7月24日  宿探しにちょっと苦労するが、気候の良さに助けられる 今日の一枚を見る

 約12時間のバス旅行、途中何度か目を覚ます。もちろん休憩もあり、その度に、起きていればだけど外に出て新鮮な空気を吸うようにする。それでもバス内はなんとなく窮屈な感じがして、ルール違反だと知りつつもバス内で靴を脱いでいた。
 するとやはり予想通り、ヒゲの見事なトルコ人に注意されてしまった。
 うーんやっぱりルールは守らないとね。このトルコ人のおじさんにとってはぼくが日本人の代表なんだから、もっと気合入れておかないと。。。反省反省ということで靴をしっかり履き、この際だから紐も締めなおした。

 トラブゾンのオトガルに到着。降りたのはなんとぼく一人。
 市内行きのセルビス(バス会社で用意している郊外にあるオトガルと市内を行き来するピストンバスみたいなもの)を探してオトガル内を歩いていると、チケットをバスの中に忘れてきたことに気づく。これでセルビスに乗るための根拠を失う。
 仕方ないので一般と同じようにドルムシュ(こちらは乗り合いバス)で0.75MTL支払って市内に入り、運良くガイドブックに載っている分かりやすくて大きな公園の近くで降ろされる。

トラブゾン・カラー  写真(左)は地元のクラブであるトラブゾンスポルのチームカラーに縁取られた何かのプレート。バス停なのか地名なのか、それともただの看板なのか、ぼくにはさっぱりわからない。

 到着してまずは宿探し。ガイドブックに載っている寄付で泊まれる教会ホステル、サンタマリアを探すがいつものように迷う。
 最初に聞いた人から教えてもらった方向へ行くがまったく見つからない。重いバックパックを担いで体力的にはしんどいが、気温が高くなくてへばらずに歩くことができる。中東なら死んでるかも知れない(半分マジ)。
 そうして歩き回り、おかしいだろうと思うくらい探したが見つからなくて来た道を戻っていると、現地人が手招きしているので近寄る。
 現在位置を聞くとやっぱりかなり離れた場所まで歩いてきている。地図をはるかに飛び越していて現地人にもどこの地図だと何度も逆質問されてしまうくらい。ぼくももっとはやく決断して道を聞けばば良いものを、とりあえず自分で探してからという矜持もあってこういう手遅れ寸前まで追い詰められてしまう。

 まあ座れということでチャイをご馳走になる。何人か集まってきて宿のことを聞くとほとんどの人が知らないという。
 2杯のチャイをゆっくり飲んで話をしているうちに、どうも方向さえまったくの逆だという結論になり、(チャイの代金払おうとしても受け取らないので)お礼を言って一旦ドルムシュから降ろされた公園まで戻ってくる。ふう結構歩いたよ。

 地図をよく確認して再びサンタマリア教会へ。
 近くで子供に助けられて到着したが、残念なことに宿業務はやめてしまって今は布教活動しかしていないというお話。
 仕方なくガイドブックの日本語版ロンプラに載っている宿に移動。少しだけまけさせて2泊で35MTLのシングルの部屋。宿の人間の対応も良く、いくつかの質問にも丁寧に答えてくれた。

真剣に遊ぶ大人  写真(右)は小さな遊園地にあるお馬さんゲームで真剣に勝負する大人のトルコ人の様子です。
 宿で少しゆっくりするといつの間にか寝てしまい、大急ぎで宿周辺を少し歩いて見て周り、時間節約のためにテイクアウトのドネルケバブを食べるとまたまたおなかが不審な動きを示し始める。
 黒海の夕日を見に行こうと思っていたが、そんな悠長なことを言っている場合では無い状態で宿に戻りまたもや休養。これでは観光にならない・・・

 落ち着いてきた頃には日も沈んでしまっていたが、黒海までどれくらいだろうと一応歩いてみることにする。
 アンカラからトラブゾンに来る途中黒海沿いの道を走るので、車窓からもそうだが休憩時間に何度か直接黒海を見ていた。それでもやっぱり黒海を見るというなにかステイタスになるようなもの(なるのか?)をしっかり手に入れておきたかったので、夕日は明日にすることにしてとりあえず向かった。
 でその黒海沿いに多分休日だけオープンする遊園地なんでしょう、そこのゲームに興じる立派な男たちを撮ったのが先の写真なわけです。
 スマートボールみたいなのをやり、1やら2やら3やらのボックスに玉を落とすと、その数の分だけお馬さんがスルスル動いてゴールを目指すゲーム。参加料は1回1MTLで優勝すると5MTLもらえます。もちろん現ナマが動くので、白熱する実況もあいまってこのあたりだけ異様な雰囲気になっている。
 他にもメリーゴーランドやフライングカーペットなどもあり、一人でなかったらいくつか遊んでみたかった。

暗い街  明るく賑わう場所に一人でぶらぶらするのは余計孤独感を感じるので、一通り見てまわって宿に戻る。
 写真(左)は宿周辺で撮った一枚だが、かなりボケている。フラッシュをたかずに写したのが失敗だったのだが、この日の撮影枚数がかなり少なく使える写真が無かったことも事実。まあ観光地でもないしそれほど撮るものも無かったというのがこれまた現実。

 とある情報によると、ぼくの泊まっている宿の近くは、夜になるとロシア系のオネイサン方が中々一筋縄では行かない商売をするために集まっている場所であるとあったのだが、なぜかかなり暗くてほとんど人がいない。
 興味半分で少し宿の周りを探索してみると、なんとポリースの車がドン・ドドドンと停車してありました。
 うーん残念!!(←これこれ)
 取締りがあったようでさすが一筋縄ではいかない商売をされる方々、うまく逃げて、いやいやうまく移動されたようで、ぼくが裏情報を入手するチャンスがこれでなくなってしまった。

 この鬱憤を晴らそうと(←おいおい)近くのマクドになぜか夜食を食べに入ってしまい、無駄使いしてからビールを買って部屋に戻る。それにしても夏真っ盛りなのにこの街は涼しくて過しやすい。
 テレビでは昔のサッカーのゴールシーンばかりを集めた名場面集をやっていたが、ペレクライフエウゼビオの素晴らしいゴールに酔い、さらにビールにも酔い、歯も磨かずにテレビも電灯もつけたまま寝てしまうzzz

 トルコ トルコ/トラブゾン ホテルアヌル 2004年7月24,25日泊
ホテルアヌル ホテルアヌル
宿泊料2泊で35ミリオントルコリラ、バス・トイレ・テレビ・朝食付
歩き方にもロンプラにも載っている安宿の定番。ほんの一瞬だけ大評判になった寄付制の教会ホステルはクローズしてしまっていた。多分羽目を外した旅人が問題を起こしたのだろう。立地としてはロシア系女性の出稼ぎポイントが周辺にありそれほど良いとはいいがたいが、ぼくが入ったときは夜には警察の見回りがしょっちゅうあって逆に人通りが少なかった。しかし街の中心であるロータリーまで歩いて5分程度なので色々な面でみると良いほうだと思う。
真夏の盛りだったがこの街は比較的涼しくて過ごしやすく、部屋にはファンも付いてないが蚊もいないのでまったく問題ない。念のために虫除けはやっておいたほうが良いとは思うが、従業員も「ノーモスキート」と言っていたので心配ないと思う。
周辺観光の目玉であるスメラ寺院へ行くには、宿⇔スメラの麓の往復ピックアップバスを10ミリオントルコリラで予約できる。ただ帰りは旅行会社の事務所前で降ろされ、別途スメラの入場料5ミリオントルコリラ(学割は2ミリオントルコリラ)も必要。

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