7月16日  何もしないのに延泊、夜は飲んでダウン(^^; 今日の一枚を見る

 部屋に戻ったが案外寝苦しい夜で、ぼくはほとんど眠れずに寝返りばかりうっていた。
 結局ほとんど寝れないまま朝を向かえ、そのままウトウトしていたが物音がした気がしたので力を入れて起き上がる。やっぱりちょっとだるいが、今から寝てもまったくの無駄。
 さっきの物音は誰かが壊したらしいシャワーをサミールがチェックしていた音だった。サミールご苦労様。

 談話室で朝早くから情報収集しているオオモリくんとサッカー話。サッカー大好き青年で結構盛り上がり声が大きくなっていたもんで寝ていた白人を起こしてしまう。
 気を使ってトーンを落とすがすぐに忘れてまた大きな声がでてしまい、今度は日本人であるイバラキくんを起こす。
 そしてその3人で朝飯をイラク食堂へ食べに行く。イバラキくんもサッカーの話題についてくる。

金曜のアンマン  写真(左)は金曜日でほとんど街中閉まっているアンマンの様子です。
 朝飯のあと、インターネットでメールチェックと次の目的地であるぺトラの情報を収集する。このネット屋は女性一人でイラクへ物資を届けるといったようなボランティアをされているスゴイ人に教えてもらった。まあNPOでもNGOでも集団になると色々としがらみがあるそうで。

 宿に戻るとちょうどナカヤマさんがジェラシュという遺跡へ出発するところだったので笑顔で見送る。
 実は昨日の飲み会の席で、何度も同行を求められたのだが、どうしてか行く気になれず断ってしまっていた。なんでだかよくわからないが、暑すぎて埃っぽいローマ遺跡にちょっと腹一杯だったのかもしれない。

正直屋  正直屋でマンゴージュースと水を補給して、もう一度アンマン散策。写真(右)は(多分)金曜だけ営業しているホラー小説本売りの露天本屋。どこか懐かしさを感じるわかりやすい絵。。。もちろん内容はアラビア語なので何がなんだかさっぱりわかりません。

 昨日盛り上がってるうちに今日一日の延泊を同宿者数人に押し切られて決めてしまったが、これといってすることはもちろんない。
 宿に戻って本を読みながら昼寝すると、なんと4時間近くも寝てしまいあっというまに夕方になってしまう。まあこういう日も必要なのだと思う。
 で談話室に行くとジェラシュ観光から帰ってきたナカヤマさんがいたので話を聞く。まあ信じられないくらい暑かったそうだ。

 沢山の人と色々な話をしている内に迷っていたエジプトまで行ってしまうことを心の中で決め、情報ノートにあったカイロの代理店に電話してくれとサミールに頼む。ほんま、何から何まで世話になりっぱなしで余り嬉しくない旅人だったのだろうと思う。
 しかしそれでもサミールは親切に対応してくれる。そのエジプトの代理店よりは発券するヨルダンの代理店のほうが安くなるとのことなので、自分の懇意にしている他の代理店に連れて行ってくれると話してくれて明日に行こうということになった。
 ぼくは余計にも心配して今チケットを確定しておきたいと言ったが、サミールは「いーじー」だと言うので信じることにした。まあ多少問題あってもカイロ−イスタンブルのチケットが取れればいいや。
 もしチケットが無ければ、ぺトラ観光後に再びシリアにトランジットで入国してトルコに戻ることになるが、さてどうなるか・・・サミールを信じて自分を納得させる。信頼に足る実績が彼にはあるからね。

 さて夜になると昨日に引き続きどこからともなく宴会が始まる。各人それぞれに飲み物とつまみを持参してくる。
 ナカヤマさんと今日入った女の子一人、オオモリくんとイバラキくん、さらにヤオくんや他若者2,3人が旅話と酒の上での話で盛り上がる。若い日本人はどうしてついつい「いっき!いっき!」と連呼するのだろうか?
 そのうち明日の早朝から死海へ行く連中もいることから、自然と解散になる。今日も良い夜だった。
 さあて寝るかと立ち上がったとき、急に気分が悪くなってちょっと嘔吐する。どうもまだまだシリアでの不調を引きずっているようだ。自分ではそれほど飲んだつもりはないが、自重せねば。

 ヨルダン ヨルダン/アンマン クリフホステル 2004年7月14,15,16日泊
クリフホステル クリフホステル
宿泊料3泊で9ヨルダンディナール、バス・トイレ共同、ファン付
バックパッカーでアンマンに宿を取る際に、誰もが必ずここを選択肢の一つとするであろう有名ホステル。イラクで拉致されたあの3人がバグダッドへ向けて出発した宿(3人ともが宿泊していたわけではない)として日本のTVでも何度も登場した。
それよりもどうして人気宿なのかという明確な理由がある。それはここの従業員であるサミールの人柄の良さに負うところが多い。彼と接した人間(日本人は特に好きらしい)は彼の人柄に感動し、そしてリピーターとしてこのホステルではなく彼に会いに戻ってくる。シェアルームで3ヨルダンディナールという相場的には普通の値段ではあるが、あのオーナーの態度を見ていると、このホステルがもっているのはひとえにサミールのお陰であると断言できる。
チェックアウト時にオーナーがいるとシャワー代1回0.5ヨルダンディナール余分に取られるが、サミールはそれをおまけしてタダにしてくれる。本当に最高の男です。気の利き方がアラブ人(パレスチナ難民の二世です)ではなく日本人なのです。最近増加の一方を辿るマナーの欠落した日本人と交換で彼を日本に移民させてやりたいと思う(詳しくは「サミールを救う会」まで)。

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