7月6日  親切トルコ男もやっぱり日本女性がお好き? 今日の一枚を見る

 エアコンをガンガンにして寝たのでちょっとだるい。この結果がわかっていてもエアコンを止めれないほど暑いということがわかっていただけるだろうか。窓に取り付けるタイプのエアコンなので、宿にしてみても、客が窓を開けることよりエアコンのスイッチをオンにすることを選択するのを見越してやっているようだ。
 ベッドに寝転びながら溜まっていた日記を思い出しつつ書き、洗濯する。ぼくの部屋は午前中の日当たりが良くなかったので別の空いている部屋のバルコニーに干す。もちろんお手伝いのおばちゃんに大げさなジェスチャーで伝えておく。シリフケは観光地ではないのでホテルも需要が少ないのか、宿泊した部屋の階の客はどうやらぼく一人だけのようだった。

 ホテルを出てクズカレシへ向かう。ホテルの従業員に聞くとドルムシュ(乗り合いバス)で30分程度らしい。
 そのドルムシュも便利なことにオトガルから出ているというのでオトガルに行ってみると、すぐ近く(徒歩3分くらい)から出るということなのでそこに移動して待つ。待ってる間子供たちに話しかけられてサッカーの話とか日本は良い国だとかいう会話をする。

クズカレシ1 クズカレシ2
 もちろんエアコンの無い小さなバスでクズカレシ到着。強烈に暑いが、ここはリゾートなのだ。開放感という言葉を全身で表現したような白人が歩いている。
 そして写真(右上)がクズカレシ。まるで海に浮んでいる城で、これが見たいためにシリフケに1泊した。
 城まで行けるボートが頻繁に往復しているが、これくらいなら泳げないことも無いと思う。がぼくは一人で来ているので荷物を全部浜に置いたまま泳いで行けない、かといってリゾート価格だろうボートにも乗りたくないので城には行かずじまい。正直見れただけで満足したというのも事実。なにより暑くて体力の消耗が激しすぎる。
 ちなみに写真(左上)はコリコス城と呼ばれている本土側にある遺跡。かつてはクズカレシ(メイデンズ城とも言うらしい)とは橋で繋がっていたという。

 クズカレシを見る以外にすることが無いので昼飯食って帰ることにする(^^;;
 かなりスパイシーなチキンケバブで更に汗をかいて、シリフケまで戻るバスに乗り込む。同じように約30分でシリフケまで戻ってくるが、このバスはオトガルには行かないようで、途中で降ろしてもらう。とりあえずオトガル方向へ歩けば宿にはたどり着けるだろう。
 ということで宿に戻ってエアコンがガンガン効いている部屋で一休み。こんなことじゃあアラブでは仮死状態ではないのか・・・非常に心配になったがせっかくここまで来て(イランあるいはグルジアという選択肢もあったが)引き下がるのはもったいな過ぎる。

 夕方になってようやく街の散策に出る。まだかなり暑く日も高いのだが、とりあえずPTT(郵便局)でハガキを出して川沿いから市場を少し散歩してオトガルへ。方向的にはホテルを軸にすると正反対の位置だが、別段することが無いのでぶらぶら歩く。観光客に対してか日本人に対してかわからないが、部外者に対する注目度は結構高いようだ。

ジュピター神殿跡  写真(左)のジュピター神殿跡の前を過ぎる。何の囲いもしていないほとんど放置状態のローマ遺跡だが、一本高くそびえたっている円柱には、毎年夏になるとコウノトリのつがいが巣を作るとガイドブックに書いてあるのでよく見ると本当にある(写真でも小さいが確認はできる)。

 何人かに声をかけられて返事しながらオトガル到着。
 シリアへのトルコ側玄関口アンタクヤ行きを調べると、シリフケ始発が1日わずか1本、13:30発しかない。それだとアンタクヤに着いて街歩きをする時間が無い。歩いているうちにシリアの情報を得れるかもしれないのでできるだけ時間を取りたい。シリアへは朝一番早いバスで入るつもりだったので、前日の午後でも早い目にアンタクヤには着いておきたかった。
 朝早いバスは5時と6時があったが途中の街(多分アダナ)で乗り換えがあるそうで、アンタクヤまで乗り換え無しのバスなら7時のバスにしろと言われたので素直にそうすることにしてバス会社のカウンターへ申し込む。が、実際にバスが到着する時間は7時半か8時かはっきりわからないという。
 どういうことなのかこっちもよくわからないのでお互いつたない英語で確認してみると、ボドルム発のバスなのだがいつもこの時期は7時から8時までの間で到着時間がまちまちなのだそうだ。乗り遅れるのは最悪なので、1時間待ちも覚悟しておいて7時前にはオトガルに来ることにした。シリフケ−アンタクヤ間の料金は15MTL。

アナムールの男  オトガルを出ると、メルシンケバブの店のオヤジに呼び止められて少し話しをする。旨そうなので晩飯のつもりで食べてみるが、自慢するだけあって中々旨い。
 食後にチャイをプレゼントしてもらって飲んでいるときに、写真(右)の男が登場。彼は今朝オトガルから宿までぼくのバックパックを担いで運んでくれた親切男だが、自身の用事を終えてオトガルへ行く途中でぼくを見つけてやってきたのだそうで、同じように親切なケバブ屋のオヤジと店員とで談笑する。
 店員から一杯さらにチャイをいただき、アフメット(写真の彼ね)にもチャイをおごってもらったりしてゆっくり過ごす。
 アフメットはアナムールという小さなリゾートから来ているんだそうだが、日本人の女性を紹介してくれとしつこかった。愛想程度に返事していると結構本気になってしまい、アナムールにある彼の家でぼくとアフメットとそれぞれの相手と4人で休暇を楽しむスケジュールまでぼくのメモ帳に書き込む始末。話だけなのに少し興奮している様子だったが、日本人の彼女ができるということはそれほどまでにトルコの男を熱くさせるのだ。

 アフメットがアナムールへ帰る時間になり、彼をオトガルまで送って、晩酌用のビールを買って宿に戻る。
 明日の朝は6時起きのつもりなので、先にパッキングしておこうと午前中に干しておいた洗濯物を取り込もうとしたが、午前中は全開だったその部屋も他の部屋も全て鍵がかかっている。
 早朝からドタバタしてられないので、トルコ語しかできないレセプションに部屋を開けてもらうように伝える。
 もちろんうまく伝わらないので四苦八苦してると、どこからともなくいとこが日本人女性と結婚したという老人が現れて、ぼくが困っていることを伝えてくれた。
 でも結局ぼくが洗濯物を干した部屋には既に洗濯物はなく、Tシャツだけならそれほど問題にすることも無いのだが、アラブ圏では必須のスラックスも含まれているので、少々ごねて探してもらった。
 1時間ほど探して、最後にお手伝いに来ている地元のおばちゃんに電話をかけて、用具入れの隅っこにきちんと畳んでしまってくれているのを発見。ほんまお騒がせしました。昼間に帰ってきたときに取り込んでおけばよかったと後悔したが、そのときはまだ完全に乾いていなかったんだよなあ・・・。はあ疲れた(^^;

 トルコ トルコ/シリフケ アリサンホテル 2004年7月6日泊
アリサンホテル アリサンホテル
宿泊料1泊で15ミリオントルコリラ、エアコン・バス・トイレ・テレビ付
クズカレシ訪問のために1泊。シリフケ自体には取り立てて何も無いので、現地人の旅人に対する好奇心も少々高い気がする。左写真は宿の画像ではなくバスターミナル(トルコではオトガルと言います)前のトルコピザ屋さん(地方色が結構あって、ここはアダナケバブが自慢だそうだ)です。もちろんウェルカムウェルカムでフリーチャイになってしまうが、観光地ではないのでそういった交流で時間を使うことをお勧めします。ぶらぶら歩いてるだけでしょっちゅう声をかけられます。
宿は日本語版のロンリープラネットを参考。ここからシリアまで宿に1泊と深夜バスでの移動という強硬手段、そして強烈な暑さだったのでエアコン付を選んでしまう。
クズカレシには乗合バス(ドルムシュ)で約20分、1.5ミリオントルコリラで行くことができるのでそれなりに便利。

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