壁紙のカビは防げない?
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職人の夫と一緒に独立する前に、あるリフォーム業者さんの下請け仕事に、
壁紙めくりの手伝いに行ったときのことです。

そのお宅は(南側のリビングでしたが)家具の裏など、カビがひどく、
元請けの担当者さんもカビ取りのスプレーを持参で掃除をされてました。

冬だったので、私たちが寒くないようにと気を遣ってくださったのか、
工事をする部屋に向けて、
お客様がガスストーブを付けてくださっていました。

ところが、温度設定が高く、仕事をしているこちらにとっては
とても暑いのです。

そこで、さりげなく温度を低めに直のですが、
しばらくして気が付くと、またお客様が温度設定を
あげていらっしゃるのです。

とにかく、無事に壁紙を貼り終えることができ、
後かたづけをしていると、
お客様と営業担当さんが話しているのが聞こえてきました。

「とってもきれいになったわね。
でも、またカビが生えてこないか心配で…」とお客様。
「そうですね、マンションだと結露してどうしてもカビが生えることが
ありますよね。風通しをよくするように気を付けてください」と担当者。

主人と私は「ピン」ときて、顔を見合わせました。
「このガスストーブと違う?」

ガスは燃焼するときに水蒸気を発生するということは、
普段あまり意識されません。
しかし、エアコンをつけると部屋が乾燥するのとは逆に、
ガス器具を使うと部屋に湿り気を与えるようです。

そこの家では、ガスストーブをぼんぼん燃やす習慣になっているのでしょう。
そして、それがカビを発生しやすくしている原因のひとつといえます。
そのことに、担当者さんは気づかなかったようですが、
下請けの私たちが、「ガスストーブが原因ではないですか」と
余計な口出しをすることもできず、黙って帰ってきました。

マンションであれば、コンクリート壁に穴を開けて換気扇を設置するわけにも
いきませんが、断熱材を室内側にも取り付ける、など
リフォームの時になんらかの対策ができるかもしれません。
一戸建てならさらに、いろいろと工夫ができそうです。

カビにかかわらず、住宅のトラブルにはちょっとした「盲点」が
あるかもしれませんので、担当者さんと十分に相談してみてください。


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