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さて、あいかわらず人気のフローリング材ですが、
チラシを見れば値段もピンからキリまで。
業者さんによって「よく扱うメーカー」も違ってきます。

一般的に「フローリング」呼んでいる商品ですが、
多くは、木そのもの、つまり無垢の部分は
表面のわずか数oの部分です。
(1o未満から厚いもので3oくらいでしょうか)
残りの部分は、合板を張り合わせて加工してあります。

さらに最近は
無垢フローリングもいろいろな種類が出てきました。
これも、樹種によっては水に弱いとか、
木目の風合いが違いますので、
よく確認して選んでください。

フローリングを選ぶときは、
必ず商品名をきき、できればカタログも見せてもらいましょう。
希望すれば小さくカットした実物のサンプルも
取り寄せてもらえるはずですので、
色味や表面の風合いを確認することができます。

あまり安価なものだと、
ホットカーペット対応ではなかったり、
木目柄のついた樹脂製だったりします。

次に、施工をしてもらう上で注意していただきたい点ですが、
特にマンションなどで使う「防音フローリング
…裏にクッション材がついており、接着剤で下地に貼るタイプ…
にはいろいろとチェックポイントがあります。

防音フローリング施工についての注意点
●釘でとめるタイプより、接着剤がはがしにくいので、
 キズが付いた場合など、貼替が特に難しいものです。
 
 なお、リフォームで防音フローリングの上に、防音フローリングを
 重ねると言うことは、あとあとのトラブルのもとになりますので、
 めくる費用を払ってでも、元の防音フローリングは撤去しましょう。
●接着剤の塗り方で、下地への接着力が変わるので、
  添付のクシを使って、適量を正しく塗らなければならない
  (クシ目をつけることで、上から押さえたときの接着剤の
  「なき別れ」を防ぐことができる)
  
 →接着剤の塗り方に問題があると、部分的に浮いてきたり、
   床鳴りの原因になることも。


  (接着剤の扱いに慣れていない大工さんだった場合、
   クシが扱いにくく、バターのように接着剤を塗ってしまう
   ことが…)
際根太(きわねだ)を入り口の前だけでなく、部屋の四方の壁際すべて
に入れ
なければ、家具を置いた場合、巾木(はばき)と床の間に、すき間が
できてしまう。

 →部屋の壁沿いのフローリング材は、現場でその端2〜3センチ
  をぐるりと裏のクッション材をめくり、代わりに薄いベニヤ(際根太)
  を貼ります。

  そうすると、そこはクッション材で沈むことがないので、
  家具を置いても、床は沈まず、隙間もできないのです。
  ピアノなど重量のあるものを置く場所も、同様にクッション材
  をめくり、代わりにベニヤを入れます。
  (置き場所が決まっていないと、入れられませんが)

  これらの際根太組を入れることは、商品の「施工説明書」には
  明示されていますが、確実に実行している業者さん(職人さん)
  は少ないようです。(手間がかかるので、手間賃も上がる)

  たいていは、人がよく歩く場所(ドアの前や掃き出し窓の前)に
  しか際根太組を入れていない場合が多いです。
  (知人の新築マンションの内覧会でチェックしてみたときも、
   やはりそうでした。)

  気づきにくく、気にならなければ床の構造的にどうというものでは
  ないのでしょうが、後から入れることは困難なので、
  気になる方は、業者さんに確認しておいてください。

なお、すべすべして、美しいフローリングですが、
子供さんがまだ小さいと、すべって転んだり、走る音が気になったり、
おもちゃでキズをつけてしまう心配があるかと思います。
また、ペットにとっては、すべって脚を痛めることもあり、
さらに、冬などはその冷たさが気になることもあります。

そのような方には、
フローリングの上にタイルカーペットを重ねて置くのもおすすめです。
住宅用の手軽に洗えるタイプもありますが、
私個人的には、あえて「店舗用」をおすすめすることが多いです。

店舗向のタイルカーペットは
●土足で歩くことを想定しているので、植毛が密で、弾力もしっかりしている。
 家具の跡も、一般的なカーペットよりは目立ちにくく、耐久性が高いです。
● 裏にゴムで裏打ちをしてあり、それ自体の重さがあるので掃除機をかけ
  ても浮いたり動いたりしにくい。
●裏打ちのゴムで、水をこぼしたときでも、ある程度下に水分が通りにくい。
 (ジョイント部分には染みますのでご注意!)
 もちろん、一枚ずつはがして乾かすこともできます。
●冬場はスリッパを履かなくても、床が冷たくはない。(ゴムで多少断熱?)
  ただし、夏は足の裏に汗をかくので、気持ち悪いという方は無理かも
  しれませんが。
●色や柄、グレードが家庭用のパネルカーペット用よりも豊富。
●毛足が短く、ペットの爪がひっかっかったり、抜け毛がからんだり
  しにくい。もし、粗相をしても一枚単位で洗ったり、取り替えたりできる。
●食器などを誤って落としても、割れにくい。(裏のゴムのおかげか?)
そんなわけで、実際に私の自宅でも、
フローリングの上に直に店舗向けタイルカーペットを置いています。



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