7月19日 こっそり期待していた紅海シュノーケリング | 今日の一枚を見る |
6時過ぎに自然と目が覚めて少しまどろんでいると、クニタチくんが起きだして帽子とタオルを装備して出て行った。そういえばもう一日ペトラを歩き回るって言ってたような気がするなあ・・・まあどうでもいいか(笑)。 6時45分ホテル前発のアカバ行きバスを予約しておいたので顔を洗ってぼくも出発。目玉でもあるペトラにわずか一日だけという駆け足だが、ある程度の切捨ては規律として必要だろうと勝手に自分に諦めをつけさせる。 予定時間きっかりにホテル前を出てワディ・ムーサのターミナル(といっても全然大したことない広場のような場所)へ。 そこで30分くらいバス待ちだと言われたので散歩して、写真(左)の「メルセデ」を発見。これほど主張するメルセデを見たのは初めてだが、残念ながらメルセデはあくまでメルセデである・・・ ようやく出発だと思ったらワラワラと現地の人が出てきてあっという間に満員。どう乗り込もうかと、おっとっとおっとっととしてると結局最後になってしまい(「譲る」という行為は逆につけ入られる、ってここは中国か?)、またまた運転席と助手席の間のスペースの特設席。視界は良いが背もたれが無いのがしんどい。 うとうとしてるといつの間にかアカバと言われてバスを降りる。街中の風景はヤシの木も見えて南国風情。所要時間は3時間くらい。 バスを降りるとすぐにヒゲのおっさんがやってきて「ぬえば?ぼーと?」とい聞いてくる。 この「ぬえば?ぼーと?」の意味は、はエジプトへ行くかという意味(ヨルダンのアカバからエジプトのヌエバへフェリーが出ている)で、ぼくは本心を言えばヌエバ経由で行けるダハブで南国を満喫したかったのだが、ペトラでさえ一日で切り上げてきたくらい時間をケチっているので、ダハブに行って沈没してしまうことを恐れて、せめて一日だけでもということでアカバ滞在を予定していた。 注)ダハブ:パッカーにとって正に楽園と称えられる紅海リゾートの本場。エジプトにあり、ヌエバから行ける。 ということでぼくの返答は「あかば」。ヒゲのおっさんはそんなぼくに何も応えずに他の乗客を探す。 そのへんのヒゲのおっさんを捕まえてこの街の安宿として有名なペトラホテルを教えてもらい、そこに向かう。 ドミは無く、屋上で寝るルーフ2JD、シングル5JDという。ルーフはちょっと気分的に好まないので軽い鼻かぜを自覚していたのもあり、他のホテルを当たることにする。まったく商売っ気がなく、こちらとしても乗り気がしなかった。 でバックパックを担いで歩いているとヒゲのおっさん(もちろん先の2人とは別人)に声をかけられて知り合いの宿だという安宿を紹介され、そこにシングル5JDで入る。近くのビーチの往復+シュノーケリングセットを4JDでセットしてもらうという条件だったが従業員が異常にフレンドリーだったのでちょっと押されてしまったという感じ。 すぐにビーチへ送ってくれるというので荷物をおいてすぐに出発。バスタオルなども貸してくれた。 そしてクルマで約10分、写真(右)のサウスビーチに到着し紅海初入水。水はまあキレイ(正直言うと、昔行った慶良間のほうが断然キレイだった)。 しかし風が強くて飛ばされた砂が体にビシビシ当たり、チクチク痛い(すいません擬音ばかりで)。 さらに驚いたことにお客はぼくと、写真に写ってる子供たちの家族4人のみ・・・現地の人もこんな風の強い日にわざわざ泳ぎに来たりはしない。でもぼくは逆に荷物の心配をしなくて良かった。盗る人もいない(^^; 少しシュノーケリングしたが、元々魚が怖いぼくにはやっぱり向かない。色とりどりのサンゴもなんだか気味の悪い脳みそのようでどうも恐ろしい世界にしか見えなかった。 結局、砂を浴びながら体を少し焼く程度のことしかできなかった。 約15分の紅海体験、浜に上がって仕方なく海を見ているとアカバ在住だというトルコ人のおっさんと子供に声をかけられて少し話す。 そのおっさん(奥さんは亡くなったそうだ)は両手の親指を立てながら「じゃぽんや べすと わん いん ざ わーるど ぴーぽぅ ぐぅ ぐぅ」と最大級の褒め言葉をぼくにしてくれた。さらに家に来いと、海岸からみえる街を指差してあの建物だとか言いながら誘ってくれた。 宿のお迎えがくるのでと断ったが、宿の名前を教えてくれとしつこくせがまれる。晩飯どうだってことらしいのだが、ぼくは本当に間が悪いことにそのとき宿の名前を覚えてなった。チェックインしてすぐにビーチに来たのでそんな暇もなかったのだが。 ぼくもそのトルコ人のおっさんもしばらく所在無さげに海を見ていたが、意を決したトルコ人のおっさんがお礼と何か色々と意味わかならいことを言って握手して去っていった。おっさんの言うように晩飯でも一緒にしたかったが、お迎えが来るまであと2時間ほどもある。 さよならその息子にも日本人は良いヤツだと教えてあげてください。 すること無いのでお迎えとの待ち合わせ場所である開店休業状態のレストハウスに入って本を読みながら待つ。 ヨルダンは時間に対する考え方がきっちりしているのか、約束の時間にきちんとお迎えがやってきた。帰りに郵便局へ寄ってもらってハガキを出し宿に戻る。 宿に戻っても部屋には戻れず、従業員に色々いじくられる(笑)。3人いる従業員はヨルダン人は1人もいなく、みんな外国人だった。特に下品なジョークを連発するチュニジア人は何度も「ええかげんにせえよ」とこちらに言わせるくらいふざけていた。堂々と言っていたが同性愛者であるという。なんどもケツを触られた。ちなみにぼくにはそのような趣味は無い。 少し部屋でゆっくりして街歩き開始。既に夕方で人が街に出てくる時間帯になっていた。 海岸を散歩し、フルーツジュースを飲み、水を買って帰ろうといくつかの店で値段チェック。しかしほとんどの店でぼくの知っている普通値より0.05JD高い0.3JDだとして売っている。大した額じゃないが、普通の値段を知っているぼくはかたくなに0.25JDの水を探した。 とある店では不満そうな顔をぼくがした瞬間に逆ギレして、すごい剣幕で怒り出し今にもぼくに殴りかからんとしてきた。 とんでもない勘違いした連中だ。 冷えてないが0.25JDの水を見つけ、行列のできていたシュワルマ・サンド(0.5JD)を並んで買って食い宿に戻る。 シャワーを浴びてデジカメの充電をしようとコンセントのアダプタをセットして差し込むと・・・ ボッ!!!と言う大きな音とともに停電してしまった。 え? あら? これかな? とりあえず真っ暗の中様子を見てみることに。 一向に電気が復活しないので、部屋の外に出てみると他の宿泊客も不審に思い外に出てきていた。どうやらホテル全体的に電気がダウンしているようだ。 ぼくは多少の責を自認しながら、階下のレセプションへ向かう。 すでに従業員が壁に穴を開けて復旧工事に入っていたが、ぼくを見つけると「のーぷろぶれむ」「どんとうぉりー」と怪しむそぶりもせず作業を続けた。さらに電気屋を呼んで修理させて、2時間後ようやく電気が復旧した。 従業員もみんなあっけらかんとしていたが、こんなことは結構あるのだろうか? 一応ぼくも自分のバッテリーがどうこうと説明してみてが、向こうはなんとも思ってないらしくて聞く耳をもたなかった。 お国柄というか人柄というか、結局原因は壁に埋まっていたヒューズが飛んだというか焦げ付いたというかということで終わった。どうして壁に埋まっていたかは不明・・・ |
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