもさんまが最後に残りました。小カブやニンジンが生でおいしかったです。

 コンニャクを2時間ほど置き、85度のお湯の中に湯のみですくい入れていきます。柔らかくてこれが固まるのか不安。時々温度を確認し、ゆっくり時間をかけ固めます。雨も降りだし、種コンニャクの分類、サツマイモの片づけ、シシトウの葉を取り炒め煮。

 帰る頃にコンニャクも何とか仕上がり、お土産に。銀杏、柿、サツマイモ、昨年のもち米、餅つき用のもち米などもあり荷物が多くなりました。
 




 百姓くらぶ 21年11月の田より(21.10.22) 

 21.10.17撮影

 もち米は10月16日に刈り取り。真ん中あたりが異常に生育不良で、そこを手刈りしていると、大きな株も刈り取りたくなりました。そう言えば私自身は存分に稲刈りをしていないので、ちょっと頑張って奥半分を私が手刈り、手前を旦那が稲刈り機で刈りました。

 手刈りをすると草がどの程度はびこっているか、そこに住む生物たちも目に入ります。以前から気になっていた、キカシグサに付いている7mm程度の甲虫は稲株にもびっしりとまっています。この昆虫は害虫ではないのか?調べること1日《数時間ですが》ようやくわかりました。「カミナリハムシ」はキカシグサチョウジタデなどを食べるようです。害虫でなことがわかりホッとしました。

 ありがたいことに晴天が続き、今週末ぐらいに脱穀ができそう。そして雨にあたっていないきれいな藁でしめなわづくりができそうですね。

 こんにゃくの収穫がようやく終わりました。加工用芋が100個ほど、と言うことは100sどころか150sに近いかもしれません。こんにゃく芋、こんにゃくの販売をしますので予約下さい。
 

11月の活動予定

 11月22日(日)10時ぐらいから

作業メニュー:こんにゃくの分類、保存。高菜・キャベツ・ブロッコリーなどの移植、大豆の収穫?
         新芋でこんにゃく加工(灰汁、生芋すりおろしに初挑戦)
昼食メニュー:新米ごはん、間引き菜のお浸し、焼き芋、かまあげ新こんにゃくなど

 連休の1日で申し訳ありません。この日以外の日曜は都合が付きません。秋は本当に行事ややるべきことが多く、お互い忙しいですね。平日は結構畑仕事をしているのですが、栽培面積を増やすとその分仕事が増えます。
 

10月10日の活動報告
 私以外の参加者はなく、旦那も朝から秋まつりの準備、一人で過ごす好天の畑はいいものです。もち米の稲刈りは少し時期が早そうなのと、コシヒカリが充分乾燥できず、稲木が足りないので延期の予定でした。ところが台風が来ると言うので、急きょ7日朝から脱穀

 結果台風は大したことはありませんでした。大豆が横倒しになり、起こして土を持ったり、根元を固めてやりました。(写真左倒れた大豆 右起こした後)
  
そう言えば今年は大豆の草取りをあまりしていません。畝幅を広くしたので、通路は旦那が草刈り機でかりました。また、夏の雨が少なかったことも助かっています。その分、大豆の実の入りが悪いようで、収量は期待できません。

 他にも台風対策として、野菜の添え木などは倒しておいたので、その片付けなど。もう使えそうにない竹は焚きつけ用に分けて収納。ハナオクラを抜いたり、草抜き、コンニャク芋の収穫もぼちぼちと。

 廃棄処分の種をたくさんもらってきて、それをそこらに撒いたらたくさん芽が出ました。9月中旬以降に撒いたネギ、高菜なども苗が育ち、移植する場所を用意。時期が違うだけでこんなにも虫にやられずきれいに育つものかと驚きます。でも、その分野菜の成長がぐっと遅れ白菜などは結局結球しないまま冬を迎えます。これもまたおいしいのですが。
 



 百姓くらぶ 21年10月の田より(21.10.04) 

 21.10.04撮影

 きれいに稲木干しされた風景。実は、あの日以来4回もこけ、かけ直しました。稲刈りをしてから雨が多く、その重みで倒れたり、稲木が弱くなっていて折れたり。こんな経験が、確かな作業につながっていくと思います。
 先日の森林ボランティアで、真新しい稲木の足を10本ほど確保できました。置き場所も雨の当たらない所を確保しなくては。と言っても「ウン」とは言わない稲作担当者です。
 畑は、こんにゃくが黄色くなり倒れ始めました。この1〜2週間で収穫すると小芋が親芋とつながっているので掘り残しがないでしょう。でも、どんなに頑張ってもうまく隠れたこんにゃくが来年芽を出すのです。
 8月に種まきをした野菜は無残にもダイコンサルハムシなどに食い尽くされ、先に間引きで食べてしまうべきでした。9月にまいた山畑の野菜は見事に(雨もあり)芽を出し早く移植してやらなくてはなりません。ありがたいことに、今年は今のところ鹿の被害にあっていないので、例年より頑張って野菜作りをしています。
 

10月の活動予定

 10月10日(土)10時ぐらいから

作業メニュー:もち米の稲刈り、こんにゃくの収穫、高菜・キャベツ・ブロッコリーなどの移植
昼食メニュー:間引き菜のお浸し、シシトウ炒め、ミニトマトのカレー、こんにゃくの天ぷら

 残念ながら旦那さんは秋祭りの準備で忙しそう。また、参加者も少なそうなので稲刈りは希望者のみ。と言うのも、晴天が少なく稲木干しが乾かず、稲木が空きそうにないからです。新米ご飯も残念ながら来月までお預けです。
 

9月27日の活動報告
 稲刈り機の調子が悪く終了済みの予定だった下の田の稲刈りも同時進行。夫婦とも稲刈りには思いが強く、作業方法など意見が合いません。旦那はたぶん早く上を片づけ、下の田を手伝ってほしかったのでしょう。穏やかに作業をしなかったツケが4回も稲木掛け直し作業となったのでしょうか。

 秋晴れの中、到着順に栗の皮むきと栗拾い体験。栗の鬼皮をむいたことがない人もあり、いい体験と思ったのですが、負傷者が出たので、その後は取りやめ。新しい栗は皮が柔らかく、お土産の栗の皮むきをたくさんする人もありました。栗拾いは草を刈り、古いイガを片づけておくと大変拾いやすく、準備と片付けが大切。

 午前の参加者がそろったところで稲刈り開始。稲を鎌で刈り束ねて稲木にかける一連の作業をすると「束を同じくらいにし、切り口を揃え藁で縛り・・」最初の説明の意味がわかったのでは。とは言え、稲の大きさは田んぼの手前と奥では随分違い、10株を1把にとはいかず、考えながらの作業。しかも一株が乱れ倒れ、機械でもうまく刈り取りできないザンバラ髪のよう。何事も簡単にはいきません。

 昼食は栗ごはん、さんまの炭火焼、タコたっぷりの酢の物、こんにゃくの刺身、ミニトマト、シシトウ炒め、はなおくらのサラダ、カボチャの味噌汁、デザートは「なし」梨です。食べ過ぎると稲刈りをしにくいのですが、秋の味覚はやっぱりおいしくて満腹。

 午後からの参加者5人が到着すると賑やかに。お陰で手刈りも思った以上に進み、下の田の落ち穂拾いや稲木掛け、秋のお土産あつめ、川釣り、さつまいも掘り、ムカゴとりなども。栗はもう落ちていないので、昔のやんちゃ坊主と現役おてんば娘が木をゆすったり枝をたたいたりしてました。きっと栗の木もこのいたずらにぐっと我慢していたのでしょう。翌日は3kgも落ちていましたよ。

 都市部からは渋滞がひどく、それを避けるため時間をずらしての参加。お互い工夫をしながら続く活動をしましょう!
 





 百姓くらぶ 21年9月の田より(21.08.29) 

 例年より涼しかった夏のため、田畑の草はちょっとひかえめでした。野菜も同様で、食べきれなくて大変・・ということがなく助かりました。でも、世間では野菜が高いようですね。

 お陰で秋冬野菜の準備も順調で、大根、白菜、コマツ菜などきれいに芽を出しました。こんにゃくはジャングルのようにそびえ立っています。秋の収穫までには、冷凍庫のこんにゃく芋を使い切ってしまおうと、この夏はたくさん加工しました。残り10kgなんとかなりそうです。

 米も順調で稲刈りが楽しみです。しかし夜中に鹿の鳴き声が近くでします。電気柵やネットを確認して被害にあわないよう努めていますが、稲刈り、稲木干し、脱穀が終了するまでわかりません。台風もこれからですね。

 先週佐用町船越に災害ボランティアに2人で行ってきました。現地は我が家と似たような地形で16年の台風の倒木などが流れ、橋をふさぎ、流し、家屋は土砂に埋まり大変な被害でした。笠形山に大雨が降ると同じような被害にあいそうです。災害を覚悟しておくことは、被害を少なくするようです。

 その後家周りをきれいにし、周囲の水はスムーズに流れるよう、自分達でできることをしました。

9月の活動予定

 9月27日(日)10時ぐらいから

作業メニュー:コシヒカリの稲刈り(上の田んぼ)、さつまいも掘り、栗拾い、こんにゃくの収穫(?)
昼食メニュー:夏野菜のカレー、こんにゃく、ハナオクラ・・のサラダ

 稲刈りは手刈りで稲木にかけますので、直前や当日雨の時は延期になります。ようやくハナオクラが咲きだしたので、この頃まではあるでしょう。栗は落ち始めたら情報を流します。ほしい人は残しておきますので早めにお申し出を。とにかく9〜11月は収穫するものが色々あります。お楽しみに。

 次回は10月10日(土)もち米の稲刈りの予定。11日が秋祭りで、稲刈りになくてはならない旦那が1日留守なので。
 

7月25日・8月2日の活動報告
 7/25・・皆さんの都合があったようで、8人の参加申し込み。なのに朝から雨。天気予報通り午後から何とか雨もやみ昼食の段取りができたところで、私は楊柳寺の千燈会の準備へ。雨で畑仕事もできず、私もいないので夕方までのんびりと過ごしたようですね。
 千燈会は規模を縮小し、ろうそくの火を灯して参拝者が集まるのを待ちました。八千代らしい、人影もまばらなイベントながら、本堂の中で大正琴の演奏などはちょっと別世界のようなムードでした。
 

 8/2・・前日も雨、当日も警報が朝から出ていたので、2人の予定が1人に。空模様は不安定、畑仕事もできず、藁灰こんにゃくに挑戦。丁寧にアクをこし、芋と混ぜ・・やっぱり柔らかくて、しっかりしたこんにゃくにはなりません。午後からたくさんの小さな玉ねぎの皮をむいて鍋でよく炒めました。こうすると、冷凍で保存でき、カレーやシチューなどにすぐ使えてとても便利。もう一仕事、気になっていたじゃがいも掘り。湿った土の中から大きな芋が出てくるのですが、予想通り1/3はハタネズミの食害。最後には雨がどんどん降り出し、ついでなので雨の中でじゃがいもを洗いました。Uさん、ご苦労様でした。
 




 百姓くらぶ 21年8月の田より(21.07.14) 

 梅雨明けも間近、涼しい時にだけなくヒグラシも登場しました。例年と比べると田んぼの草は格段に少ないようです。代かきのタイミング、水管理、オタマジャクシや貝類などがたくさんいて草の芽を食べる、イネミズゾウムシの被害を受けている、早くに田車除草をした、などいろんな要素がうまくかみ合ったのでしょう。もちろん日々少しずつですが、草取りもしています。あまり草のない田んぼはやっぱり気持ちいいものですね。

 大豆の畑は、きれいな緑のじゅうたんを引いたように草の芽が出始めました。でもよく見るとレンゲの芽もたくさんあり、友人曰く「いい畑や田んぼは生える草も変わってくる」なかなか気の長い挑戦ですが、いい草が生えるようやって行きましょう。

 土がよくなると草も気持ち良く抜け、管理もしやすくなります。大豆畑の空いている所はお盆のころにそばを蒔いてみましょうか。

8月の活動予定

 8月2日(日)10時ぐらいから

作業メニュー:川畑の管理作業と、川遊び、余力があれば畑の草抜き。
昼食メニュー:もう一度そうめん流し、糸?こんにゃく流し。茗荷や紫蘇、ネギ、納豆など薬味もたっぷり入れ食べましょう。他に流せるもの、転がせるものがあれば持参下さい。

 草だらけの川畑をテントでも張れるよう、きれいにしてみませんか。畑の真ん中がけもの道なので、作物の栽培は無理と思いますが、百姓くらぶ特設キャンプ場、水遊び場として大人も遊びましょう。
 

7月5日の活動報告
     
           

 雨は何とか我慢してくれ、大人ばかり6人でとても作業がはかどった1日。
 大豆の定植のため、前々日にトラクターできれいに畝たてをし、苗は根切り虫(カブラヤガの幼虫)にやられ随分少なくなってしまったけれど、3種類(黒小粒大豆、もち大豆、青大豆)の大豆を植えました。要領を心得た参加者のため、あっという間に終了。総監督のように傍らで見ていた旦那はいいあそび相手を発見。餌の虫を見つけて巣に引っ掛かるように投げると、素早く獲物に糸をぐるぐる巻きにしてしまうのが面白い。これはジョロウグモではなくコガネグモでした。それぞれがちょっと遊んだ後に、旦那はクモが出す糸をぐるぐる巻き取り始め、当然いつまでも糸が出せないので、糸は切れ、本体も疲れてしまったのか、姿を隠してしまった。 しばらくは巣を張らず、数日後写真を撮ろうとそばに寄る人間の姿を恐れ隠れようとする(左)。白い中心に向かうギザギザ模様も一つだけだったが、落ち着いた頃(右)見るとほぼできていた。 クモの巣を観察すると、他の鳥や虫が嫌がるカメムシが捕まっていたこともあり、自然農はクモにも随分助けてもらっている。また、こんな大きなクモが居ると言うことは生物環境が豊かである証拠、仲良くやって行きたいですね。

 いつもよりは早めに昼食準備に。Tさんから季節の味、はもを差し入れてもらい、湯引きとハモ鍋に。モロッコいんげんのきんぴら風、オニオンスライス、混ぜご飯、こんにゃくの刺身、大豆の梅肉和え。おかげで大豆も自給できるようになったので、今回の食材はハモ以外は自家製と言う、ありがたい食事を大人ばかりでのんびりと頂く。

 Sさんは「薪作りをします」と愛用のチェーンソーを持参。やる気満々の彼と、働き者のSさんがパートナーとなり、とても手際よく薪ができていきました。それに刺激されたのか、いつでもできる草刈り仕事を旦那がブイーン、ブイーンと草刈り機で賑やかに。残る3人は畑で草抜き、こんにゃく作り。確かに一人で作業をするより、仲間と一緒だとはかどるし楽しい。おかげで随分ときれいになりました。

 今年は梅の生り年。お土産にたくさんの梅を持ち帰ってもらいました。梅ジュース?いえ、梅酒になったでしょうか。
 



 百姓くらぶ 21年7月の田より(21.06.22-26) 

 ようやく待ちかねた雨。数日前から、ジャガイモの収穫、大豆の種まき、8畝の田車除草と頑張って農作業をしたので、体もそろそろ休めたいところでした。田んぼの稲はもちろん、畑のコンニャク達もこの雨でどんどん大きくなることでしょう。

 家の中ではラッキョウ(正味で2.3kg収穫しました)や梅干しが大きな瓶に漬かって次の処理を待っています。(ここで26日になりました)友人から10kgも梅をもらいました。梅ジュースを仕込んでおきますので、作業の後カンパ〜イしましょう。(左からラッキョウの下漬け、梅干し4kg、黒砂糖梅酒、ブランデー梅酒、ウメサワー、はちみつ梅ジュース)赤紫蘇は梅干し用を取っても、残るでしょうから、紫蘇ジュースや梅酢漬けにしましょう。

 今年は下仁田ネギの苗がうまく育ち、例年にない葱畑ができています。順調に育ち冬まで待てない・・かもしれません。

6月の活動予定

 7月5日(日)10時ぐらいから

作業メニュー:大豆の定植、田んぼの草取り、田車、畑の草抜き、ジャガイモの収穫、こんにゃくの加工、
昼食メニュー:蒸かしじゃがいも、大豆とポテトのサラダ、ジャガイモのフライパン焼きなどジャガイモの食べ放題。梅ジュース。

 田んぼにはオタマジャクシ以外にいろんな生き物がいます。子どもたちは生き物調査をしてください。暑い時は木陰で昼寝も良し、川遊び、竹や蔓でクラフトに挑戦しますか?
 

6月7日の活動報告

 
           
 参加者の中で一番扱いにくいのが旦那さん。なかなか動かない旦那のお尻を叩いて、田植え用のひもを出し、とりあえず私が1列植え始めました。次々到着する参加者はやる気満々。指示を聞きながら苗を準備、段取り良く田植えをして行きます。もち米の苗は少なかったので、あっと言う間に手植えは終了。残りの田に、Kさん夫婦がコシヒカリの苗を田植え機で植えました。要領がわかれば、手植えと違い気持ちよく田植えが進み、昼食までに田植えすべて終了しました。

 昼食は玉ねぎとこんにゃく入りカレーにオニオンスライス、レタスのスープ、納豆・・小さな子にはちょっと食べにくいメニューでしたが、こんにゃくやグミ、そしてかおり高いレンゲ蜂蜜の味見がありました。

 午後からは苗箱の下に敷いていた根切りシートを川の中できれいに洗ったり、このシートを使って魚取りに挑戦。ちょっと寒かったでしょうけれど、水着で川遊びや田んぼの中のオタマジャクシで遊んだり。今回もホタルが出るまで過ごすことになり、コンニャク畑の草抜き、お茶づくり体験、ワラビ取りなど楽しく時を過ごしたので、夕食は格別でした。

 少し肌寒いのでたき火を付け、七厘で焼いたシシャモやハタハタは1人1匹を味わい、大豆のサラダ、小粒黒豆のごはん。昼食の残りを工夫したおにぎりやレタスのカレースープもきれいになくなりました。

 暗くなる前に帰り支度を済ませ、ホタルを待っていると1匹飛び始めました。この1匹の方が感激だったかもしれませんね。帰宅時間もあるので早速大屋宮口へ。100匹はいたでしょうか。やはり街灯の光の届かない暗い所で、たくさん光っていました。ヒメボタルのポイントへ移動。しかし、肌寒いこの気温ではまだ早かったのでしょう。姿を見ることができませんでした。でも真っ暗の中での観察はくれぐれも注意してください。
 






 百姓くらぶ 21年6月の田より(21.06.03) 

 今週はトライやるウィークの中学生が来てくれています。納豆作りや、田畑の自然観察、田車除草、こんにゃく作り、竹工作・・百姓くらぶでは決して珍しいメニューではありませんが、どこに住もうと初めてのことは興味津津。とても素直にいろんな体験をこなしています。

 タケヤス語(旦那が口にする独特の言い回し。思っていることと口から出ることは正反対の時も、そうでない時も、この翻訳には経験+なが〜い年月が必要とされる)では「そんなん(トライやるの受け入れ)止めてしまえ」と言ってながら「トライやるの子はかわいいなぁ」とにこにこしながら一緒に作業をしたり、自然観察しやすいように途中を草刈りしてくれたり、協力的です。

 刺激の少ない旦那にはトライやるや百姓くらぶはなくてはならないものです。

6月の活動予定

 6月7日(日)10時ぐらいから

作業メニュー:もち米(手植え)・コシヒカリ(機械植え)の田植え(苗のあるだけ)、夏野菜などの定植、草抜き、
昼食メニュー:玉ねぎカレー、レタスとオニオンスライスと大豆のサラダ、コンニャクの刺身

 レタスは梅雨に入ると腐っていくので食べ放題です。破竹もタケノコが取れるでしょうか。4月に見学した西洋ミツバチのレンゲ蜂蜜の試食ができます。
 

5月30日の活動報告

 トライやるの中学生がこの日は一人、ベテランメンバー(?)2人、初めて参加の一家族で私たちを含め8人。幸いと言うか旦那が数日前にコシヒカリの田植えをしてしまっていたので、急きょ次回の田植準備となり、泥んこ遊びとトラクターでの代かきになりました。Aちゃんの参加目的は本物の蛇を見ることと、泥んこ遊び。大きな蛇も出てきてAちゃんにごあいさつ。この日はすべて目的を達成しました。広い田んぼで一人Aちゃんは泥の中で泳いでみたり、顔だけ残した泥んこ人形になりました。午後は川で遊び、用意した着替えは2組使い切りました。

 ベテランメンバーのSさんは憧れ?のトラクターの運転ににんまり。トライやるの中学生は横の田んぼで黙々と田車を押していました。他に赤紫蘇の移植や、サツマイモの定植もこなし、お茶作りや破竹の収穫も。

 昼食は黒豆ごはん、納豆色々(高菜新漬け2種、古漬け、大根おろし、ネギなど)こんにゃくの刺身、みそ汁、大豆とレタスのサラダなど。デザートはSさんの差し入れの朝どりイチゴがたっぷり。悔しいことにわが家のイチゴはほとんどアナグマに食べられて2個だけ。

 ベテランメンバーUさんは田車、トラクターなど初体験を重ね、「今日は遅くまでいたい」とのこと。小さい玉ねぎの皮をむき、タマネギ加工に挑戦。少し冷えてきたのでたき火をしながら夕食をし、暗くなるまで待ちました。残念ながらわが家の横ではホタルの姿を見ることができませんでしたが、アナグマの子どもの姿をしっかり見ました。また、特別に旦那のギターの弾き語り?などもあり、大いに盛り上がりUさんは大満足!次回までにもう少し練習をするようにとのお言葉も頂き、9時過ぎまでの宴会は終了しました。 





 百姓くらぶ 21年5月の田より(21.05.07) 

 数日前、心を鬼にして畑の草刈りを始めました。ザックザック。あ!これはハタネズミの巣?中は入っているのかな?ビィー、ポトン。生まれたての赤ちゃんが鳴き声を上げ2匹、枯草で作った巣の中から落ちました。写真を撮ってから、悪いことをしたね、お母さんが見つけてくれるだろうか?刈り取った草の上に巣を置き、その上にも草をかぶせ、草刈りの続行。

 テントウムシの幼虫とさなぎの多いこと。随分環境が変わるけど、成虫になってアブラムシを駆除してね。さすがに一株に5匹も付いているのは、これくらいは残そうか。

 タンポポの大株、サラダにするとおいしそうな柔らかい葉。全部きれいに刈らなくても、残しておこう。あぁ、青紫蘇がいっぱい芽を出している。草まみれの中でも高菜が脇芽を付け柔らかそうに育っている・・大きなトノサマガエル、お仕事中お邪魔しますが、こちらも草刈りしたいのでどいてよ。と、とても全部は書ききれませんが、草刈りと言いながら、自然観察を楽しんでいるだけのよう。

 それでも、何とか畑らしく整い、こんにゃくの定植ができそうです。昨年たくさん地中に保存していた里芋はハタネズミのレストランになり、種イモもほとんど食べられてしまいました・・   
ハタネズミは旦那の手の上で。    川の方から撮影した畑。写真に撮れば、まだまだ草まみれに見えます。上中央の欅と、右の銀杏はもう青々と葉を付けました。

★10日天気が良ければこんにゃくの定植をします。
★17日北はりま田園空間博物館のイベントにひょうご森の倶楽部もっこう会が来ます。ぜひのぞいてみて下さい。私たち夫婦がスタッフで頑張っているでしょう。
★24日北はりま田園空間博物館の「日本一長い散歩道を歩こう」は大屋公民館からわが家の横を通り笠形山を途中まで登ります。元気のある方はご参加を。

5月の活動予定

 5月30日(土)10時ぐらいから

作業メニュー:コシヒカリの田植(機械植え)の補助、夏野菜の定植、草抜き、、ワラビ取り
昼食メニュー:タケノコ入りカレー、レタスとオニオンスライスと大豆のサラダ、

 このころには畑の野菜も収穫できるでしょう。イチゴはうまく防除できれば一つぐらい口に入れたいですね。もち米用は水田になっているでしょう。田植えまでもう一度代かきをしますので、田んぼの生物調査や泥んこ運動会など好き放題です。
 

4月19日の活動報告

 16人参加の忙しいながらものどかな1日。先ずは高菜の収穫・・と、「あれは何してる?」前回紹介した西洋ミツバチの管理に来ていた人に吸い寄せられるようにみんなが集まった。 
みんな初めてなので興味津津。向こうも慣れたもので、色々説明し、質問にも答えてくれみな納得。次は、高菜収穫より、気になる竹の子掘り!事前に確認したものは3〜4本だったのに、その倍を見つけそれぞれに収穫。みんなの関心の高さにこちらが驚き。と言うのも、竹の子を掘ったも、皮をむくのも初めての人もいて、子どもより大人の体験がもっともっと必要ですね。

 高菜は昨年に比べると1/5ぐらい。徒長し始めた所を折るように収穫し、半日天日干し。昼食用の野草は色々あれど、種類のわからない人に教えながら、セリ、タンポポ、スミレ、オオバギボウシ、レンゲ、カラスノエンドウ、フキをそれぞれ茹でたり炒めたり。

 竹の子、ワラビがたっぷり入りスミレや菜の花で飾ったちらし寿司は食べるのがもったいないくらいきれい。旦那の計らいで、タラの芽も準備していたので、タケノコやヨモギも一緒にてんぷらに。その他の野草はそれぞれ個性的な春ならではの味。やはりレンゲが食べやすく一番人気。

 この時期とは思えない気温上昇で、午後からはのんびり過ごし、竹の子の茹であがりを待つ。それぞれ1kgほどのお土産に。近所の人たちが取りに行くワラビ畑(?)は大人が最後に挑戦。前日も収穫されたので、あまり期待できなかったがワラビ採り体験としては上々。

 久しぶりの参加だったSさんも春を味わい、新鮮な土産を手にし満足した様子。明日からの元気につながればうれしいです。






 百姓くらぶ 21年4月の田より(21.03.29) 

 昨年定植したイチゴに、小さな新しい葉がついていると思っていたら、花やつぼみが付いていました。イチゴを好きな生物は数多く、競争に勝ち無事私たちが口にすることができるかどうか。

 「田んぼの生きもの全種リスト」と「田んぼの生き物指標」(いずれも農と自然の研究所発行)が届きました。あいさつに「農のカネにならないものを発掘し、表現し、評価する道筋を提示している」と宇根豊さんは記しています。

 そう言えば、私たちもここで暮らし始めたのは、カネにならない農と暮らしを実践してみたいからでした。それを表現している百姓くらぶ。今年はこのリストを見ながら色んなことを再認識したいと思っています。

 指標221番目に哺乳類・ヒト(人)が表示されていて、興味深い記述がされています。確かに人も田んぼに関る生き物であり、田んぼがないと生きていけない私たちです。

 今日、知人が西洋ミツバチの巣箱を田んぼの横に一つ置いて行きました。今年はニホンミツバチに挑戦すべく、蜜蝋も手に入れ準備していますが・・喧嘩しないでしょうか。
 

4月の活動予定

 4月19日(日)10時ぐらいから

作業メニュー:高菜漬け、夏野菜の定植準備、草抜き、竹の子掘り、ワラビ取り
昼食メニュー:野草料理、山菜料理、ちらし寿司

 高菜は小さいままトウ立ちしそうですが、それを折り収穫、それなりに漬物にしましょう。タケノコやワラビは天候や他の生物の先取りなど考えられるので、あまり期待しないでください。競争相手の少ない野草類はその時食べられそうなものを収穫します。
 

3月8日の活動報告

 世間では風邪が大流行、百姓くらぶのメンバーも例外ではなかったようです。味噌づくりの予約者地元のHさん夫婦とTさんのみ。参加者には物足りなかったかもしれませんが、受け入れる私たちにするとちょっと楽した気分。

 Hさんは毎年うちで味噌づくりをします。と言うのも、ミンチ機の所有者なので当然。彼女はカメに投げつける味噌玉の中に、ひとつづつタカの爪を入れて仕込みます。昨年我が家もやってみました。少しだけ味噌に辛味が移り、主人は気に入っています。彼女は多くの参加者を楽しみにしていたようですが、Tさんが「田舎暮らしの家を探している」との相談に地元住民として、色々アドバイスをもらえました。Hさんは昼前には帰宅し残るは3人。

 Tさんはこんにゃく作りをしっかりマスターしたいと、マンツーマンで伝授。合間にレンゲの収穫(太い茎とその葉)し、お浸しにすると「ホウレンソウと言われても疑わない」味にびっくり。こんにゃくもたっぷり入った炊き込みごはん、こんにゃくの刺身、サツマイモの味噌汁と品数はそう多くはない昼食ですが、3人でゆっくり味わいました。

 「お土産にレンゲをいただくわ」何も世話しなくてもこんなにおいしいのなら、野菜を苦労してつくる気になりません。でも花の咲くころになると茎も葉もかたくなります。




 百姓くらぶ 21年3月の田より(21.02.28) 

 春が近づいてくると雨が多くなります。そして緑が風景の中に増えていきます。

心待ちにしているものがまだ届きません。「田んぼの生きもの全種リスト」農と自然の研究所宇根豊さん率いるNPO】編集・・・・・・・田んぼの生きもの調査は、日本の自然を支えている農の再評価につながっています。しかし、自然と人間の濃密な関係は簡単にはもどりません。「ねえ、田んぼにはどれくらいの生きものがいるの?」と子どもたちから問われて、ずっと私たちは答えにつまっていました。やっと、この5000種あまりの「田んぼの生きもの全種リスト」でそれに答えることができます。またこの中から240種ほどを「指標化」しました。まなざしの向け方、注ぎ方を説明したものです。

 宇根さんの著書も読み、講演会も2回行きました。その影響で田んぼの草や虫に関心を持つようになったのです。次回の例会までには届くでしょう。一緒に子どもたち用のクリアファイルや下敷きを注文しましたので、先着順にプレゼントします。(大人は有料)お楽しみに。

 畑では、冬の間も活発に生き物たちが活動しています。その証にモグラ塚がどんどんできます。土中に保管していた大きな里芋は、いいものからハタネズミ?の食害に。残念です。

 もうひとつお知らせすべきことがあります。昨日めえさんが死んでいました。鼓張症でお中にガスが溜まり窒息死したようです。お中がパンパンでした。その前日レンゲが育っている畑につないでやり、それをしっかり食べました。これがよくなかったようです。めえさんのお母さんも鼓張症で死にました。草食動物に多い症状です。8年近く皆にかわいがってもらいました。(2001.7)

3月の活動予定

 3月8日(日)10時ぐらいから

作業メニュー:味噌づくり(予約者のみ)、畑の草抜き、ジャガイモの定植
昼食メニュー:野草料理(ナズナ、ヨモギ、セリ、ハコベ、レンゲ、カラスノエンドウ、フキ、タンポポなど)できるだけシンプルな調理法で。ご飯とみそ汁と大豆のサラダ。
持ち物:作業用手袋、長靴、昼食用の箸とお椀(この三つはいつでも必要です)、収穫用エプロン、野草を収穫するためのハサミ。

 この週はちょっと忙しく、藁灰こんにゃくの段取りができそうにありません。いつものこんにゃくは作っておきます。作業場が空けばこんにゃく作りもそれぞれ挑戦してください。
 

2月15日の活動報告

 天気は上々、むしろこの時期にしては暖かすぎるほど。焼き芋や甘酒も出す予定でしたが、食べる気がしませんでした。参加者も少なめだったので、のんびり過ごすのもいいと計画は大幅に変更。

 味噌づくりは味、温かさ、香り、やわらかさなども大切なポイントで、体験しないとわからないことです。そして、その環境を整えれば、半年後にはおいしい味噌に変身。目には見えない不思議をたくさん体験すると想像力豊かになるでしょう。また、日本の食文化の素晴らしさを身に付けることができます。仲良く家族で加工してもらいました。

 待っている間に昼食の準備。鰹節と味噌を混ぜて丸めた味噌玉(直径2cmほど)を作るのに、鰹節を鰹節削りを使って・・汁の実に野草を収穫するにはどれがレンゲかセリか畑で教えてから・・私の段取りも悪かったのですが、時間をかける楽しさも味わいましたね。お餅は焼くだけでおいしく食べることができる優秀な加工品。お椀に味噌玉、野草のお浸し、焼いたお餅を入れお湯をかけると、お雑煮!こんにゃくやご飯に肉味噌(豚ミンチに玉ねぎやニンジン、シイタケなどと砂糖、生姜)もよく合いました。

 午後からはこんにゃく作り講習会。これも見ているのと自分でするのは違います。また、味噌と違いポイントが多く、失敗しやすいのです。いつも作る量の1/3でしてもらいました。一つ一つの工程で、ポイントを伝え、お土産用のこんにゃくも完成。

 大豆の選別が少し残っていたので、片付けてから、畑でウサギやヒヨドリ体験。食べられる野草を教えていたのですが、ちょっと味見してみると「ウ〜ン、イケる!」そこで、次々畑の野草や野菜をちぎっては味見。それぞれ個性的で、冬の寒さに耐えた甘みがあり、おいしかったです。





 百姓くらぶ 21年2月の田より(21.02.05) 

 朝は冷凍庫の中のような風景ですが、日が当たると解凍を始め野菜たちは生き返ります。地面に這うように背を低くしていたのに春の日差しを敏感に感じた野草や野菜は少し上に伸び始めます。また、夜は凍り付く寒さ。

 この繰り返しにも耐え、今の野菜は本当に甘くておいしいです。耐えきれないのは、霜柱で毎日持ち上げられ根が地上に出てしまった玉ねぎ。これを早めに見つけ、土の中に戻してやると大丈夫ですが、根っこは冷凍には耐えられません。手遅れの玉ねぎの苗は、かわいそうに土の上で茶色くなり横たわって、そのうち土になっていくでしょう。

 子どもたちは、霜柱や氷が大好きと思っていたのですが、昨年氷を用意していたら、遊び方を知らないようでした。寒い時の遊びや楽しみ方も伝えていかないといけないのでしょうね。
                                                   
 今、畑はヒヨドリの食害に悩まされています。ヒヨドリに「捕まえて焼き鳥にするぞ!」と脅かしても効果がないでしょうね。

2月の活動予定

 2月15日(日)10時ぐらいから

作業メニュー:味噌づくり(予約者のみ)、藁灰こんにゃく・変わりこんにゃくに挑戦、大豆の選別
昼食メニュー:お餅、こんにゃく料理、味噌料理、焼き芋など
持ち物:作業用手袋、長靴、昼食用の箸とお椀(この三つはいつでも必要です)、味噌づくりをする人はその容器や酒かすなど、うまく加工できた時の為にこんにゃくを入れる容器。

 藁灰こんにゃくは前回は灰汁を取るのに時間がかかり、一部の人しか体験できませんでした。今回は灰汁を用意しておきますので、生芋をすりおろし、煉り、湯に入れて固める方法で挑戦!
 それと並行して従来のこんにゃく加工をすれば、藁灰こんにゃくの難しさがわかると思いますが・・天気と段取り次第。午前中は作業場は味噌づくりで使えず、外でするしかないのです。
 

1月18日の活動報告

 味噌づくり予定者が刻々と変わり、注文の麹を使い切るためと、初心者に説明をするため我が家が1番に味噌づくり。その工程を見てもらい、ポイントを説明。とは言え、初めての人はわからない事がいっぱい。小さな子たちもいっぱいで、とても賑やかな作業場でした。多くの人が作業をする、それを見たり手伝った子どもたちと、大豆や麹の味、香り。それぞれの記憶が仕込んだ味噌を味わった時よみがえることでしょう。

 味噌の作り方や配分、熟成中の管理など地域やそれぞれの家庭でまったく違うこともあります。年配の人や経験者に、これを機会に色々聞いてみて、次回の仕込みなどに活かしてください。

 一方、味噌づくりをしないグループは外で過ごすしかありません。たき火のそばで藁灰から灰汁を取る人、大豆のさやからまだ残っている豆を取りだす人など。子ども達の方が熱心にやってくれていましたね。シンプルな作業は子どもたち向きかもしれません。

 もうひとつの大仕事、鹿のモモ肉の丸焼き。どうすればうまく焼けるか相談しながら、必要と思われる道具を出し、焼いていきます。簡易クドの中に炭をいっぱい入れ火をつけます。クドの上に鉄筋の橋を作りその上に餅焼き網をのせ肉を置きます。極めつけは、肉の上に大きな鍋を蓋のようにかぶせたこと。適度に焼けたところで、焼けている所をそぎ切りにし、焼けていない所はまた焼きます。

 昨年末に搗いたお餅はおいしいのと、食べやすいのであっという間になくなり、冷凍庫から追加。それでも雑煮にはならず、汁と餅は別々におなかの中に。こんにゃくは刺身とステーキ用を用意したのですが、焼く前になくなっていました。里芋の焼き芋は間に合わず、圧力鍋で蒸したのも・・ さすがに、少しずつ焼けていくロースト鹿肉は残ったものの皆さんのお土産に。子どもたちは大人顔負けに食べたので、次回からしっかり働いてもらいます。

 おなかいっぱいと、ショボショボ降る雨に片付けを終え早々に一部解散となりました。が、心残りの人は藁灰こんにゃくに挑戦。いつもと違う工程、こんにゃくの色を見ただけでもOKとして下さい。最後の「お湯で固める」は持ち帰り挑戦してもらいましたが、うまくいかなかったようです。失敗歴○年の私は形は留めましたが、箸で持ち上げるのも難しい「甘エビ風」でした。




 百姓くらぶ 21年1月の田より 

 新年おめでとうございます。
    今年もよろしくお願いいたします。

 百姓くらぶを始めて10年。当初からのメンバーも新しい家族も仲良くその時々の1日を楽しんでいただいている様子。受け入れる私たちの暮らしにもなくてはならない、月1回の楽しいひと時となっています。

 お金のかからない、ここにあるもの(私たちも含め)を活かすこの活動は、越してきた頃に漠然と考えていました。子ども達が成長するように百姓くらぶも発展し、参加者の個性や特技などでとても興味深い、他にはない体験を私たちも味わっています。

 今年も「いいかげん」をテーマに楽しい百姓くらぶにしていきましょう!

1月の活動予定

1月18日(日)10時ぐらいから

作業メニュー:味噌づくり(予約者のみ)、変わりこんにゃくに挑戦、大豆の選別
昼食メニュー:お餅(焼いたり、お雑煮で)、こんにゃくアラカルト、里芋の焼き芋など

 味噌づくりは大豆2kg、麹3kg、塩0,85kg 仕上がり8.5kgが基本です。お好みで配分や素材を選ぶこともできます。今年は剛さん(旦那)が青大豆の脱粒を引き受けてくれていますが、選別が間に合った分だけ味噌に使えますが、不足分は納豆用の大豆になるかもしれません。それぞれの単価は大豆600円/kg、 麹900円/kg 、自然塩1990円/kg  (シママース260円/kg ) 光熱費を含め自然塩の場合6000円、シママースの場合4300円程度です。(麹は今年の加工賃などまだ確認していませんので、昨年の価格です。)

 こんにゃくは薄いものを作り、生春巻きのようにしてみましょう。準備ができれば藁灰こんにゃくにも挑戦。本には「うまい!」と書いてありましたが・・
 

12月30日の活動報告

 50kgの餅つきは初めて。無事つけるか心配でしたが、初めての人はごくわずかで、あとはベテランばかり。心配するほどのこともなく、順調に餅が搗き上がっていきました。

 幸い天気も上々、6時からかまどの火をつけ、8時ぐらいから息子と3人で搗き始めました。下の蒸し器に色が落ちてはいけないので初めは黒米です。次にヨモギ、粟・・3臼ぐらい付いた頃、一番乗りの参加者が到着。その後続々と到着し、久しぶり参加者とあいさつを交わします。子ども達も大きくなっていて、街角ですれ違ってもわからないほどの成長。

 搗き上がるまでは、たき火や焼き芋、銀杏炒り、薪割りなど日頃の活動の延長で、それぞれに仕事を、楽しみを見つけ時間を過ごします。搗きたてのお餅を頬張る人、七厘で焼いて醤油をつけ・・色々味わうためには少しずつにしておかないと、おなかに入りません。

 搗き方や、餅のちぎり方、とり粉をしっかり振って餅箱に並べる。教えてもらわなくても、見ていることが初めての人には仕事。熱心に見ている子には先輩からポイントを伝えてもらい、やってみる。「餅肌はここから来たんだ」触ってみないとわかりません。熱いことも、うまくちぎらないとビューんと伸びることも。ほんの少し入れる、ヨモギや桜エビ、黒米や黒豆、粟で餅に色と香りが付きます。

 少し早めに猪汁が登場。大屋で罠にかかった猪の肉が手に入りました。うちの野菜や味噌、K君ちの野菜も加え、野菜の旨みが味わえる猪汁。お餅とは別腹でしょうか、瞬く間になくなりました。しばらくするとケーキ屋さんのお父さんの手作りケーキが生クリームもたっぷり添えて出てきました。これも別腹(牛のように胃が4つある?)でおいしく頂きました。

 途中手を休め、口を動かしながらの餅つきは我が家の日が落ちる2時半頃にはほぼ片付けまで終わり、帰りたくないメンバーがしめなわづくりを始めました。年末の仕事をここでもうひとつ片付けようと。ウラジロやナンテンをつければ立派なお正月飾り。

 年末の渋滞の中、忙しい中、ありがとうございました。