8月11日  トルコ石にサバサンドにCD、持ち金使い切る気か? 今日の一枚を見る

 2時ごろに眠りに就けたのはよかったが、二度ほど途中で目がさめる。
 一度目は深夜であるにもかかわらず、そして他の客が寝ているにもかかわらず酔っ払って帰って来たイタリア人に部屋の電気をつけられて、まぶしくて起きる。その後もノーマルトーンで話しながらバックパックをばらして荷物をガサガサしてやかましく寝つけず。そして二度目は早朝、ずっと静かだったイングランド人がおき出して荷物を同じようにガサガサ、窓を開けるためにゴトゴト、さすがに今度はぼくを含めた日本人の方も起き出して行動を開始。ドミとはいえもうちょっと気を使えよなあ。

ヒポ・ドローム  起き出したのは良いとしても外は雨。
 ようやく昼前に雨が上がり昼飯兼散歩の途中で写真(左)のヒポ・ドローム。オスマン帝国時代にエジプトから持ってきたものだそうです。エジプトって持ってかれてばっかり(泣)

 PTT(郵便局)では無いからか、売店で0.7MTLの切手を1MTLで買い、その場で絵葉書を書いて投函。この旅では滞在したほとんどの街から誰かしらに絵葉書を出した。
 ぶらぶらと電気製品のショップが集まったビルを見物。音響システムからコンピュータ関係、携帯電話のショップなどの店が並びかなり興味深くて小一時間使う(もちろん買うものは無い)。

 近くにあったCD屋の奥に並べてあったコピ○ゲーム(プロサッカーチームマネジメントゲーム)を買おうかどうかかなり悩む。マシンのスペックも気になったし何よりコ○ーなので動くのかどうか・・・
 頭を冷やす為に一旦店から出て歩きながら、残金とお土産と残りの滞在費や雑費などのことを考える。どっちにしろたいした額のお金は残ってはいないが、うまくやらないとまたキャッシングするはめになる。

 さあさて使える額は、若干のトルコリラ以外はわずか77US$。自分のも含めた土産用に意を決して50US$を両替する(72.75MTL)。

再GB  ということで写真(右)のグランド・バザール。入る前に警官がいてバッグの中をチェックされるが、チェックそのものはかなり緩い。まあ多分見た目でチェックの強度を変えるのだろうと思う。
 中に入っても警官の姿をよく見かける。やはり昨日のアレ(ネット屋で確認してみるとやはり爆弾テロがあったことを確認)が原因なんだろうなと、個人的には特別意識は無かったが、よく考えると人が集まるグランド・バザールは結構危なかったかもしれない(^^;

 最初は観光客用の値段のチェックだけと考えていたが、結局グランド・バザール内でほとんど買い物を済ます事になった。
 買ったのはトルコのお守りであるナザール・ボンジュを5個。配り用として1個1MTLで話しをまとめる。グランド・バザールも一時期の大ぼったくりショーによる客の逃げに懲りて、それなりに値段を下げてきているようだ。まあここに出店するだけでも相当なカネを用意する必要があるんだろうと、部外者ながら想像する。
 でもう一つはトルコ石をあしらった銀製品。最初は47US$だったのが、約1時間の交渉の末、27US$にて購入することができた。向こうはアメリカドルが欲しくて現金しか駄目だってんで、そうとなればこちらのドル持ち現金は27US$のみ。ずっとそれで押しとおせば最終的にその金額で落ち着いた。得したのか損したのかはわからないが、まあ良い買い物だったんではないだろうか。

 宿に戻る途中、頭の中でお金の計算。宿代と飯代、空港までのピックアップ代くらい残してあとは使ってしまおう。もちろん日本に帰ってからのとりあえず金として1万円札1枚は別に確保してある。

再チャイ  腹が減ったのでまたドイドイで食事。残金を気にしている割には中々高価な食事をしてしまう。かといって失敗するのは怖いので、味がわかっているメニューを食べる。いつものレンテンスープ(レンズ豆のスープ)とハラップケバブ(今日のメモ日記には「ハラップ」と書いてある)、さらにコーラまで飲んで7.5MTL。ここのレンテンスープは中々のものだ。

 写真(左)は食後に頂いたチャイ。旅行記のことも考えて、しっかり大きさがわかるようにカイロで買ったボールペンと並べて撮ってみた。トルコ国内ほとんど一律でこんな感じでチャイが出てくる。皿の柄もしょっちゅう見るし、セットされてる角砂糖も2個と同じ。

 買い物も食事も一応済ませたので宿でゆっくりぼーっと過ごす。
 すると昨日というか今日の朝までまったく見覚えの無い白人が入ってきて、大急ぎでパッキングを開始。5,6歳の子供を連れていたが、こんな旅人いつの間に来たんだろうと眺める。
 テントや毛布、ナベまで持参していて相当苦労しながらパッキングしている。こちらを不思議そうに見かえす子供と顔で遊んでいたら、その白人がいくつか話し掛けてきたので適当に答える。昼にチェック・インしたが他に良い宿が見つかったので移動するんだそうだ。中々根性の座った事をするじゃないかこのイングランド人(会話で判明)。
 最後に、ぼくに向かって人差し指を立てながら発音がぜんぜん駄目だと言い残して去っていった。そんなのわかってらい(泣)・・・

ブルーモスク  夕方、最後のつもりでイスタ見物に出る。写真(左)のブルーモスクの中庭で観光客とトルコ人を眺める。思い出したように、早朝のブルーモスクだけは確認しておこうと、明日の朝またここに来ることにする。
 ブルーモスクとアヤソフィアの写真を何枚か撮り、アンタルヤでエルさんの娘が何度も歌っていた曲が入ったCDをチェック。結構有名な歌手のようで、覚えているフレーズをちょっと歌ってみると店員はすぐわかって出してくれた。でもすぐには購入しない。緊急事態に備えて明日まで見送ることにして宿の方向へ。

 なんとなく名残惜しくて、ヒポ・ドロームの前のベンチに座ってるとスーツを着たトルコ人が話し掛けてきた。
 最初はとりとめのない話しだったのだが、どこでどう転がったか白人非難大会が始まった。とにかく白人が大嫌いらしく、特に米英仏とイスラエルに対してかなりの敵愾心を持っているようだ。こちらから何もそんな話しをしていないのになぜそんなことを言うのか気になっていたが、面倒くさいので相槌だけは打っていた。
 しかしユダヤ人を沢山殺したという理由でヒトラーまでグッドだと言いはじめたので、それは違うだろうと言い返す。いくらなんでもそれは無いだろうと意見するが、そのトルコ人は聞く耳持たない。結局その点は平行線のまま、お互い握手して別れた。一体なんだったんだろうか・・・わざわざそんな話しをしても良いような人間に見えたのだろうか。よくわからないが、ナチスのあの行為を肯定されてはさすがに一言言わないといけないと思った。

 ビールを買って宿に戻り、部屋で本を読みながら多分最初で最後になるであろう長旅に思いを巡らす。出発したのがまるで昨日のようだ(笑)。
 同じ部屋の日本人の方、今日はブルガリアとの国境の街であるエディルネへ行くと言っていたが、帰りがかなり遅い。ひょっとすると泊まってくるかもと言っていたので、一応彼の荷物をぼくのベッドのそばに移動しておく。
 一人でビール2缶空け、顔がマッカッカのときに新しい旅人が入ってくる。(個人的にショックなことに)めちゃめちゃカワイイ
 ぼくのことを酔っ払いの中国人だと思ったらしいカワイイスペイン人3人組。3人ともカワイイからこれまた恐ろしい。まだ若いからかベッドが二つしか空いていないのにそこに3人で寝るんだそうだ。ウラヤマシイ
 一応日本人だと説明して誤解を解いておいて明日の予定を考える。残金は66MTL、宿代に18MTL、空港へのピックアップに7MTL、悩んでいたコピーゲームが20MTL、サバサンドに2MTL、チェックしておいたCDが7MTLで残りは12MTL。これでヒゲ剃りと朝飯、どうにかいけそうだ。

 トルコ トルコ/イスタンブル シンドバッドユースホステル 2004年8月10,11日泊
シンドバッドユースホステル シンドバッドユースホステル
宿泊料2泊で18ミリオントルコリラ:10ユーロ、バス・トイレ共同、朝食付
このサイト用にもう一つ宿の情報を追加しようとイスタンブル内で移動。スルタナフメットでチラシを配っているのをよく目にするシンドバッドユースホステル。ブルーモスクの裏なので観光至便で値段も相場である。
部屋は2段ベッド×3のミックスドミで、最上階ではボスポラス海峡が見えるテラスで食事ができる。このテラスレストランは結構割高でシェフ?は気さくでフレンドリーなのだが値段のためか客はあまりいない。
インターネット使用可。絵葉書はオーナーが責任もって出してくれる。総ベッド数が100近いというマンモスユースだが、日本人率は結構低いように思う。案外お勧め。
ADD:Kucuk Ayasofya Mah. Demirci Resit Sk. No:3 Sultanahmet / Istanbul
TEL:0090-212-518-23-05

8月10日へ トップページに戻る 8月12日へ