7月22日  不思議ランドリーサービス作動せず! 今日の一枚を見る

 今日の深夜(日付は明日)にはトルコへ戻る飛行機に乗る。
 カイロでやり残したことは博物館でかつての栄光の品々を見ることのみ。なので朝は9時に朝食を食べて、その後も部屋でゆっくりテレビを眺める。なんといってもエアコンが効いているのが心地よい。気を抜くとそのまま寝てしまいそうだ。

 10時過ぎ、突然けたたましいサイレンが鳴り響く。最初は警報機の故障かと思っていたが、あまりに長時間で断続的に何度も鳴るのでロビーに下りて様子を伺う。 が別段問題ないような素振りをみんなしている。時々耳に手を当てて「うるさいな」といった感じで話をしているくらい。
 約1時間ほどそのやかましい状態が続いたのだが一体なんだったのだろう。「わっさいれん?」とたずねても「はて?」「さあね?」という反応だった。火事でなかったのが幸いだが、もしもということを考えればもうちょっと早めに行動することを再確認しておかねば。

 12時チェックアウトの宿なので11時に渡しておいた洗濯物を回収しに行く。10時半までに部屋に届けると言っていたのだが、そんな約束を守る連中ではない。
 取りに行って手渡された洗濯物は、ズボン1本と短パン1枚とTシャツ1枚を除いたほか全て。畳まずに最初に渡したビニールバックに入ったそのままの状態で返ってきた。この国は洗濯物を畳まないのかなと思ったが、ニオイもちょっと怪しい。
 とりあえず残りの3枚を待つが20分経っても一向にこないので問い質し、さらにビニールバックで返ってきたモノも全然できていないのは何故だと「におい嗅いてみろ」と日本語で詰問。全てやり直させることにし、チェックアウトも2時まで延長させる。

 2時に洗濯物を部屋まで届けると言っていたが、やはりこない。約束はまず守らないというか、そもそも指示が担当者まで伝達されていないようだ。まったく、やる気あるのか?
 仕方なくまた自分で取りに行くと、まだ終わっていないとの返事。博物館の閉館時間を確認し、早く洗濯を済ませるように指示して郵便局へ散歩を兼ねてハガキを出しに行く。宿で聞いた郵便局の位置も通りを2本も間違っており探し当てるのに要らぬ体力を使ってしまった。もちろんハガキには「なんだエジプト?」と書いて出す。
 宿に戻ってシャワーを浴びて洗濯物が届くのを待つ。3時、4時。。。そろそろ出ないとあの(大英帝国による悪意ある回収を免れた)エジプトのお宝がぎっしりの博物館を見て回る時間が無くなる。
 4時を10分ほど過ぎたのでまた仕方なく自分で取りに行くと、今度は先にチェックアウトしろと言ってくる。おいおいお前らの不手際でこうなったんとちゃうんかと日本語言っても向こうはわからない。とりあえず荷物をまとめて部屋を出てロビーで再び洗濯物の交渉。ぼくにしては激しい口論のすえやっと洗濯物を取り返し、そのままバックパックに詰めて急いで博物館へ向かう。

 洗濯物の交渉の途中、再度博物館の閉館時間を聞くと一人は5時、一人は6時、一人は4時半とバラバラ。。。もうダメだこりゃ。少なくとも急いで行かないとお宝には会えないということがはっきりしていたので、返ってきた洗濯物の中身を確かめず宿を出た。もちろん荷物は夜の出発まで保管しておくように頼んでおいた。いくらなんでもそれくらいはできるだろう。

エジプトの宝1 エジプトの宝2
 入場料学割がココでも効いて10EP。入場の際のチェックが色々と厳しいようだが、ぼくは持っているカメラを入れたかばんをまったくチェックされず入場できてしまう。
 写真(左上)を撮ったときの白人の様子であれ?と思って、再度入場口周辺に戻って他の入場者を見ているとカメラなどは預かりになっているようだ・・・うーん、まこのチャンスを活かそうってんでさらに何枚か(遠慮しつつ←これこれ)撮りました。すいませんねまったく。

博物館前  写真(左)は博物館の入り口前の広場。閉館は6時だったのでギリギリまでお宝を堪能したあとの風景。
 そして入場前にちょっと覗いた、日本人が勤めているという旅行社へ明日のイスタンブル−マラティア間のチケットの検索をお願いしようと足を向けるが、残念ながらまた閉まっていた。先ほどは客が一杯で入れなかったのだが・・・きちんと営業時間を守っているようだ。

 人がとても多いタラアトハルブ通りを散歩。まだ明るいので人出はそれほどでもないが、観光客は結構いる。
 夜に空港へ移動してそのままフライトなので食事ができるかどうかわからない、ということで少し遅めに計画してケンタで昼飯兼夕飯。しかしケンタバイトの対応が遅い。お待たせどころではないところが日本と違ってヤキモキさせるところだ。現地人もイライラしているのに改善されないのはなぜだろうか? システムはどこも同じのような気がするが、国民性というか民族性というのがでるのだろうか。

マンゴー  昨夜飲んで感動した写真(右)のマンゴージュース(2EP:ダブル)を再び飲みに行く。めちゃめちゃ濃くてうまい。
 幸い写ってないのだが、この写真の向こうに女性が何人かいた。撮影するときにフラッシュがバカッと光って一瞬ほとんどの人が注意を引かれる瞬間があったと肌で感じた。で案の定、「いけないよ」という感じで一人の現地人から声をかけられました。郷に入れば郷に従え、これは鉄則であります。申し訳ありませんとそそくさとその場を後にした。また後でまたまたこのマンゴージュースを飲みにくるのだが(^^;;;

 日記記入用のボールペンを露店で補充して安宿:スルタンで情報収集。
 こちらが情報をもらうだけではなんなので、サラエヴォのヤスナ(本名イヴァナ)の件を書き込み注意喚起をしておいた。これで眠れない夜を過す東アジア人男性旅人が減れば良いが。
 とそこへアンマンで同宿していた南アフリカに留学しているヤオ君に再会する。普通ならちょっと興奮して飲みに行こうとかなるんだけど、どうもヤオ君のテンションが低い。ロビーで談笑していた他の日本人男性が言うには「彼ずっとこんな感じでしたよ」ということ。アンマンではそんなことなかったのだが、旅の途中で何かあったのだろうか。挨拶もそこそこにヤオ君は部屋へ戻っていった。

 本気で欲しいと思っていた情報は空港までのタクシーの値段、それだけだったので情報収集はすぐに終了。日本人が持ち込んだ週刊誌などを流し読み。宿に掲示してあった朝日新聞には民主党が選挙で大勝したとあった。「なんでやねん」とぼくの日記には書いてある。

 インターネットメールチェック&日本のニュースを確認。やはり民主党が歴史的大勝利を得たとある。帰りたくなくなってきた(笑)
 この安宿の周辺には汚い日本人がとても多い。宿で数人の「見れる」日本人がいたにはいたがほとんどがアウト風味丸出しでとても近づきたくない雰囲気を醸し出していた。
 ということで空港に行く時間までまた散歩。土産物でも買おうと10US$だけ両替してみると、計算では61.5EPのはずが100EP以上ある。ポケットの中でごちゃまぜになったのかどうかよくわからなくなってしまった。まあ錯覚でも増えたと思ってるうちが幸せだろうと10EPで日よけに使う野球帽を買う。最初の言い値の1/3で落とせたのでまあ良しとしよう。

ジュース屋 ん?ジョニ黒とホワイトホース?
 写真(左上)が何度もやってきた最高のジュース屋。角に2軒並んでいるが、ぼくが行ったのは右側の店。両方ともいつ行っても客が一杯だった。そりゃこんだけうまいと客も無視できない。イチゴもバナナもあるがやっぱりぼくはマンゴーが好き。
 写真(右上)は散歩途中で見つけたスコッチの名品ジョニ黒とホワイトホースで・・・は無い(^^;
 [MARCELL BLACK LABEL]と[MARCELL HORCE]、うーんどうなんだろう?某アジアの国ほど悪質なら問題あるが。。。

 ぶらぶら歩いていると親しげに話しかけてくる現地人がいたので少し話しながら歩く。トルコに行くと言えばトルコに親戚がいる、チケットは持っているというとリコンファームが必要だから知り合いの旅行会社を紹介してやると言う。話をあわせてきているのがよくわかる。
 でもリコンファームをしていないのは確かでちょっと不安になったので、その旅行社が大通りに面してることを確認したうえで店に入り質問してみる。すると旅行社の自称ヘッドオフィスの人間はリコンファームは絶対必要で、もししなかったら罰金50US$取られるので、この店で10US$でやってやる言う。
 それが本当だとしたらぼくは大失敗をしでかしたことになるのだが、そんなビッグな情報はどこの情報ノートを探してもなかった。少し時間をかけて考え、どうしてもリコンファームで金を取るという事が信用できないので勇気を持って断った。
 自称ヘッドオフィスの人間はぼくを連れてきた現地人に何か言って奥に引っ込んでいった。
   ぼくはわけが分からないなりにもココは危険だと思って店を出た。もちろんその現地人が付いてきたのだが、その現地人が言うにはサービスでやってあげようとしてるのにぼくが断った事にたいして怒っているのだそうだ。
 そんなこと言われても怪しいものは怪しい。ぼくはできる限りの英語を駆使して、リコンファームに手数料を取るなんて聞いた事がない、ましてやヘッドオフィスなら尚更だと説明して去ろうとした。
 するとその現地人が5US$でどうだと言ってきた。おいおい何でお前が値段決めれる? 完全にひっかけだと判明したので無視して大通りの流れに乗ってその場を過ぎ去る。助かった。。。しかしここは日本ではないのだし、罰金が絶対無いとも言い切れないので少し悶々と時間を潰すことになる。

 宿に戻って荷物を取り返してタクシーに乗り込む。宿のあるガーデンシティから空港まで35EP。まあ情報より少しだけ高くなったが誤差と思っておこう。運ちゃんは景気の悪さを嘆いていた。
 出国審査に並んで30分、やっと自分の番が来たと思ったらオフィスに連れて行かれていくつか簡単な質問をされる。「日本人か」とか「目的はなんだ」とか「なんでこんなに旅行してるんだ」とか。
 何事も無く開放されてまた同じ出国審査に並び15分ほどかかり同じ審査官の前に立つ。するとまたぼくをオフィスに連れて行かそうとする。おいおいさっき行ったがなと文句言うとぼくの顔を思い出したかのように「ジャパン?」と聞くので自信満々で「いえす」と答えると、それでもオフィスへ連れて行けと。。。
 なんで日本人かを確認した上で連行なんだ? 大体の国は普通それでパスだろう?
 思いがけないことになりちょっと動揺したが、オフィスにいたヒゲのおっさんは「ノープロブレム」と言って微笑んだ。当たり前だろうが。

 パスポートを提出させられて別室で30分ほど待っていると日が変わってしまった・・・のでこの後は次の日記で(^^;

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