7月25日 スメラ寺院と黒海サンセット | 今日の一枚を見る |
昨日の夕方はお腹の調子が芳しくなくせっかくの夕日を見れずじまいだったが、今日はどうやら快調。昨日の夜に食べたマクドも、そのあと飲んだビールも何事も無く収まっている。 朝食付きの宿なので気持ちよく朝飯を食べ、フロントに今日のスメラ寺院行きバスの予約をお願いしようと話すと、既にぼくの予約は完了済みで10時に迎えのピックアップがあるのでフロントに来いとのこと。 ん?予約した覚えが無いが、昨日このスメラ行きバスのことを相談したときに、こちらは相談しただけだったが宿の方は予約を受けたと勘違いしていたということのようだ。 事と次第によれば問題になってるところだが、どっちみち予約するつもりだったのでここは何も言わず指示に従うことにする。 ホテルとスメラ寺院との往復バス10MTL、このバスは断崖絶壁に建つスメラ寺院を下から見ることができる参道の入り口までの往復で、その参道を登り、さらに寺院の入場料が別途必要だと言うことで少しだけキャッシングして現金を増やした。そろそろ手持ちの金が少なくなったことを実感するくらいになった。 ホテルから1時間くらいで参道の入り口に到着、各自でスメラへの道を歩き始める。添乗のおっさんは1時間くらいで登れると言っていた。 写真(左)はその参道を登りきったところにある寺院の入り口です。ここまでは結構大変な道のり。 1時間くらいということでみんなゆっくりトコトコ行けば普通に到着すると思っていたのだが、それはちょっと甘い。 ぼくが汗をかきながら、休みたいのを辛抱して(一回休むと次の動きだしが大変)登り切って、それでも1時間ちょっとかかる。 途中ですれ違う観光客も「がんばれがんばれ」という感じで同じ苦労をしただけのことはあって親切に残りの距離やら時間やらを教えてくれる。ご老人は何度も途中で休憩を強いられるだろう。ぼくが途中で追い抜いた何組もの年配の観光客は、ぼくが下りを歩いてもまだ登っている途中だった。それくらい甘く見てるとしんどい目に合う。道も石がゴロゴロ転がってたり、木が倒れたままになって進路をふさいでいたりするので、その点でも注意が必要。日本のように何から何まで整備されているとは考えないほうが良い。 入場の前に少し休憩。汗でぬれたシャツが冷えて少し寒い。 必殺の学生証を使って2MTLで入場を果たす。案外使えてしまって逆に困る(^^; |
写真(上)はスメラ寺院の様子です。イスラムの迫害を逃れてこのような場所まで避難して守り通した信仰の強さをうかがうことができます。壁には保蔵状態の良いフレスコ画も残されている。 修道院として機能はしているのだろうか、修道僧ぽい人はいたが案外史跡の保護だけをしているのかもしれない。そもそもこのご時世、EUに加盟しようとしているトルコでわざわざこんな断崖絶壁の地で布教活動を行う必要など無いと思う。 敷地はそれほど大きくないので一通り見学して回り、再び山の参道を下りる。 足場がしっかりしていない場所もあって急ぎすぎると怪我するかもしれないが、ひざの負担も省みず調子に乗って下りて行くと往路の半分くらいの時間で参道の入り口まで到着。既にそこは休日(確かこの日は日曜だったはず)というのもあり、地元の観光客で渋滞が起こるほど混雑していた。 迎えのバスが来るまで時間を潰さなければならないのだが、観光客相手のぼったくり飯は食いたくないのでドンドルマ(トルコの延びるアイス)を一つだけ1MTLで買って、それで食いつなぐ。ほとんどの白人は街に戻れば半額程度の値段のものを、仕方なくだろうけど惜しげもなく買っていた。 渋滞で待ち合わせ場所までバスが登って来れないということで、別のバスを間借りして少し戻り、そして乗換えを経てトラブゾンの街まで帰着。ホテルではなくバスをチャーターした旅行会社の前で突然降ろされるので一瞬ビビるが、ホテルまでは歩いて10分かからない程度で街歩きしながら帰ることができたので逆にありがたい感じだった。 帰りのバスの中でオランダ人に聞かれたことで非常に印象が深いことがあった。 日本にはマイノリティであるアイヌ(そのオランダ人ははっきり「アイヌ」と言った)の問題であるとか、部落(そのオランダ人ははっきり「ブラク」と言った)の問題について未だに悪い文化があると。 正誤は別としてもオランダでそんなことが知られているのかと驚いたものだが、なんとそれを韓国人から聞いて興味を持ったのだという。日本人は(悪いことだから)誰も言わないということだそうだ。 悪意を持って話しているようには見えなかったので、それなりの解釈の違いがあるとは思うが、こちらが逆に聞き返した「ほわい?こりあん?」に問いに対してそのオランダ人は、首をすくめて「アイドンノー」という返事であった。 ぼくはアイヌについても部落問題についてもほとんど知らないので、韓国人は韓国人だが、アイヌも部落も日本人だと答えるにとどまったが、知らない世界で一体どういうことにされているのか相当恐ろしいと感じたのは確かだった。 ロカンタでチキングリルを食べ(ハーフサイズを注文したがそれでもデカかった)、宿に戻り休憩。 夕日が見れるように少し早めに宿を出て黒海方面へ歩く。途中でハマムにでも寄ろうと考えていたが思ったより日が暮れるスピードが速く感じてそのまま黒海沿岸へ。 そこで見たのが写真(右)の黒海の夕日。まあ時間が時間だから黒いことは黒い(海がですよ)が、まったくの普通の水。 地元のおっさん連中がのんびり釣りをしているのを近くで眺める。釣りのおっさんはほとんどが常連のようで、世間話などをしながら楽しそうに針をたれていた。 日が暮れて太公望たちも一人二人と帰りだしたので、ぼくも街歩きをしながらビールを買って宿に戻り明日に備えることにする。 ロシア系のオネイサンとの異文化交流は次の機会にということで、放映されていたF1とサッカーWCアメリカ大会のダイジェストを見ながらビールを飲む。 F1は、チャンネルが合って最初に見た丁度そのときに佐藤琢磨が6位に上がったシーンだったので非常に期待していたのだが、途中からチームメイトであるバトンがラップリーダーになっていてその後は映らず、最終的に結果を見ると琢磨は8位という結果に終わっていた。 日記には「常に表彰台を狙えるマシンなのに。来期が非常に心配。」とある。酒を飲みながらなのに中々するどい分析だ(爆) |
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