7月3日  ケコワ島ボートツアー。なんと刺身までも食す 今日の一枚を見る

 朝は7時に集合だと言われていたが、余裕で20分遅刻。大急ぎで顔も洗わず階下の庭に駆け下りる。
 昨夜のうちに大体荷物は用意していたのが助かった。もちろん他の参加者は既にお集まりの様子。昨日一緒にラフティングに行った韓国人の姉妹、他は日本人男性2名と女性1名、全て個人旅行者だが女性の方は既にエルさんとは旧知の仲のようだ。

 ぼくが遅刻したのは間違いないのだが、出発は7時半頃。ぼくを待っていたわけではないようで、どうやらエルさんに別の用事があったみたい。いやあまあ申し訳ないですはい。
 さてさて、車2台に分乗して出発。エルさんの車には昨日のラフティングメンバーがそのまま乗り込む。韓国人姉妹と会話済みなのはぼくだけなので、一応話ができるという感じでエルさんの指名。もう一台はエルさんの友人が運転し、女性が助手席で男性は後部へ。
 朝飯は昨晩ぼくと韓国人姉妹とで行ったピデ屋さんで済まし、さらにエルさんの娘を二人ひらって進む。まあこの娘が元気なこと、そしてませてること(^^;;

このボートで  車を走らせること約3時間、途中のフィニケという小さなリゾートで(白人が好きそうなホテルがいくつかあった)買出し。ぼくらはバザールをぶらぶらして時間を潰した。
 さらに実在したサンタさん(のモデル)で有名なカレの街を素通りして予約ボートの停泊する港に到着。冷えたビールを各自買い込み(アルコールは自腹)写真(左)のボートに乗り込む。エルさんの娘は慣れたもんだ。
 それにしてもやっぱりリゾートでボートツアーなんかびびってしまう位贅沢な話。飲み物を冷蔵庫に詰めてすぐに出発。なんだかわけわからないがとてもワクワクドキドキする(^^)

 出港してすぐに食事がでる。
 まずカニの蒸したの。ぼくはあまりカニが好きではないが「身」だけなら、そして面倒くさくないならそれなりに食べれる(←おいおい)。さらにイカとマグロのお刺身が登場。なんと醤油まで用意されている。まさにキター!!!状態。
 生で魚を食うなんて、多分トルコには無い食事法だと思うが、奥さんが日本人だし何より何度も日本に足を運んでいるエルさんがいる。とてもありがたい話だ。日本人としてもっと真摯にトルコとの関係を考えたほうが良いのではないかと、数人の女性を見て(余りにイージーなだけに)思うのだが、日本人妻に対しても見方によっては同じような意見を持ってしまう可能性がある怖さを思い自戒する。

 地中海をクルーズしながら最初のスイミングポイントへ移動。まず一回目のスイミング、久しぶりに泳ぐ。
 思ったより見える魚は少ないが、かなりの浮力を感じる。エルさんに聞けばこの辺りは塩分が強くて魚も少ない上に沈みにくいので泳ぐのに適しているんだそうだ。
 でもかなりしょっぱいぞ。

 思い思いに各自泳いだり写真を撮ったり体を焼いたりして過ごしたのち、遺跡のある島の入り江に移動。また少し泳ぐ。ここには他のクルーズ船もいて、多分金持ち白人が家族で豪華な遊びを楽しんでいた。
 エルさんに島の遺跡をちょっと説明してもらうが、ぼく以外の日本人は誰も興味なし。女性は水中写真を撮るのに夢中だし、男性2名は、パッカーの身分で一眼レフデジカメを持参した1名のそのカメラの話題で持ちきり。
 ぼくは少し遺跡マニアなので話を聞くように努めるが、ぼく自身集団から少し距離を置いて勝手に見て回る習性があるのでエルさん途中から説明を簡単に少しだけ話し、日本人にウケるジョークを何発か出してわずかな遺跡ツアーは終了する。

水没遺跡1 水没遺跡2
 2度目の食事(チキンとライスとサラダが山ほど)をしながら、写真(上)の地震によって沈んだ遺跡をボートから見る。島と島の間をボートは進むが、この島と島の間はこの遺跡が遺跡になる前は陸続きであったという。
 今でも石で組まれた家のような囲いがはっきりとわかり、一部分が海に沈んでいる。トルコも台湾、ハンガリーと同じく温泉天国なのだが、地震が多いというのも関係があるのだろう。親日という点においても同じだ。

 続いて第2のスイミングポイント。日本人女性はここでも水中写真に熱中。
 ぼくも少し酒を飲んでいたがボートからダイブしたり、実は泳げない韓国人姉妹に簡単な泳ぎ方を教えてあげたりした。韓国の普通の学校にはプールが無いという事実もこのとき初めて知った。

 さらにエルさんの娘のお相手。娘さん曰く「リアルままごと」(なんじゃそりゃ)
 このままごと、間違いなく夫婦と子供、そして盗人が登場するのだが、夫婦のどちらかが最終的には盗人を殴り倒す結末になっている。あほらしくて誰も相手にしないらしく、ぼくの所に来たがぼくだってアホらしい。
 日本語のわかる、かなり日本人っぽい韓国人姉(これを断りきれないところも日本人っぽい)にお願いされて旦那役をするが、盗人に殺されてしまう(おいおい)。
 その後に娘役(エルさんの娘)とご婦人(韓国人姉)が盗人を殴り倒してメデタシメデタシとなるが、まったく意味わからん。トルコではこういった遊びが日常なのであろうか?
 それにしてもエルさん娘を甘やかしすぎですぞ。

 十分泳いだり食ったり演じたり(笑)、港へ戻る時間になった。そういえば太陽はちょっと傾いてきてるかな。

港の風景  帰る途中でぼくを良い人だと勘違いしたエルさんの娘がジブリアニメの歌を一緒に歌うように迫ってきた。
 なんと韓国人姉妹は二人とも歌える(妹は日本語がわからないのに)のにぼくは歌えない。ちゅうか歌までいちいち覚えてないよ普通(でもさらにマイナーな安田成美による「風の谷のナウシカ」はちょっと知ってる)。

 写真(右)は港から撮った湾の潮が引いた状態、です。接岸施設があるほうはさすがに大丈夫だが、湾の大部分が夕方になると潮が引いて遠浅の海水浴場になる。が、残念ながら、住民がそんなにいないのでいつもこんな感じ。この観光資源、非常にもったいないと思う。

 来るときと同じように分乗して帰る。
 最初の休憩地点でエルさんにかかって来た電話が大事件を知らせる。それは、エルさんの友人が交通事故に遭って病院に搬送され、今手術している最中だという内容の電話。
 休憩を切り上げすぐに車に乗って出発するが、昼間でも軽く3時間かかる距離。夜は街灯が少なくなる上にアンタルヤに近い山間部で深夜の道路工事による渋滞にはまったりで、エルさんも病院へ向かうのをあきらめる。
 で遠くアンタルヤの夜景を見ることができるポイントで車を止めて連絡を待つことにする。

 ・・・。・・・・・・。・・・・・・・・・。
 渋滞は解消されないが一旦移動。その途中、手術は成功して一命は取り留めたと連絡があった。その事故した彼は翌月に結婚式を控えていたそうだが、さて無事に済ませれたのだろうか。

 かなり遅くに宿に到着、エルさんたちはすぐに病院へ向かう。
 ぼくはこのツアーで一緒だった日本人男性トヨタさんと一緒に晩飯を食べに旧市街散策へ。このトヨタさん、中国からアジアを回ってトルコに来たようで何度目かの長期旅行、年齢はぼくと同じでプチリタイアだ。なんとなく親近感が沸くが、旅のレベルからすると相当に上級者だ。
 宿に戻り、もう一人の日本人男性ヤワラ君(この彼とは一度イスタンブルで会っている)と3人でビールを飲みながら話をする。
 色々と旅話をした後にそろそろ寝ようと思うと、ずいぶん前に疲れたからと言って部屋に戻ったヤワラ君が、今日宿に入ったらしい若い日本人女性と楽しげに話し込んでいた(これこれ、しんどいんとちゃうの?)。
 これを目の当たりにしたぼくは余計に疲れてそのまますぐに眠ってしまう。
 最近日記が溜まってます(^^;;

 トルコ トルコ/アンタルヤ ラゼルペンション 2004年6月30日,7月1,2,3,4,日泊
ラゼルペンション ラゼルペンション
宿泊料5泊で50ドル、ファン・バス・トイレ付
アンタルヤに来る日本人バックパッカーのほとんどがチェックする有名日本人宿。ここも日本人妻がいる宿だが、旦那のエルさんは日本語ペラペラでなんと皇族の方とも会ったことがあるという色々な意味での実力者(宿にそのときの写真あり)。
ドミは4ドルだがぼくは10ドルのファン付シングルに宿泊。ユーロ2004の決勝を見るために5泊もしてしまったが、リピーターが多いのも頷ける居心地の良さ。たまたま俗に言う「盛り上がり系日本人」が少なかったということもあるかもしれないが、アスペンドスへの音楽祭ツアー(季節モノ:個人で行った)やラフティング、船を借り切って行くケコワ島ツアーなど良心的な値段でリゾートを満喫できる。
ちなみにエルさんは市長になってアンタルヤを世界一の観光都市にしたいそうです。
ADD:KALEICI KILINGARSLAN MAH TABAKHANE SOK NO30  TEL:(0242)242 7194

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