7月1日  ローマ劇場にてバレエの舞を鑑賞 今日の一枚を見る

 ついに7月になった。最短の予定では6月中に中東入りということもあったのだが予定はあくまで予定だった。

 昨夜の3本のビールのおかげで少し寝坊。窓を開けて扇風機を回して寝ると暑さも少しはましだ。
 本当はエイルディルで知り合った韓国人グループが涼しくて良かったと言っていたドゥデン川か、アスペンドスかテルメッソスの遺跡へ行こうと思っていたが、どちらも暑さと時間を考えると朝早くから動いておかねばならなかった。ということでとりあえずアンタルヤの街をぶらぶら散歩しつつ、サンドイッチとコーラで3MTLの朝食を済ます。これが2.5MTLならアンタルヤ滞在中毎朝くるところだが、コーラの値段が売店で買う値の倍は取っているので候補から削除した。

アンタルヤ  写真(左)はアンタルヤの城壁外(新市街)の街角です。朝食を食べたスタンドからすぐ近く、古臭い感じがなかなか良い。
 朝食後はそのまま新市街を探索、宿でもらった手書き観光地図を参考にネット屋や映画館、みやげ物屋などを見て周る。ペットショップや日本でも売っているような洋服の店もあり、ここは街だなと実感する。

 宿に戻り、やろうと思っていたラフティングとか安い観光のツアーなんかを住み込み日本人女性に相談すると、オーナーの母上、オーナーと電話を繋いで、午後に相談しましょうと言われた。サラサラと出てくる流暢な日本語にちょっとひいてしまうが、これは信頼しても良いなとどこか思わせてくれるような感じがした。
 庭で本を読みながらオーナー(エルさん)を待っていると、イスタンブルの日本人宿で一緒だった男がこの宿に入ってきた。一日だけとはいえ同宿したのでお互い顔を覚えていて少し会話をする。彼はぼくと同じくあの宿に巣食う勘違い沈没組に違和感を覚えたので、一日で出て別の日本人宿に移動した。そしてその後はコンヤに行き、アンタルヤまでやってきたという。アテネオリンピックは現地で見たいと考えているのでそれまではトルコを自由に旅するんだそうだ。

 軽く一時間ほど昼寝してまた庭に下りてくる(ぼくは2階の部屋)とエルさんは韓国人姉妹とツアーの相談中だったので待つことにする。エルさんが「10分待って(←バリバリ日本語で)」と言うので笑顔で返事、トルコ人の10分は時には1時間になることもあるので気長に待つことにする。
 手持ちの現金が少なくなっているので銀行に行くことにするが、この時点で20分経っている。軽くエルさんに声をかけて外出。T/Cの両替でコミッションを取らないスーパーグレイトな銀行アクバンク(AKBANK)へ。
 最初に並んだ行列は窓口まで来て違うと言われ、別の20人くらい待っている行列に並びなおす。ところが10分経っても2人しか進まないので両替を諦めてPTT(郵便局)経由で宿に戻る。
 エルさんが見あたらないので住み込みで働いているモロッコ人に聞くと、近くの旅行会社にいるというので行ってみる。
 エアコンの効いたその旅行会社で、今日のアスペンドス遺跡でのバレエ鑑賞と明日のラフティングツアーを決める。ラフティングはぼくが今朝興味あるということを伝えておいたのだが、さきほどの韓国人姉妹にも勧めて既にぼくを含めて3人分予約してあり、さらに何人か話を持ちかけているんだそうだ。ぼくが条件を理由に断ったらどうなるんだ?

 夕方に街にある博物館から無料バスがアスペンドスへ出るとエルさんが言うので、それまでまたアンタルヤを散策。今日を含めてここ数日は世界的な音楽イベントがアスペンドスであり、無料で往復できると自信満々で言うのでそれを信じることにする。途中別の旅行会社に立ち寄って、アスペンドスへはタクシーで往復して40US$チケット別、ラフティングツアーは一人25US$でセットできるという話を情報として仕入れておく。エルさんも自分のセットするラフティングツアーを25〜30US$程度だと言っていた。

すげえビーチ  無料のアスペンドス行きのバスが午後7時発だということで6時に宿を出発。歩いて博物館まで、汗かきながら40分かかる(知ってる人は結構な距離だとわかってくれるはず)。
 バレエのチケットを博物館で購入(25MTL)。バスは7時半発に変ったようで少し時間ができてしまった。
 そこで写真(右)のすごいビーチを上から眺める。一番向こうまで見えないくらいの広いビーチの大きさを実感できるが、上から見ただけではあまり海水浴には向いていないと感じた(水深が深いように見える)。

 バスで一時間かけてアスペンドスに到着。既に沢山の観光客が開場を待っている。
 石で作られたローマ円形劇場で観るのでケツが痛いのだろう、少年達やテキ屋がスポンジクッションを売っている。しかしそのスポンジを買ったところで持って帰る客はほとんどいない。結局は回収して再利用することになり、事実上レンタルということで元手のかからない手軽な商売になるんだろう。
 最初2MTLと言って引かなかったテキ屋のおっさんも、ちょっとゴネるとすぐに1MTLに値下げ。まあそれならしょうがないかという値段なので1枚スポンジクッションをゲット。

ダンシン1 ダンシン2
 写真(上)は国際的な音楽祭でのバレエの舞です。ステージの前はオーケストラが陣取ってライヴ演奏を決め込みます。お題目に白鳥の湖もあったし、トルコを意識してかアラビックな演目(写真右上)もあったりしてものすごく楽しめた。本格的なバレエは初めてだったので、いい経験をさせてもらったと思う。でもまあ正直、爪先立ちでトトトトッ動くさまは滑稽に見える時もあったと告白しておこう。

 日本人ツアーが最前列中央を占めていた。まあそれはいいのだがそのツアーにいた日本人女が醜態をさらしていたのでネタ的に報告しておきます(^^;;;
 その女は、ほかの客がみやげ物を買いに行っているすきに、ただの現地ガイドを相手にまわりに他の観光客やトルコ人がいるにもかかわらず首に手を回して上目がちにのぞき込んだり、そのガイドのわき腹を指でツンツンして気を引こうとしたり浅ましい媚態をさらしていた。他の日本人が帰ってくる前まで手を繋いで寄り添おうとしていたが、帰ってくるのを確認すると手を離して一応そのガイドの横の位置はキープしておいて何事も無かったかのように振舞っていた。
 多分深い顔の多少は男前なガイドに日本では余りお目にかかれない優しさを感じて勘違いしたのだろう。そしてそのガイドも(トルコ人にとって)普通に接していれば何人かの割合でコロっと落ちる日本人女がいることを知っているのだろう。二人の間にはそんなニオイがプンプンしていた。
 これでは<イージー>と思われても仕方がないと、見たくもないのに見てしまうぼく自身を半分恨めしく思いながら眺めていた。

 素晴らしいバレエが終り、また無料のバスで博物館まで帰る。と思っていたがまったくわけのわからない場所で降ろされかける。他の外国人客も、そしてぼくも執拗に抗議して無理やり博物館の近くまでバスを移動させたが、とんでもない手抜き運転手だった。
 確かに日付が変わってまで(多分給料も良くない)バスの運転はだるいだろうとは思うが、全然わからない場所で降ろされてもこちらも困るのだ。
 ということでまたまた40分近くかけて暗い夜道を一人で歩いて帰ってきた。人っ子一人見えない区間もあったが、そこはダッシュで切り抜けた。こういうこともあるので体が動く歳のときに行かねばなと自分を納得させた。

 トルコ トルコ/アンタルヤ ラゼルペンション 2004年6月30日,7月1,2,3,4,日泊
ラゼルペンション ラゼルペンション
宿泊料5泊で50ドル、ファン・バス・トイレ付
アンタルヤに来る日本人バックパッカーのほとんどがチェックする有名日本人宿。ここも日本人妻がいる宿だが、旦那のエルさんは日本語ペラペラでなんと皇族の方とも会ったことがあるという色々な意味での実力者(宿にそのときの写真あり)。
ドミは4ドルだがぼくは10ドルのファン付シングルに宿泊。ユーロ2004の決勝を見るために5泊もしてしまったが、リピーターが多いのも頷ける居心地の良さ。たまたま俗に言う「盛り上がり系日本人」が少なかったということもあるかもしれないが、アスペンドスへの音楽祭ツアー(季節モノ:個人で行った)やラフティング、船を借り切って行くケコワ島ツアーなど良心的な値段でリゾートを満喫できる。
ちなみにエルさんは市長になってアンタルヤを世界一の観光都市にしたいそうです。
ADD:KALEICI KILINGARSLAN MAH TABAKHANE SOK NO30  TEL:(0242)242 7194

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