7月7日  必見モザイク博物館! 暑さでエアコン部屋へ 今日の一枚を見る

 うがああーーー!!!寝坊したああ!!!!!
 7時前にはオトガルについてじっくりいつ来るかわからないバスを待つつもりだったが、起きた時点で7時10分(爆)。
 大急ぎで用意して宿を出る。レセプションの男はソファで寝ていたが、もしバスが出たあとならまたここに戻ってこなければならない。

 オトガルについてそのままフリーランニングで、予約しておいたバス会社HASのカウンターへ向かう。バスは停まっていない・・・もう出た後だろうか(汗)。
 カウンターで聞いてみると、よかった8時くらいにシリフケ着の予定だそうだ。
 「ふう・・・」声出して深呼吸。助かった。ここにもう一泊してもすることないし、1日何もしない日になってしまうところだった。本当に助かった。こういうときはルーズな時間運行がありがたい(^^;;

 昨日予約だけしておいてチケットを買ってなかったので購入。昨日は15MTLだと言っていたが今朝は13MTLになっている。これがトルコマジック、大好き。
 バス会社のカウンターが並んでいる建物の横にキオスクのような店があるので、勧められたスープとパンを食べる。ちょっと辛かったがお陰で水を買い忘れずにすんだ。

 8時15分シリフケ発。席は中ドアのすぐ後ろというベストポジションで、バス会社の人が旅人にはできるだけ良い席をセットしてくれているような気がした。なんとなくだが。
 寝起きを繰り返しているうちにアダナやイスケンデルン(←絶対、イスカンダルのモチーフになっていると思う)を通過し、15時20分、7時間のドライブを経てやっとアンタクヤに到着。寝ている間にあったかもしれないが、トルコバス名物のチャイorコーヒーのサービスが一回も無かった。ほとんど寝ていたので気にならなかったが、バスを降りてからふと思い出した。もしそうだとすると結構珍しいことだ。

 オトガルでぼくのようなバックパックを担いだ旅人は大抵シリアに行くので、バス会社のおっさんだろう人が大声で「はらぁっぷ!はらぁーーっぷ!(アレッポのトルコ名だそうです)」はこっちだよと近づいてくる。ぼくは明日だと言い、バスの時間だけ教えてもらった。そのおっさんが言うには朝9時発だそうだ。
 で宿を探そうとオトガルを歩いていると別のおっさんがまた「はらぁっぷ!はらぁーーっぷ!」と言ってきたので、同じように対応。すると別のバス会社のようで朝7時発もあるという。向こうに着くのが早いほうが良いので、この朝7時のバスに一応決めておいてオトガルを出る。

 角でガイドブックを開いて宿を探そうとしていると、早速何人かのトルコ人が声をかけてきて色々助けてくれる。ぼくは「うじゅず(安い)おてる」とつたないトルコ語で宿を探していることを伝えて、見た目からして安そうなホテルに連れて行ってもらった。
 お礼を言って別れ、とりあえず中に入って部屋を見せてもらう。
 1泊エアコン無しで10US$、うーんかなり高い気がするので少しためらっていると、ロビーで寝るだけなら3ドルだと言う。そんなこと余計にしたくないので、なんやかんや言いながら出る。ちょっとうす汚い宿だった。
 そうこうして結局15US$相当20MTLのエアコン付き宿に入る。少し歩くだけなのに暑くて情けないモードになってしまう。こんな調子で本当にアラブの暑さに耐えれるのだろうか・・・
 ちなみにエアコン無しは15MTL、ということで初めに入った宿も相場といえば相場だったようだ。

映画館  宿では最初に案内された部屋が少しタバコくさかったのでチェンジしてもらう。喫煙天国に住むトルコ人の宿の人間は、わざわざ景色のいい部屋を蹴って移動する日本人をへんに思っただろうなあ。

 で少し涼んですぐに街歩きに出発。もう夕方の時間だが、まだまだ炎天下で日差しが痛い。
 写真(左)はアンタクヤの郵便局です。いや役所やったかな(^^;
 別に用事はなかったが涼むためにこの郵便局(か市役所)に入り再スタート、体温を下げてから近くを散策する。
 そしてすぐ近くに映画館を発見、しかしやってる映画が少々エロチックなものだったので一瞬ひいてしまう。そのぼくの動作を見ていたトルコ人に笑われてしまったが、街中の、しかも人がめちゃめちゃ多い場所にこんな内容の映画館があるってのがちょっとおかしんじゃないのか。それにトルコは一応、ムスリムの国のはずだ。

 まあ時間もないので、この街の名物であり最大の目的でもあるアンタクヤ考古学博物館に向かう。すぐ前にある店でコーラとポストカードを買い、いざモザイク天国へ!!

モザイク1 モザイク2
 写真(上)はその博物館にあるモザイクです。でかいのから小さいのまで多種多様、1世紀から5世紀にかけての古代ローマからビザンチン時代の逸品がおなか一杯状態で展示されている。ガイドブックでも「遠回りしてでもここは訪れるべきだ」と書かれているが、それほどのモノであると思う。モザイクにかけては世界一ではないだろうか(勝手に想像)。
 コーラ飲みながら、しかも写真も取り放題というある意味野放し的な博物館だが、飲みものはちょっとまずかったかなといまさらながら思う。いくら可能だからってモラルがあるしね、余りの暑さに頭の回転が少しだけ(少しだけですよ)鈍かったのかもしれない。反省。
 中でモザイクを見ていると館員が話しかけてきて色々と説明してくれる。普通話しかけるのが逆だろうと思いながら英語の説明を聞くフリをする(なぜならほとんど意味がわからんから)。
 いくつか他の話をしているうちに、その館員なんと館長だと名乗り、全部見終わったらオフィスに来いと言って去っていった。オフィスって館長室? ん?なんでだ?

モスク  大体見終えてロビーでちょっと座って休憩。「オフィス」どうしようと思ったが、なんか気がひけるので止めることにした。で一応挨拶だけと思い館長が出てくるのを待ってみたが出てこない(あたりまえ、オフィスに来いって言ったのでどこかの部屋にいるはず)。
 まあいいやってことで(これこれ)博物館を出て再び街歩き。

 写真(右)のモスクをのぞいて見ようと近づくと、どうも礼拝の時間のようで部外者が立ち入るのをためらわせる雰囲気があった。
 ちらちらと外から見てみるだけにして、その裏にあるマーケットを散策。ここでも中国製品があふれているという印象。地元の若者が入るようなハンバーガー屋を見つけて、そこで遅い昼飯。ソースがしっかり効いておいしかった。

 そろそろまた情けないモードに入り宿に戻り、そして涼む。
 部屋でウダウダしてるとトルコのベジクタシュ(あのイルハンが日本に来る前まで所属)とデンマークの強豪ブロンビーの試合がテレビで始まったので見てしまう。開催地が先日旅で廻ってきたサルツブルグでアルペンカップというカップ戦のようだ。
 この前行った土地なのでなんとなく親近感があり、しかもトルコのチームの試合ということもあって最後まで観戦。デルボスケの元でどーなるかBJK?(と日記には書いてある)

マイドノーズ  復活して街歩きを再開。写真(左)は非常に怪しいネーミングのファストフード店。オープン前の改装中だが、都市にはほとんどと言っていいほどある某マクド○ルドは、このアンタクヤには無かった。だから昼に食べた個人でやってるハンバーガー屋さんもやっていけるんだろうと思う。
 世界どこででも味を知っている店があるのは便利だと思うけど、マクドははっきり言ってやりすぎだと思う。ぼくを1年間時給520円から530円でこき使った上がりが今でも活きているんだろう(^^;

 明日のバス代が少しだけ足らないので小額キャッシングに挑戦するが、2、3台あるキャッシングマシーン全て[Out of Order]。少し散歩ついでに探して行列のできているマシーンに並びこの不安を解消する。
 そして定番となりつつあるチキンケバブとピラフで晩飯を済ませて、ビールを2本買って宿に戻る。余り冷えていないがそこそこうまい。一応前半最後のエフェス・ピルセンなのでしっかり味わって飲む。
 そうして2本空けてすぐに寝てしまう。そして案の定夜中目が覚めて歯を磨き、苦労して再び眠りにつくzzz

 国境の街でトルコが事実上支配しているが、シリアも領有権を主張しているという話からは想像できないほど平和で穏やかな街だった。少数だがノースリーブで歩いている女性もいるし、ブランド物のような洋服を売る店もいくつか目に入った。人気らしいケーキ屋に行列ができているのも見かけた。
 暑さはそれはもう尋常ではないが、それ以外は拍子抜けと言ったら怒られるか、街に来る前は少し緊張していたのも確かだった。でも歩いていてとても楽しい街でした。ただしつこいようだが暑さだけはどうにかして欲しいと思う。

 トルコ トルコ/アンタクヤ ホテルギュネイ 2004年7月7日泊
ホテルギュネイ ホテルギュネイ
宿泊料1泊で20ミリオントルコリラ、エアコン・バス・トイレ・テレビ・朝食付
ここも日本語版ロンプラを参考にした。オトガルと訪問必須のアンタクヤ考古学博物館−ローマ系のモザイクでは屈指の所蔵を誇る−のちょうど中間あたりにある宿で、軽く観光するなら立地は良いほうだと思う。少々値は張るが灼熱のアラブ入りの前に体力を温存するためにもそこそこの宿に宿泊したほうが良いと考えた上でエアコン付にしました。もちろんここアンタクヤも十二分に暑い。ちなみに現地では「アンタクヤ」と言うより「ハタイ」と言った方がよく通じる。
町側に窓がある部屋と山側に窓がある部屋があるが、最初は眺めの良い山側に窓がある部屋を勧めてくる。もちろん問題なければ良いんだけど、ぼくの場合その部屋のエアコンがタバコ臭かったので拒否して次に見せてもらった町側に窓がある部屋に入った。他にも山側に窓がある部屋が空いていたのかもしれないが、この町での眺望はそれほど優先順位の高いほうじゃない。
早朝発のぼくのために、時間外でも朝食を用意してくれたとても親切な宿(トルコ全般にいえることだ)。
ADD:Istiklal Cad. Istiklal Sk. No.24 31050 Antakya/HATAY  TEL:(0.326)214 97 13-14-15

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