7月31日  最高気温確認! 昼間はほとんど動けず 今日の一枚を見る

 真夜中に起こったトルコの若造による不快な事件のため、その後悶々として眠りにつけなかった。
 1時間くらいウダウダしてどうにかこうにかやっと寝た状態になったが、今度はバスの乗員に肩をトントンと叩かれた。
 どうやら到着した模様・・・時計を見ると4時半、まだ外は暗がりだ。
 バックパックを乗務員に降ろしてもらうのを待つ。現地の人や白人はどんどん主張して自分の荷物を引っ張り出すのを急がせているが、日本人はじっと待つので一番最後。何も言わなかったら「あら?荷物?」てな反応をされることもある。

 とりあえず夜が明けるまでオトガルで待つことにして、ベンチに腰を下ろす。かなり大きなオトガルだ。ぼくが知っている中ではイスタンブル、アンカラに次いで3番目か4番目、アンタルヤのその大きさに匹敵するくらいだろうか(イズミルとかブルサのは知らない)。
 6時過ぎ、ローカルバスでマラティア市内へ移動。「せんとるうむ」(中心街)とドライバーと、さらに近くの現地人に聞こえるように言っておく。
 そのうちヒゲのオヤジたちが目配せしてきたりトルコ語で何か言ってくるので、このあたりかとバスを降りる。車内に残ったオヤジだちは、うなずいたりぼくが歩いて向かうべき方向を指差したりしてくれていた。ありがとね。

 さて宿探し、1軒目はシングルが無いと言われ、そこで紹介された2軒目もレセプションのおっさんが寝ていたので、近くの目に付いた1ランク上(2つ星、大体エアコン付き)の宿に行くと1泊25MTLだと言われ、少し交渉してみても落ちる気配がないのでそこもねばることなく退散。これだけだがかなり汗をかいてしまった。。。
 結局レセプションのおっさんが寝ていた宿に戻って、申し訳ないが起こしてチェックイン。ここは予算どおりの15MTL、エアコンは無いがじっとしてると問題は<それほど>無い。それよりも大きな問題が、宿の裏というか部屋の窓の目前がモスクだったということ。これで早起きは確定(^^;; まあこういう経験もあって良いか。

 少し休憩してまずここを訪れた最大の目的である、ネムルート観光ツアーの申し込みに。
 腹も減ってきたが、地図で確認して行ったにもかかわらず予定調和のように迷う。というか「そこ」にあるのに、なぜかたどり着かない。不思議極まりないが、幸いトルコなので色々なヘルプを受けながら到着。髪型が特徴的であるトルコ人(このケマルというおっさん、女の子にはすぐ触る)にオープンカフェになっている「ガーデン」で少し待つように言われて、待つ間そこで昼飯も食う。観光客相手の少しだけ高い店だが、まあ良いだろう。何人か同じようなツアー目当ての外人がいる。
 でそこでツアーの申し込み。出発が昼頃というのでなんと当日でも大丈夫だった。宿を決めずにまずツアー申し込みに来ればよかった。別段マラティアという街で何かをしようという気もなかったのだし。
 しかし既に宿は取ってあるので明日のツアー、ネムルートのエントランス料別で30US$、高いか安いかは個人によるが、実際これしかないというのが実情。

マラティア・スポル1 マラティア・スポル2
 写真(上)はマラティア・スポルのスタジアム。
 ツアーも確保したが本当にすることが無いので散歩する。非常に暑くて我慢ならんが宿にいるだけではもったいない。
 街角にあった温度計は、なんと42℃という表示。がっくりくる・・・

 とりあえずスタジアムへ到着。オレンジというかマンダリンの産地のようで、スタジアムもチームもそのカラーになっていて結構きれい。
 いつもなのだが、ここもあれ?ゲートが開いているのでキョロキョロ様子を伺いながら入っていく。
 何人かの人とすれ違いながら進み、そのままピッチまで到着。「どうだ美しいスタジアムだろう?」と言わんばかりなジェスチャー(手を口に近づけてすぼめる動作。美味しいというときも、キレイな女性に対しても使う)をされて、こちらも素直に「うんうんちょっくぎゅぜる」などと返すと満足そうに去っていく。
 誰にも邪魔されずピッチを1周。もちろん芝に踏み込むという外道なことはしない。
 約1時間、ゆっくりマラティア・スポルのスタジアムを堪能。そしてまた宿周辺の街歩き。しかし何もない。

 ツアーを申し込んだオープンカフェへ戻り、ケマルとそこで手伝いをしている少年に相手してもらう。余りに暑くてどこにも行く気がしないと言えば、そこに座れよと言ってくれる。もちろん話相手にもなってくれる。
 少年とはジェンガで遊ぶ。15歳で英語が相当うまい。そのうち外人の彼女を見つけてやり手になるだろう。まあ日本人も何人かはお相手を務める事になるかもしれない。

 長居するのも申し訳ないので宿に戻って昼寝を敢行。夕方モスクのお祈り大音量でお目覚め。
 またブラリブラリとあても無く散歩。途中有名アイスクリーム店のMADOで美味いアイスを食う。1MTLで非常に美味い。これならサーティワンが進出して来ても十分対抗できると思う。
 早めの晩飯を食おうと店をいくつかチェックする。いくつかチラシももらって部屋に戻り目を通しながら・・・いつのまにか寝てしまう(これこれ)

敷物工場  またモスクからの大音量で起きる。あれ時間合ってないような・・・
 写真(右)は宿から見えるモスクと夕焼け。

 何度も寝てしまって夜寝れるのか心配だが、腹は普通に減る。ということでチラシをもらった軽食屋さんへ。決め手はチラシ配りが少年だったということ、トルコ語で一生懸命おいしいよと説明してくれたこと。
 注文したのは削いだドネルケバブを薄いパンで巻いたもの。トルコではよく見るが味付けは少し辛めで美味しい。コーラを合わせて1.5MTL。良心的な値段だと思うが、これが一般的な普通のトルコの感覚だと思う。基本、アイス1個で1MTLというのは一般的には結構高い。
 店の少年が日本語をいくつか教えてくれと食事の合間に来る。オヤジは邪魔するなと叱っているが、いくつか商売に使えそうな日本語を伝授してあげる。ネムルート観光の拠点である以上、日本人パッカーの供給も増えるだろう。誤解が無いよう日本人との交友を願いたいものだ。
 店にやってくる地元の客に、オヤジが何やら日本人がいると自慢げにしている。こっぱずかしいが、非常に嬉しい。このイメージを作り上げた日本の先人に感謝しつつ、自分も益々精進せねばならないと気を引き締める。

 食事後も街をぶらぶらする。夜になって過しやすくなったのもあるが、結局宿に戻ったのが夜10時を廻った頃。
 まあ過しやすいといっても、昼間42℃を示していた温度計は夜でも27℃とか28℃を示していたので、買ってきたビールもすぐにぬるくなってしまった。
 書き物をしながら寝ようとするが、昼間寝すぎたので缶ビール2本の効果も薄くて中々寝れず・・・
 しかし暑かった・・・昼間、結局何度か宿を出て散歩したが、行動範囲は非常に狭くてほとんど陰で座ってるだけだったような気がする。

 トルコ トルコ/マラティア パルクホテル 2004年7月31日泊
パルクホテル パルクホテル
宿泊料1泊で15ミリオントルコリラ、トイレ共同、バス・テレビ付
今旅中の確認上最高気温42度を記録したマラティヤだが、節約モードだったために入ったエアコン無しの☆一つレベルの宿。シャワーがあってトイレがないという変則パターンだが、テレビがあるのでこのレベルではまずまずかな。ちなみにエアコン付の☆2つレベルは25ミリオントルコリラ程度が相場。
要は慣れだとよく言われるモスクがすぐそばにある宿なので、その慣れが無い人は間違いなく早朝たたき起こされます。昼寝してても同じで、お祈りの時間は起きてなさいということでよろしくお願いします。
中々きれいなスタジアムくらいしか観光するところが無いので、昼頃出発するネムルート行きのツアーに間に合いそうだったら宿を取る必要は余り無いと思う。

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