7月29日  思った以上の都会だが英語で[朝/晩]が伝わらない 今日の一枚を見る

 今日は昼にこのドゥバヤジットを出てヴァンに移動する日。移動メインなので必然的に寝坊も予定事項になっていた。

 部屋をノックする音が、どうも自分の部屋に対して行われているようなので、寝ぼけつつ不思議に思いながら「わっと?」と答えると、韓国人女性2名がなにやら困っているから助けてくれと、本当にどう考えてもなぜだかわからないが、ぼくの部屋のドアをノックしていた。時間は朝8時前。・・・おいおい寝坊する予定だったんですが。
 困ってる原因というのは、ツアーに参加したいんだけど従業員に聞いてもボスを待てとしか答えてくれないということらしい。それでなぜぼくの部屋をノックするのかまったくわからない。しかしドアを開けて応対してしまったこともあるし、その上そこはやはり日本人。下のレセプションまで一緒に降りて、昨日一緒にツアーに行ったガイドの男を捜す。
 掃除しているおっさんに(英語がわからないので)身振り手振りで伝えるとレセプションの電話からその男を呼び出してくれた。
 韓国人女は後ろでなにやら相談しているが、ぼくには韓国語なんかさっぱりわからない。

 しばらくしてそのガイドがやってきて、ぼくのことを「あなた ぐっびじねすまーん」とからかったが、掃除のおっさんにチャイを出すように指示しているようなのでぼくの分もあるのかなと、横でツアーの話を聞くことにした。どうせもう目が覚めた。
 ツアーは1人30US$で決まったようだが、チャイがこない。
 ぼくの勘違いかと部屋に戻ろうとしたら、ツアーのガイド男がエキメッキを食べていけと誘ってくれた。そしてもう一度声を出して、どこかにいるだろう別の従業員にチャイを持ってくるように指示した(ようにぼくは見えた)。
 ちょうどいいや、朝飯浮いた(^^;;

 ツアーの男はそこそこの金額でツアーがまとまったので上機嫌。昨日の半額で良いから一緒に来るかと誘ってくれたが、行き先は同じなので断る。
 それよりも韓国人女性からの感謝の言葉というものが一向になかったのが気になった。こういうときは最低でも「ありがとう」という言葉くらい使うもんだ。それが世界の常識のはずだ。まあこういう積み重ねが国の評判を作っていくということを個人のレベルでわかってないとね。いかんと思うのです。
 こちらも朝飯浮いたからいわゆる「三文の得」をしたのだけれど。。。

レストラン 料理
 出発まで十分時間があるのでシャワーを浴びてまた部屋で読書。のんびりして良い気分だ。
 11時にチェックアウトして、途中写真(左上)のおっさん二人に呼び込まれてロカンタで昼飯。料理の写真(右上)を撮っていたら自分達も撮ってくれと言ってきたので撮ってあげた。すぐ現像してくれというのでそれはムリと答えると、あっさり納得してくれた。いままで会ったトルコ人は大体、その写真を送ってくれというけど、彼らは今すぐに欲しかった模様。

 満腹であとは移動だけだと11時半過ぎにドルムシュの停留所へ行くと、12時発予定のドルムシュは満員で出発したとのこと。
 あいたたた・・・そういうこともあるのか。
 次のドルムシュは2時発予定だけど、この調子ではもっと早く出発しそうな感じ。既に2,3人待っていそうな雰囲気の男がいる。

軍  かといって2時間以上ずっと待ってるのも味気ないので周辺を散歩することにして、荷物を事務所に預けて出発。
 昨日イサクパシャ宮殿へ行く道すがら大きな軍の施設の横を走ったのだが、大通りの一角にもあきらかに軍の関係になるだろう車両などが普通に停まっている。ここは国境の街なのであたりまえの話。
 写真を堂々と撮るのははばかられたので、他の何かを写そうとしながらちょこっとアーミー色の車両が入るようにアングルを変える。当然撮れた写真(右)はこの程度だ(笑)。

 次の2時のドルムシュを逃すと、もう一泊この街で過さなければならない。いつでもドルムシュに駆け込む気持ちでいないといけないので、それほど遠くに行くわけにもいかない。
 海賊版のいかがわしいVCD売りを冷やかしたり、1,2本裏の道をぶらぶら歩いてみたりしたが時間はそれほど進まない。
 スーパーで水を買ってぼーっと座っていると、現地の子供が靴磨きに来たり、わけのわからないものを売りつけにきたりする。ぼくはスニーカーなので靴磨きなんぞをすると逆効果。意思疎通に若干の不備がある会話を子どもたちとしていると、少しいちびり出す(いちびる:調子に乗るという意味。どうも関西方言のよう)子供が出てくる。
 ちん!こり !と非常に腹の立つ用語もしっかり覚えており(流石外国人と関わることが多い街だ)、こちらも少々おどけながらも軽く小突いたりしていた。
 それでも収まらないのでいい加減ドルムシュの事務所に退散しようかと考えていると、地元のヒゲのオヤジが子どもたちを一喝して追い払ってくれた。
 外国人に不快な思いをさせないというホスピタリティ溢れる国トルコの一面をまた見たような気がしたが、かなりウザい存在だったので一喝されても仕方ないという感じもした。ようはそれを一喝する大人がきちんといるということが大事なのだ。

 ドルムシュは2時30分に出発。出発予定時間は余り関係なく、満員になるまで待つシステムのようだ。(ヴァンまで8MTL)
 草原という言葉がぴったりくる大地をぶっ飛ばす。途中軍によるパスポートチェックが2回あったが、特別に呼び出されるようなことはなくスムーズにヴァンに到着。オトガルの手前で降ろされたが、すぐに子供たちが「CAN I HELP YOU」と集まってくる。
 誰にとも無しにチェックしておいたホテル名を口に出すと、そのこどもたちの数人が「よっしゃワテや」てな感じで引導する。トルコのどこでも見れる光景かもしれないが、これは非常にシンプルで効率の良い優れたシステムだと思う。観光立国の下地はその国民にあるし、このトルコはその基準を十分に満たして溢れている。日本にもできないかな、こういったの。

 シャワー無しのツイン部屋10MTLでチェックイン。エアコンのあるロビーで涼んでいるとヴァン周辺のツアーの誘い、なんと50E。
 アホかということで交渉30分かけて40E、もう部屋帰るという最後の手段でも35Eまでしか落ちない。もっと沢山人がいれば安くできるが、これがギリギリだとなんども泣きついてきた。でもどうもピンとこないので断る。もっと安くなるなら明日の朝また来いと言ってやった(傲慢スイッチON中)。

 明日の夕方にこのヴァンを出発してネムルート観光の拠点のひとつであるマラティアに移動するため、バス会社を探しについでに街歩き。単純に計算してヴァンの観光は明日の半日でやっていまわないといけないはずなのだが・・・
 いくつかのバス会社を廻って、夕方6時発のバスの予約を完了したような気がした(ん?)
 というのも「ないと」=夜のことだが、どうもこの単語がわかってないらしい。3人予約カウンターに人がいるのだが、夜出発して、マラティアには朝に着くバスの予約がしたいのだが、これが伝わっているかどうか非常に微妙。ねばってねばって確認をしつこくしてると、やっぱり出発が朝6時のバスだった。
 すったもんだでようやく希望通りのチケットを買い(25MTL)、近くのサンドイッチ屋で日本でもウケそうなくらい美味いサンドイッチ(めずらしく結構美味い牛肉を使っていた)を食い、さらに少し散歩。
 その後その美味かったサンドイッチをお土産にもう一個買い宿に戻ると、高額ツアー男(ジェティンと言います)がまた現れてツアー30Eでどうだと言う話になった。条件は値段のこと他言無用、他の参加者はジェティン曰く「のーまるぷらいす」なのでそれだけお願いするということだった。
 ぼくは明日のバスチケットを見せてこれに間に合うようにオトガルへ連れて行くことを条件に30Eでツアー参加を決める。個人だがしっかりしてる業者だと判断、デポジットとして10E要求されても素直に支払う。その際に、こちらも名刺に10Eデポジットと書かせた。ジェティンには本当に日本人かと疑われたが、そろそろいいかげん日本人も用心深くなってきてると思うよ。

 ジェティンは、これから明日のツアーの最終人数を決めてもう一度夜10時半頃にぼくの宿に来るというので、そのときに詳細を決めようということになった。でぼくは宿でユーロ2004のオランダvsスウェーデン、チェコvsデンマークなどを見ながら過す。
 ところが約束の時間を過ぎてもジェティンが来ない。おいおいやられたか?と思いながらも、ビールを飲みながらのサッカー観戦、うとうとしているうちに日が変わって、そのまま寝てしまった。。。

 トルコ トルコ/ヴァン ホテルアスラン 2004年7月29日泊
ホテルアスラン ホテルアスラン
宿泊料1泊で10ミリオントルコリラ、バス・トイレ共同、テレビ付
ここも日本語版ロンプラを参考にして、オトガルで声をかけてきた少年に名前を言うと連れてきてくれた。その少年がお駄賃をゲットしていたをしっかり見た。
入った部屋は屋上に作られた増築小屋ような感じ。同じ建物にドミルームがあるらしいが長期滞在者でベッドに空きが無いようだった。ちなみにその屋上というのは5階にあたるのだが、エレベータが無いので昇り降りがつらい。
宿と直接関係無いが、名刺やチラシまできっちり用意した男がヴァン周辺1日ツアー(もちろんヴァン湖に浮かぶアクダマルも行く)の誘いにしつこい。観光箇所が周辺に点在しているので完全に自由時間で動いている人以外はツアーがマル。最初50ユーロだったものが何度か話すうちに30ユーロまで下がった(何度も他言無用と言ってはいたが)。誠実そうな男ではあったが、それでも結構高いと思うがどうなんだろう?

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