7月26日 ようやくハマム体験&レンズ豆のスープを味わう | 今日の一枚を見る |
朝8時くらいには次の目的地であるエルズルムへ向けてバスに乗っている予定だったが、7時に鳴った目覚ましを次にこの目で見たのは9時過ぎだった(^^; 遅れたものはしょうがないので遅めの朝食を食べて、オトガル行きのドルムシュが発着する場所を具体的に聞く。 チェックアウトして銀行で50US$を72.75MTLに両替、近くの路地裏から出るドルムシュに乗り込む。 通学の時間なのか欧米チックな美人女子大生が沢山乗り込んできてドルムシュは満員になったが、ぼくだけが寂しくオトガルで降りるまでまったく何事も無く誰とも一言の会話も無く、もちろんハプニングなど何もなく・・・ 運良く11時発のエルズルム行きバスを捕まえて一安心。料金は15MTL。 待っていると一人の青年から声をかけられて歓談。青年の家はこの街の外れにあるそうなのだが、学校がメルシンという地中海側の街にあり、今からそのメルシンに戻るところで2時間半のバス待ちの途中だとという。 途中から休憩になったバス会社のおっさんも合わせて、ぼくが予約を入れたバス会社の事務所でチャイを飲みながら色々と話をした。 15分遅れでトラブゾンを出発し、バイバルト(小さくて何もなさそうだけどちょっと足を止めてみるのもいいかなと思ったのでよく覚えている)経由でエルズルムに到着。着いたのは夕方の4時半で細かい雨がパラパラと降っていた。 エルズルムのオトガルは街の中心から少し離れた場所にあるのだが、ほとんどの客が向かう方向に一緒になって歩いているとそのままセルビスに乗せられてガイドブックの地図にある中心地らしい通りで下ろしてもらう。 大通りから10分ちょっと歩いてガイドブックに載っている宿にチェックイン。部屋もベッドも広くて英語がほとんどわからない店番のオヤジも良い笑顔だったのが決め手となったと言いたいところだが、他の宿を探す体力をケチったというのが一番の理由。安くて汚い宿なら他に沢山あるだろうが、ホットシャワーでテレビが付いている程度のレベルをある程度維持することにちょっとした意義を感じていたりする。 荷物を置いて早速市内を散策。まずエルズルム城の下を回って写真(左)のウル・ジャミ(大モスク)へ行き軽く見学。 そのままメインのジュムフリエット通りを歩き、人の多さと店の規模などを見て結構大きな街だなと実感する。 オープンカフェなどが出ていて市民の憩いの場となっている「三つの霊廟」で現地の子供達と少し話しをする。「はろはろ」と声をかけてくるヤツもいれば、ただ黙って付いてくるヤツもいる。また「まねまね」とからかい半分で言うのもいたりして、そこそこ都会なわりに旅行者に対してフレンドリーな雰囲気が感じられる(もちろんトルコは全国的にそうですが)。まあたいてい素朴で良いヤツばかりです。 写真(右)は「ちょっとニイチャン見えへんねんけど」という日常の一コマをマネキンで再現したエルズルムの洋服店の店先です。 ジュムフリエット通りでトルコ航空の代理店を見つけたので、ここが年貢の納め時と帰国便のリコンファームをした。 対応してくれた女性にトルコ語で「てしぇっきる・えでりむ」とお礼を言うと、その女性が嬉しそうに微笑んで「きゃん・ゆー・すぴーく・とぅるきしゅ?」と声をかけてくれた。 ぼくがとても残念そうに「のーぉう」と言うとその女性もとても残念そうにしていた(ように個人的に思う)。 青春の淡いひと時を過してさらに街歩き。 やはりそこそこの注目度はある。子供だけではなく大人まで「じゃぽん!ぐー」とか言ってくれる。ぼくは歩いてるだけなんだけどね。 さて日本に帰る後ろ盾を決めたにしたこともあって、ここでハマムを体験しておこうということにした。 イスタンブルのハマムは基本的に良い情報を聞かないこともあって遠慮していたが、このエルズルムのハマムはぼくが持参したガイドブック(日本語版ロンプラ)に「称賛」と書いてあることもあり遂に入浴の決心をしたのだ。ただ「男性専用」というのだけは気になったけど(それはもちろん杞憂だった)。 写真(左)はヤクティエ神学校のミナレット。元々2本あったらしいが、1本は土台のみ、もう1本は写真のように中間部までとなっている(ほんとかな?ちょっと怪しい)。 着替えなどを用意するつもりで一旦宿に戻って、ついでに周辺の観光を少し済ませる。 ハマムに入るとき、子供達に「まねまね」と遊ばれていたが、車での乗りつけたオヤジに一喝されてどっかに行ってしまった。 そのオヤジにうぇるかむやら何やら歓迎の言葉を送られ、静かに入るつもりが大勢で入店という形になってしまった。 オヤジが一言いってくれたのかどうか知らないが、値段もサービスも申し分なし。手抜きであったりぼったくりであったりというのをまったく感じなかった上、旅人に対してみせるこのやさしさが、この店がガイドブックに「称賛」される所以だろうか。 旅行中のほとんどをシャワーのみで過していたので、垢すりをすると出るわ出るわ、まあ凄いことに(^^;; 垢すりするおっさんは別段驚いていないが、こっちが勝手に驚いている状態。 その後簡単なマッサージとチャイを飲んでしめて6.25MTLという値段。ぼくは十分納得の値段だが、さてどう? 気持ちよくなったところで結果的にハマムとほぼ同額となったディナー。 薦められたレンズ豆のスープにラム肉とナスとトマトとジャガイモの料理。それにピラフ(「ぴらう」で通じる)。量も味も結構いけるレベル。特にトルコで一般的なスープであるレンズ豆のスープは今までで一番美味いと思った。それからはできるだけどこの街の食事でもレンズ豆のスープを注文するようになった。ちなみにぼくは「れんてんすーぷ」と発音して十分にわかってもらえていたが、それが本当にレンズ豆のスープを指すのかははっきりしない。 明日はイランとの国境の街であるドゥバヤジット。エルズルムのハマムとレンズ豆のスープは名残惜しいが、帰国日を確定させた今、観光的にあまり魅力の無いこの街に長居は無用。 晩酌用のビールを探してみて改めて気づいたが、トルコではいたるところで見る「エフェス・ビール」の看板が無い。 どうやらこの地域はイスラムに厳格なためか酒を扱っている店が極端に少ないようだ。ガイドブックに唯一載っている酒類テイクアウトの店まで地図を見ながら歩き、ようやく1本だけ買って帰る事ができた。スープは美味いがビールが無い。うーむ・・・ 少ないビールをちびちび飲みながらテレビを眺める。無駄といえば無駄な時間だが、案外こういう時間は過ぎるのが早い。 せっかくシャワー付きの部屋に泊まったのに使わずじまいというのも無駄だが、こういう経験もまあ良いだろう。しっかりハマムに行くと、そしてその結果シャワーはいらないだろうと知っていればこんなことにはならない。何事も経験経験ということだ。 しかしながら経験するのは良いが慣れてしまうのは良くない。 なんと今日撮影したデジカメ画像が合計でも6枚。旅行記に使ったのが今日の一枚を入れて4枚・・・これはイカン。 |
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