8月12日  白人たちよいつまでも天下だと思うなよ 今日の一枚を見る

 かなり遅く帰ってきた同室の日本人の方(北海道からきたアサヒカワさん、ぼくと同じプチリタイアでほぼ同年齢)と、酒も無いのに遅くまで話す。
 全ベッド埋まっているはずなのに、部屋にいるのはぼくとアサヒカワさんの日本人二名。結局、そろそろ眠たくなってきたなと話していた夜中2時ごろ3人のイタリア人のうち1人が帰ってきた。
 ちょっと(いや結構)酒が入ってる様子で、寝る準備を完了していたぼくら2人がベッドで横たわっている(+夜中2時)にもかかわらず、持参しているギターを爪弾き出した。おいおいこらこら、日本人2人による「和の心」からの抗議で男前だが頭がちょいとゆるそうなそのイタリア人は独演会を中止、居場所を失ったのかまた出ていった。

早朝のブルーモスク  朝自然に目がさめるとまだ6時半。なんて調子の良い朝なんだ。アサヒカワさんも、そしていつのまにか帰ってきていたカワイイスペイン人3人組も熟睡中だが、静かに静かに用意して写真(左)の早朝ブルーモスクへ出陣。
 入ってみると雑用係りなのか警備担当なのかヒゲのおっさんが1人いるだけ。なんとあのブルーモスクを(ほぼ)一人占め。素晴らしい。

 何組かの観光客か参拝者かが入ってきたので、ここで最後のブルーモスクを退散。さすがに眠たく少し仮眠をとりに宿に戻ると、アサヒカワさんが着替えを完了して出発しようかなーと思っていた(本人談)ところ。でも特別行くところを決めてなかったようなので少し話しをする。
 どうもぼくが出ていったあと、イタリア人3人(男2人に女1人)のうちのカップルが朝から相当ハレンチな行為に及んでしまった模様で、まどろんでいたアサヒカワさんもバッチリ目が覚めてしまったそうだ(笑)。
 その2人がシャワーかどうか知らないが部屋を出ていった瞬間から、スペイン娘たちも大爆笑、みんな知っていたが寝たフリをしたまま放置していたらしい。確かに突然起きあがって注意するのも何だし、どうしていいかわかりませんわな。まあそんな行為に及ぶ事それ自体ふざけんじゃねえよってことなんですが、(一部の)白人は本当にイっていると思う。
 まあこんな話しをしている最中も、カワイイスペイン人もそうだが他の白人男女含め、下着姿でブラブラ歩いていたりする。

アヤ・ソフィア  11時前にアサヒカワさんと外出。お互いそれと言って行きたい場所が(近くには)無い。
 アヤソフィアの写真(右)を撮ったり話し掛けてきたトルコ人にちょっと返事したり、散歩がてらシルケシ方面へ向かい、そこでサバサンドを食べる。驚いた事にアサヒカワさんは初めてだったそうで、チャンスは何度かあったけど今までなんとなく食べそびれていたんだそうだ。
 アサヒカワさんはぼくが昨日行っておすすめした、ヨーロッパ側のこちらとはちょっと違う感じのするアジア側のカドキョイへ向かうのでここでサヨナラ。最後の最後で同じような境遇の、そして日本へ帰るぼくと正反対のこれから旅が始まるアサヒカワさんに会えたのはちょっとした象徴的なもののようにも思えた。
 ときと場所と、そして人を変えて旅は続く。どうか良い旅をして下さい。

ネコ!  ずっと悩んでいたサッカーチームのマネージメントゲームを20MTLで、さらに昨日保留にしておいた思い出のCDを7MTLで、そして観光客用のコロンヤ(トルコでは定番のレモンの香りのするコロンのようなもの)を2MTLで買い、宿の方向へ。そろそろ本当に帰ることになるようだ。
 途中の公園にいつもいた写真(左)のネコを撮影して、彼(彼女?)にもサヨナラ。愛嬌はなかったが、主(ぬし)のようにいつもここにいた。

 宿の近くの床屋で最後の髭剃り(5MTL)をしてさっぱり。ちょっと高いのは外国人観光客が多い地域だからだろうか。
 宿に戻って完全に帰るためのパッキング。一番底には既に常駐となって久しい折りたたみ傘と、エジプトのカイロで半分強引に買わされた花瓶敷き大の絨毯。バックパックはもうぱっつんぱっつん。

 夜は元気なのに昼間はほとんどベッドにいるイタリア人にベッドからギターを演奏するのを聴かされ、その歌手を知っているか聞かれた。 がイタリアのポップス歌手など知るわけが無い。そのあと2,3曲演奏して同じように知っているか聞かれたが、全然知らない。そのイタリア人はどうしてこんな有名な歌手を知らないんだと不思議がったが、知らないものは知らない。きさまも美空ひばりを知らないだろう。

マクド!  どうもこのイタリア人とは精神の波長が合わないようだ(笑)。そのうちぼくを無視して女とぶちゅぶちゅしながらギターをいじくり知らない歌を鼻歌交じりで披露。なんとなく居心地わるいので、シャワーだけ浴びて空港へのピックアップまでまたぶらぶら散歩に出ることに。
 しかし残念ながら持ち金がほとんどないので、昼飯は写真(右)のマクドでノーマルハンバーガーとコーラのセットを2MTLで。この旅では結構現地マクドに世話になった。今思えば、定番セットの値段比較やご当地メニューなんかも調べておけば旅行情報として使えたのになあと。。。

 歩いてると突然カワイイ女のコから声をかけられた。
 よく見るとスペイン3人娘のうちの一人だったのだが、横でにこやかにしているおばさんをぼくは知らない。宿ではずっと娘3人だけだと思っていたが、このおばさん(実は母親なのだが)が別の部屋に入っていたそうだ。
 しかしまあ母親がついていたとはいえ、相当夜遅くまで帰ってこなかったぞ。3人が3人ともカワイイのでこちらも心配するではないか。
 他の2人とは会えずだったが、これでお別れだということでカワイイ笑顔をいただいた。あとはあのイタリア人と会わずにどうやって帰れるかだ(オイオイ)
みやげ1? みやげ2?
 もうみやげを買う金も残っていない。写真(上左)は街中で(上右)は空港で撮ったもの。右のスコッチはカードで1本だけ購入した。

 宿に戻ってすぐに出発。幸いというかイタリア人はいなかった。
 14:50分のピックアップで空港へ。途中で2軒の安宿を周り白人をそれぞれ1グループ載せる。これがまたやかましい。「ゆとり教育」でタガが外れた某国の餓鬼よろしくひたすら騒ぎ倒す。彼らにすれば一緒に騒げってなことになるんだろうけど、騒ぐ理由が見つけられない。彼らにあってもそれにこちらが乗っかって騒ぐ理由にはならない。
 そのうちドライバーから軽く注意されてバカ度のレベルは下げられたが、空港につくまで相当な暴れっぷりだった。クルマ揺れて運転しにくかっただろうに。

 白人グループは国内線へ、ぼくは国際線へ。
 空港ではコーラがなんと4MTLで売られていた。あまりに高くて買えず、どうにか最後の金でペットボトルの水を買って遂に、遂に、日本へ。

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