6月28日  ホント?飛ばせてもらえるの? 今日の一枚を見る

 昨夜の会話でのジョーク:朝食は朝5時から7時まで、というのを信じてしまい7時前に最上階のレストルームに来てしまった。が誰もいない。昨夜ぼくが寝たあと宿のオーナーとその友人たちで少し話が長引いたと思わせる名残があった。
 しょうがないのでエイルディル湖が展望できるこのレストスームでゲストブックをパラパラめくって時間を潰した。朝食はフレンチトーストをお願いしたが、出てきたのは朝から食べれる量ではなかった。もちろん出されたものを残すのはご法度なので完食するが、おなかを落ち着かせるためにさらにこのレストルームでの滞在時間が延びた。

エイルディル湖1 エイルディル湖2
 少し落ち着いたのでエイルディルの街を散歩。写真のエイルディル湖から街のセンターあたりをぶらぶら。左は湖の北側、右は南側。道路で繋がって半島状態になっているジャン島とイシェル島が防波堤になっているのか、南側は穏やかな表情をみせるが写真のように北側の波はかなり激しい。飛沫が舞ってデジカメのレンズまで水滴がつく位といったらその激しさがわかってもらえるだろうか。

 朝の散歩を終えて宿に戻り、やけにフレンドリーな宿の連中と話をしていると、かなりのやり手であるオーナーのイブラヒムが一つのお願いをしてきた。
 先にこの宿を訪れていた日本の先達が残した宿の紹介と観光案内をPCにて入力して欲しいというのです。原文はイブラヒムが英語で作成したものだが、それを数組の日本人観光客がボランティアで翻訳してくれたのだという。途中まで入力されているが、それはぼくが昨日宿に到着したときに見せてもらったもの。てっきり日本人妻がいるものと思っていたが嫁はフランス人だった。
 でぼくの担当は周辺の観光案内。まずは近くの都市ウスパルタからパチパチ入力。SEだと言ってもブラインドタッチなどはできないので一通り入力するのは少々手間取る。頼りの訳も括弧付で「ここ訳微妙」とか「わからないので誰かお願い」とか書いてある。ぼくに翻訳能力などあるわけないので適当にやっつける(おいおい)。
 ある程度入力して、ネットをしたいという他の観光客にPCを譲る。何しろこの小さな街に3泊するんだからまだまだ時間はたっぷりある。

 再び街へ繰り出し、またぶらぶら散歩。無くなりかけている歯磨き粉(どうしてか未だに「粉」と言ってしまう)を現地のスーパーで買う(2.95MTL)。英語のまったく通じないトルコ人の女の子相手にジェスチャーで買い物。女の子も結構喜んでくれたようだ。
 さらに1本しか持参していなかったスラックスの需要が思ったより高いので2本目をトルコで買おうと物色、20MTLで目星をつけたが少々高い印象で買うのをためらう。結局明日また来るということで一旦店を出る。きちんと裾も合わせてもらっての値段だけど安くないもんだ。

イシェル島への道  エイルディル湖へ突き出た格好になっているイシェル島へ歩いていく。写真(右)はそのイシェル島への道で、島は堤防とその上を走る舗装された道路で繋がっているので事実上半島になっている。
 約40分かけてイシェル島に到着。途中すれ違った人間は2組3人のみ、非常にのんびりして静かなところだが、夏の観光シーズンになると主にトルコ西側から沢山の観光客が押し寄せてくるそうだ。想像できない(^^;; くらい今は静か。

 閑散とした観光島の外周を一周ゆっくり時間かけて歩く。途中でボート乗りに誘われたり(もちろん観光で)なぜが突然「じゃぽーん!」と親指を立てたおっさんに言われたりというのがあったが、総じて静かな散歩だった。確かに夏の盛況を思わせる数のペンションの看板はあったが、やっぱり想像できない。

PTT  子供達が湖に飛び込んで遊んでいるので近づいてみると、飛び込んでいるのは女の子ばかりで男の子は水沿いで石を投げたり違う遊びをしている。写真(左)はその男の子の一人だが、彼に一言注意を受けた。
 最初は子供達の写真を撮ろうとカメラを手に持っていたのだが、水着になっているのが女の子だけなのが不思議に思えて撮影しないでずっと手に持っていた。彼はそのカメラで女の子を撮ろうとしているのだと勘違いしたらしく、軽くたしなめてくれたのだ。
 いやあありがとう、そのまま気にせず撮ってしまったかもしれなかった。本当に危ない行為をしてしまうところだった。ここはイスラムの国、いくら外国人に寛容な国だからといって女性の水着姿の写真を撮るなんてことはとても危険な行為だ。ましてや撮影したあとで誤解を受けてしまえば、言葉の通じないもの同士、しかも小さな地域での話でもあるし旅行者として自殺行為に近い。
 しっかりした子供でこちらも助かった。

 少し子供達と話をしてまた小一時間歩いて宿に戻って休憩。夕方また街に出る。落ち着かない男だ(^^;
 ミニサッカー教室があったのでそこに集まっている少年と少し話す。その中にいた昔のフェネルバフチェの偽物レプリカを着た少年と今のフェネルについて話をあわせながら情報収集する。これが活きてくるときが必ずあるので選手名とか相手のチームとかを聞き漏らさず注意する。
 その少年たちがミニサッカーをやっているのを見物していると、近くの大学のパラグライダークラブに所属しているというセハという若者と知り合いになり、その友達と含めてちょっと話が盛り上がる。話題は日本とトルコについて、さらに仕事のことサッカーのことなど。まあいつもの話題だ。
 セハは明日パラグライダーに乗せてあげようと言ってくれ、ぼくのメモに自分の携帯番号を記した。何度も電話を掛けるジェスチャーをして握手を求めてきた。ぼくもこんなチャンスはめったに無いので喜んで舞い上がってしまい、本気で乗せてもらうつもりになっていた。

 セハ達と別れたあとミニサッカーの後に開催されていたテコンドー教室を眺めて、空手もっと頑張れよと日本の武道に激を飛ばした。もっともトルコ人の多くはあのジャッキーを日本人だと思っているし、そのジャッキーのカンフーを空手だと思っているだが、そういう誤解を解くためにも空手家のみなさん、かつての大航海時代の宣教師よろしく海外に布教に出ていただけないものかなと思う。

 テコンドーはよくわからないので途中で切り上げ、近くでビールを買って宿に戻る。
 その道中で大学に戻るところだったセハ一行と鉢合わせ。セハはぼくの肩に手をまわし、友達だとみんなに紹介してくれた。さらにパラグライダー部の部長である教師にも紹介してくれて明日のフライトの話をしてくれた。
 がその雰囲気がどうもよろしくない。危ないだとかどうとか、セハは教師を説得してくれていたようだが、確かに観光客を飛ばして危険ことが起こってしまっては遅い。指導者として懸念するのは当然でしょう。
 明日のフライトは感触として微妙なものになったが、セハはまた電話のジェスチャーをして笑っていた。

 夜、宿のレストルームで宿の連中(イブラヒム、ムスタファ、ムサ)と話をする。今日はサッカーのユーロが無いのでテレビは無し。トルコポップスが流れる中、宿の連中は今日は女がいないから面白くないを連発。正直なやつらだ。
 今日宿に入った韓国人女性グループは部屋にいるんだそうで、ぼくは宿の連中に呼んだらええやんと提案したが、そんな基本的なことはトルコ人はとっくに実行済みで断られたんだそうだ。はあそうですかという感じ。
 ビールを飲んで今日はちょっと早めに眠りにつく。明日のフライトはどうなるのだろうか・・・

 トルコ トルコ/エイルディル ラーレホステル 2004年6月27,28,29日泊
ラーレホステル ラーレホステル
宿泊料不明、バス・トイレ共同、朝食付
有名なパッカー宿でスタッフはみんなフレンドリー(女性は気をつけること)。
イスタで組んだフリーツアーにて宿泊したが、その旅行会社の男がこの町を絶賛していたので言われるがまま3泊。最上階のテラスは眺めも居心地も良くゆっくりくつろげる。小さな町で全てがのんびりしているので長期滞在向きだろう。
ちなみに宿の情報プリント(先の見知らぬ旅人が日本語に翻訳済み)を電子化したのはこのぼくですが、翻訳時から括弧付で「ここよくわかりません」や「この訳微妙」などがあってとても完訳ではなかったが、ぼくにそれを補完する英語力は当然無く、適当に濁して入力しました。このサイトを見て行かれる方、ぜひ加筆修正お願いします(^^;
夕食・洗濯各10ミリオントルコリラ、インターネットも別料金で使用できる。
ドミ2段ベット*1のシェアルーム。最初は韓国人女性と同室だった。
ADD:Kale Mah. 5. Sk No:2 32500 Egirdir  TEL:+90246311 24 06

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