8月2日  どこにでもいた韓国人がこの街にはいなかった 今日の一枚を見る

 なんとなく目が覚めたのはセットしたタイマーが鳴る4時30分の1分ほど前。こういうことがたまにあるが、なぜ直前に起きるんだろうか? 人には聞こえにくい電子音がぼくには異常に聞こえるという現象とは何か関係があるのだろうか?

 そして4時30分過ぎ、誰かが他の部屋をノックする音が聞こえる。韓国人の仲間同士で何か約束あるのかな、それとももし出発の合図で宿の人間ならぼくの部屋もノックしてくれるだろう、とまどろんでいた。その後のろのろと起き出して軽くパッキングしてると、白人のキャンピングカー組みが先にサンライズに行くのだろう、クルマのエンジン音が聞こえた。
 そして昨日言われた集合時間である5時の5分前に、そろそろ部屋を出ようと考えていたそのとき、突然ドアを開けられて「おーほわい?」とびっくりされた。

 なんと先ほどのエンジン音は、ぼくらのツアー参加者用サンライズ行きのミニバスだったのだ。
 おいおい、昨日夕食の後に朝5時集合って言ってたよね?
 相手さんは宿に残っているただの宿番なので、何を言っても必殺「のーぷろぶれむ」。今から行っても「のーぷろぶれむ」、間に合う「のーぷろぶれむ」だと。。。

ネムルート  ムリムリ(^^;
 外に出て一応写真(左)の遺跡方面を見てみるが、とても歩いて行く気になる距離と斜面ではない。どうにも気分は優れないが、遺跡そのものは昨日十分に堪能したし、まあ仕方ないと思い込んで部屋で本を読んで時間を潰すことにした。

 6時過ぎ、サンライズに行ったツアーのみんなが帰ってきたが、教師4人組には「どうしたの?」まっさきに聞かれた。朝食をみんなで食べながら、ぼくは拙い英単語で時間の勘違いを説明したが、どうやら日の出の時間がちょっと早いなと判断した主催者側がみんなを起こす手はずだったところ、ぼくを忘れていた、もしくは手分けして起こしたので見落とした、という感じの顛末。まったく、なにそれ?
 唯一1人で参加していることが裏目に出たかなとは思ったけど、ぼくはもう大して気にしてなかった。
 でも自らのミスを認めた主催者は、もう一泊して明日のサンライズに参加してもかまわないと言ってきた。せっかくここまで来たのだから見たいというのはあるが、帰国の日は既に決めている。それに今日のサンセットから参加するにしても、これから半日、周辺は禿山しかないここで時間を浪費するわけにはいかない。ありがたいがそれは拒否して、ぼくも「のーぷろぶれむ」と返事した。

ビートルズカー?  写真(右)は帰りのバスに同乗した現地の親子(多分クルド人)です。女の子の服に刺繍してある絵は戦車なのだが、なぜだが[BEATLES CAR]とロゴが打ってあり「んなアホな」ということでついでに撮らせていただいた。もちろんこの子、途中で降りるまで韓国人女性教師4人組のマスコットになったことは言うまでもありません。

 帰りは2時間半程度、2度トイレ休憩があったがまだ午前中と呼べるだろう時間の内にはマラティアのツアースタート地点に戻ってきた。
 教師4人組とはここでお別れ(実はまた会うけど)、一旦この街で入りびたりになっているオープンカフェで休憩しつつ、また少年とジェンガで盛り上がる。いくら大人ぶっていてもやっぱり15歳、まだまだ子供だ。これを書いている今(2006年初夏)はもうツアーの仕切りとかもやってるかもしれないな。。。

 10時半頃マラティアのオトガル到着。次の目的地と決めていたアマスヤ行きは夜発ばかりのようで、とりあえず中継地点であるシヴァスまで行って、そこでまたシヴァス→アマスヤのバスを探そうと決めた。
 シヴァスまで行くバスの本数はかなり多くて、時間を聞くと約3時間、シヴァスからアマスヤまでは2時間程度なんだそうだ。みんな「いーじー」だと教えてくれた。確かに合わせても5時間程度、多少手間取っても夜にはアマスヤに到着できるだろう。

 12時発のシヴァス行きバスに乗り込む。料金は12MTL。バスは中型で座席も狭くエアコンも無いので、それなりのスピードで出るまでは汗が噴出す暑さ。しかも3時過ぎにはシヴァスに到着している予定が、実際着いたのは4時半を軽く廻った時間。いきなり大きなタイムロス。
 オトガルでアマスヤ行きのバスを探すが、全て朝から昼の間に出発する便しかないということで、あると睨んでいたシヴァス−アマスヤのローカル便で一気にアマスヤという計画はおじゃん。これで今日はシヴァス泊に決定。まあこういうこともあって良いけど、やっぱり帰国が決まっていることがひっかかる。

トルコ建築  早速人に聞きつつ市内中心部へ向かって宿探し。ロンプラに載っている宿のうち、シングルで7US$から8US$とある宿は実際交渉してみると20MTL。これは予算オーバーなのでその近くで15MTLの宿を見つけて入る。エレベーターがあるがちょっと全体的に薄暗い宿で、結構微妙だったがあまり手間をかけると観光する時間が無くなる。レセプションに人がいないことが多かったが、何かあったらあったでそのときに問題になるのだろう。まあそのときに当たった人はあきらめるしかない(笑)

 写真(左)はシヴァス散歩の際に撮影した一枚。奥はカフェとお土産屋になっている。
 シヴァスにはセルジューク・トルコ時代の建築物がいくつか残されており、その見物に観光客が来ないわけではないというくらいのローカル度。ロンプラには値段の割りに良いホテルが多いとあるが、体験できた範囲ではそうとは思えなかった。観光資源もそれほどでもないということもあって、時間が無限にある人以外はほとんどスルーポイントとなると思う。
 しかし、ある意味普通の、外国人とほとんど接しないトルコ人の日常の姿を見るにはちょうど良いかもしれない。ヒマそうにしてる青年や子供達からは、こちらに向かって何かアクションが時々あるが、外国人が少ない割にはそれも余り無い。プライベートが過剰包装されている先進国から来る人にとっては干渉度が少なくてよいかもしれない。

 宿で少し休んでいると、合鍵を使って人が数人入ってきた。
 おわっとびっくりしたが、向こうもびっくりしている。
 彼らは水周りの修理業者で、ぼくに一言言ってなにやら作業を開始する。これこれ、なんか非常に危ないような気がしますが(笑)。
 女性は絶対やめておいたほうが良いだろうな。。。

 夕方もう一度街歩きをしてサンドイッチで軽く腹ごしらえ。
 ビールを買って帰って、温いホットシャワーを浴びる。そしてテレビを見ながらビールを飲み、就寝。行動の後半はいつもこんな感じ。

 トルコ トルコ/シヴァス ホテルヤヴズ 2004年8月2日泊
ホテルヤヴズ ホテルヤヴズ
宿泊料1泊で15ミリオントルコリラ、バス・トイレ・テレビ付
ロンプラお勧めの宿は値上がりしていて予算オーバー(予算は1泊最大15ミリオントルコリラ)だったので周辺の宿をあたりここに入る。1階がレストランになっているがぼくは利用していない。ロンプラお勧め宿からしてオトガルから15分近く歩くためこの宿もその程度は歩かなければならない。
観光面はセルジュークトルコ建築に見るべきものがあるそうだが、その手の人しか満足しないだろうと思う。海外からの旅行者が比較的少なく、一般の人からの注目度が高いように思われるがそうでもなかったので、普段のトルコを感じるには良いかもしれない。
エレベータがあるにはあるが非常に危険なニオイがした。また部屋のドアの一部がガラスになっていて廊下を通る人影が良く見える(丸見えではない)。客はほとんどいない(ぼくが宿泊した日は2部屋稼動。前日は1部屋のみ稼動)し、セキュリティ面で問題ありそう。安全は金で買うものだが、運が悪い人はその教訓を思い知ることにかも(^^;;

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