7月4日  ユーロファイナル観戦。ユナニスタンってどこ? 今日の一枚を見る

 イタリアのアンコーナからクロアチアのスプリットに渡る船の上で開幕戦を迎えたユーロ2004の決勝戦が今日行われる。この旅のいつ頃かはっきり覚えが無いが、決勝戦はアンタルヤで見ようとどこか決めているところがあった。なんとなくリゾートな気分で迎えたいというのがあったのだろうと思う。一種のお祭りという位置付け。
 対戦カードは開催地の利もあったかポルトガルと、大番狂わせを地味に演じてきたオリンピック開催地ギリシャ。
 大方の予想はホームであるポルトガルの勝利。フィーゴやルイコスタの黄金世代最後の見せ場だ。

 今日はそのサッカーのテレビ観戦以外に予定がないので、朝はゆっくりと起きだしいつものマンダリン味シュウェップスを飲んですっきり目覚める。
 シャワーを浴びて洗濯。毎日暑い日が続くが、共同物干し完備の宿なので朝干せば昼過ぎには取り込める。

 とりあえず旧市街から新市街へとぶらぶらと散歩。朝昼込みでマクドでセットを注文。店員がかわいらしい笑顔を前面に押し出して、サラダを追加するようしきりに薦めるがはっきり断る。暑さがかなりきついのでドリンクはスーパーサイズに変更。
 エアコンの効いている2階がまだ開いていなくて、仕方なくオープンテラスで食べる。大きな日傘の下でしかも客用のファンを当ててもらっていても、食べている間は汗が出てくる。困ったくらいに暑い。

アンタルヤスポルスタジアム1 アンタルヤスポルスタジアム2
 日曜のためか(後で知った)店があまり開いていない。そして店が開いていないので人も少ない。
 そのまま海のほうに歩き、目をつけていた写真(上)のスタジアムへ足を伸ばす。
 思ったより小さいゲートが開いているので、これまでのパターンどおり辺りをうかがいながらゆっくり進入。誰もいない。
 そのままスタジアムの中まで入っていくと・・・あれれピッチに出てしまった。くるーっと周りを見渡してみるがやはり誰もいない。昼飯の時間かな?
 ピッチに足を踏み入れないというモラルの一線はキープして、そのピッチの周りをぐるりと歩く。スタンドに登ってあらゆる角度からスタジアムを撮影。約1時間スタジアム内にいたが、誰一人見かけなかった。あらゆるゲートが完全にオープンされているし、一体どういうことだろうか。
 仮にあるとして無料開放日だとしても、人間がぼくしかいない。シエスタがトルコにあったかな? よくわからないが非常に有意義な体験をさせてもらったので良しとしよう。ちなみに芝は案外深めだった。

アンタルヤスポルスタジアム  夕方までトヨタさんと度話。そのまま2人でサッカー観戦用のビールとつまみを買いに街へ出る。
 途中新市街の裏路地で、写真(左)の1食2.5MTLという激安ロカンタを発見して、少し早めの晩飯にする。明日アンタルヤを出るので見つけるのがちょっと遅かった。味もまずますだしこりゃトヨタさん毎日ここだなと思う。

 何軒かの店でビールの値段を確認したが、つまみも一緒に買うということで結局スーパーで買い込み宿に戻る。トヨタさんは結構安さを追求するタイプで、ぼくはある程度でまあいいやと思ってしまう。彼のおかげで小銭を節約できた。これを毎日続ければそれなりの節約になると思うが・・・
 住み込みの二人に今日はテレビ見せてねと念を押しておいて、部屋でシャワーを浴びてゆっくりして決勝戦に備える。1時間ほど眠ってしまった。

港の風景  仮眠してもテレビの時間までまだ少しあるので旧市街の最期の散歩。日本人の若者がドミトリーに数人入ったようで少々騒がしい。トヨタさん多分部屋から逃げ出しただろうなあ(^^;;
 さて写真(右)がその旧市街散歩で撮った新市街の夜景です。何日か前に同じような写真を撮ったなあと思ったが、日曜でも夜は結構明るくなると自分でも覚えておこうと残しておきました。別に覚えていても何の得にもなりゃせんけどね。

 宿に戻ると庭には韓国人のグループが自炊した食事を食べていた。「はろー」と声をかけると「こんにちは」と微妙な発音で答えてくれた。
 この宿で何人か韓国人を見たが、日本語の達者な姉で有名な姉妹以外は夜に到着して翌朝出発するグループばかりだった。そしてこのグループも翌日の朝ぼくが起きる前に出発していた。

 エルさんの母親がドラマを見ようとテレビのチャンネルを中々譲らなかったのだが、ぼくを含めた日本人6名(ぼく、トヨタさん、ヤワラ君、他3名)による懇願でどないかキックオフ前にチャンネルを合わせることができた。プライベートのテレビがあるんだからわざわざぼくらが見れるテレビで見ることもないと思うんだけど・・・
 ビールを飲みながら観戦。母を上手くなだめてくれたエルさんの兄は隣でPCゲームに熱中している。
 ハーフタイム中、日本人の若者(髪を染めているちょっといちびった風)にぼくの年齢を答えると「まじみえねーありえねー」と言っていたが、日本語は正しくお願いしますね(人のこと言えるのかという突っ込みは無しで(^^;;)。

 試合はさほど盛り上がることも無くユナニスタン(トルコ語でギリシャのこと)の優勝で幕を閉じる。ビール3本を空け、さらにボリボリ食べたポテトチップのせいでちょっと胸焼けかな。ギリシャのサッカーは面白くないが守備は確実だったなあという、結果どおり地味な印象しか残らなかった。

 トルコ トルコ/アンタルヤ ラゼルペンション 2004年6月30日,7月1,2,3,4,日泊
ラゼルペンション ラゼルペンション
宿泊料5泊で50ドル、ファン・バス・トイレ付
アンタルヤに来る日本人バックパッカーのほとんどがチェックする有名日本人宿。ここも日本人妻がいる宿だが、旦那のエルさんは日本語ペラペラでなんと皇族の方とも会ったことがあるという色々な意味での実力者(宿にそのときの写真あり)。
ドミは4ドルだがぼくは10ドルのファン付シングルに宿泊。ユーロ2004の決勝を見るために5泊もしてしまったが、リピーターが多いのも頷ける居心地の良さ。たまたま俗に言う「盛り上がり系日本人」が少なかったということもあるかもしれないが、アスペンドスへの音楽祭ツアー(季節モノ:個人で行った)やラフティング、船を借り切って行くケコワ島ツアーなど良心的な値段でリゾートを満喫できる。
ちなみにエルさんは市長になってアンタルヤを世界一の観光都市にしたいそうです。
ADD:KALEICI KILINGARSLAN MAH TABAKHANE SOK NO30  TEL:(0242)242 7194

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