6月24日 無事シリアビサをゲットするも、NATO会合で街は大混乱 | 今日の一枚を見る |
話に聞いていた早朝のブルーモスクは寝坊で行けず。早朝のブルーモスクは、人がほとんどいなくてとっても感じが良いそうで興味があった。 それでも朝7時半には宿を出てシリアビザを取得に向かう。昨日と同じ轍は踏まない。 写真(左)はそのシリア領事館のあるビルです。中央のビル上部のちょっとだけ右、4階部分にシリア国旗がチラリと見えている。目印はこれだけなので何も情報の無い人は発見するのにかなり苦労すると思う。 周辺を歩いている現地の人も、近くに存在するのは知ってるけどはっきりはわからないという人が多い。 昨日入念に道順をチェックしておいたので8時20分に領事館前に到着。早すぎるので道路を挟んで向かいにあるパン屋で朝飯を食べる。高校生もいたがさすがイスタのハイソな地区のお子様たち、この国ではちやほやされるぼく日本人を見ても反応はほとんど無し。ちょっと残念。 しかし焼きたてのパンはさすがに旨く、しかも安い。これぞトルコという感じ。 領事館の開館時間にビザ申請に行くがすでにトルコ人やシリア人で窓口は一杯。用紙を2ミリヨントルコリラ(以下MTLとします)で購入、38.5MTLを近くの銀行で振込み、その証明書とパスポート+申請用紙を提出して申請完了という運び。 同じように申請していたトルコ人とシリア人に助けてもらいながらほとんど問題なく申請を済ませて一旦タクシム広場まで戻る。窓口のおっさんが言うには、15時に受け取りに来いということだった。 |
写真(上)は、一瞬だけブームになったあのイルハン・マンスズが日本に移籍する前に所属していたベシクタシュのホームであるイノニュ・スタジアムです。オフシーズンなのでスタジアムも改装中だった。 ガラタサライとフェネルバフチェと共にトルコ三大チームとして有名なだけあって、かなり立派なスタジアム。ファンショップもちょこっと覗いたが、ぼくも好きなオカン・ブルクが今期イタリアのインテルから加入ということで早速ユニホームが飾ってあった。 写真(右)はスタジアムの入り口写真(上左)から向かって右に90度向きを変えると見える風景です。一気にくだり、そして先にはボスポラス海峡があります。建物もあまりなく中々良い眺めで、個人的に好きな風景。 この道を下り、そして左にすこし行くとオスマン帝国後期6代のスルタンが生活したというドルマバフチェ宮殿がある。 3度目のトルコ訪問で、やっと今回時間的に余裕があるということで行ってみることにしたのまではよかったが、どうしてか今日は午前中だけで閉館だということになっていた。 あそうかということで、実は今日、北大西洋条約機構のお歴々がイスタンブルに集い何やら会議を行うというのでちょっと厳戒態勢になりつつあったのだ。うーんついてないというかここには縁がないということにしておこう。 仕方が無いので今度はダブルオーセブンの映画でも使われたボスポラス海峡に浮かぶクズ塔へでも行ってみようと港まで移動するが、船の便が午前中と夕方に集中しているようでこれも断念。結構暑くてまたまた汗をかく。 |
またまた新市街を散歩しつつ、ここもまだ行ってなかったガラタ塔に行ってみることにする。 塔で上まで登るかどうか結構考えて結局登ってみることにした。ここには縁があったのだろうと思い込んで(笑)。悩んだ原因はその値段で実際いくらだったかメモには残ってないのが残念だが、果たしてそれだけの価値があるのか登るまでは悩みの種だった。 で写真(上)は結局登ったガラタ塔からイスタンブル市街を眺めた写真。撮影時間はほとんど同じだが、不思議な事に左のガラタ橋から旧市街を撮った1枚と新市街からアジアサイドを撮った1枚ではあまりにお日様のご機嫌が違う。記念に登ってみるのも面白いと思うが、登って景色を見るだけなのであしからず。 ちょっと早めに領事館へ戻って(それでも既に長い行列になっていた)パスポートを返してもらい、無事にシリアビザをゲット。よくみると[SINGLE ONLY]と書いてあり、申請時に選択できるような箇所はなかったなあと考えながら、これでシリアを抜けてヨルダン、帰りは逆にヨルダンから再びシリアを通過してトルコに戻るルートは怪しくなった。トランジットビザで一気に突っ切るという作戦も無いわけではないが、冒険しないぼくはヨルダンからエジプト経由で空からトルコ再入国というルートに気持ちが動き始めていた。ピラミッドとスフィンクスくらいはクリアしておきたい。 多分、受付時にマルチビザを申し出ないといけないんだと思う。用紙が違うのかどうか知りませんが、事務所内がかなり混雑していて余裕がなかったことも事実。まあしょうがない。ビザは取れた。 領事館へ何度も足を運んでいるうちにマチェカ地区からタクシム広場まで運行しているドルムシュ(乗合バス)があるのを発見していた。 もう急ぐ必要は無いので目印なんぞはなにもないドルムシュ乗り場で待ってみることに。タイプはバンが多く1台10人も乗れないからか、それなりに行列になっている。2台分ほどの行列後尾で待ってみるが、どんどん列が延びるのにドルムシュが一向に来ない。 かれこれ20分くらい立ちんぼしていたが、ドルムシュがまったく来なくなり何人かがあきらめて列を出ていくので、ぼくも歩いてタクシムへ向かうことにする。そこで出くわしたのが写真(左)の通行止め。 警察が出動していてかなり物々しい雰囲気だったが、爆破予告などがあったのだろうか。マチェカ地区は高級ホテルなどもあるのでそこに宿泊しているVIPを狙ったのかもしれない。よくわからないがカメラを構えて近づくと警官に怒られたので、かなり遠くからの撮影になっております。 写真のように唯一知っているタクシムへの道が閉鎖されていたので、ぐるっと大回りして位置関係に注意してようやくタクシム広場へ戻ってきた。それはそれは今回もよく歩いた。(関係は無いけど)高級ホテルの周辺では日本人を多数見かけた。 サクラに立ち寄りチャイをご馳走になりながら情報収集。とりあえず町中に警官が増えて何か落ち着かないので宿に戻ることにしてバス停へ行く。しかし、地元の人もよく使い、本数もそこそこあるはずの旧市街のスルタナフメットと新市街のタクシム広場を結ぶ路線バスのT4がまったく来ない。 1時間くらい待ったあたりかようやく来たのでため息交じりで乗り込む。かなり混雑している広場のロータリーを廻り坂を下り、朝に来たイノニュスタジアムの横を通る・・・とその坂道(今日の旅行記4枚目の写真参照)でバスはストップ。大渋滞でまったく進まなくなった。 乗り合わせた客は一人また一人とバスを降りて徒歩で目的地に向かっていくが、こういうときは焦ったほうが負けだ。じっくり動き出すのを待つが、ついにバスのエンジンもオフ。車掌がみんなに降りたほうが良いよという感じで話しはじめたので、ぼくもバスを降り、歩いて宿を目指すことにする。 なんと歩いて10分の距離を40分かけてバスで移動していたことになった。なんてこった。ここから更に歩いて帰ることになろうとは・・・ 車道すべてが車で埋まっている。しかもものすごいパトカーの数。道を埋めている自動車の半数近くがパトカーによって占められている。壮観でなかなかの光景だが、大変な目にあっているそこに暮らす人々が、みんな口々に意見を述べながらでも自分の目的地へ向かっている。 ぼくも歩いていると何人かのトルコ人から話し掛けられた。道を聞いたり、「なんだよナトー」という意見を聞いたり・・・ 写真(右)はやっとのことで戻ってきたガラタ橋から撮影した旧市街のスレイマン1世モスク。大きなモスクで非常に美しい姿をしていて大変目立つモスクです。 橋の上も渋滞で車はほとんど動かず(というか動けないようにしていたんだと思う)、クラクションがあちらこちらで鳴り響いていた。ぼくはスレイマン1世モスクの前から、大混雑のトラムに乗り昨日ちょっとだけ話をした旅行会社に向かう。その旅行会社の前の道ももちろん大渋滞。 明日からの予定を相談。ぼくは高いと思うのだがそれなりに努力はしてくれている模様で、日本製ボールペン1本で2US$サービス、サッカー話で盛り上がりフェネルバフチェのトゥンジャイというお気に入り選手が一致したので3US$サービスと細々、時間をかけてツアーを組む。とりあえず明日の夜にはイスタンブルを出ることが決定。 途中日本人女性が入ってきたのが目に入ったので、挨拶しようと思ったがむこうさんが完全スルー。あれ?と思っているとぼく担当の男が、彼女はこの旅行会社で働いているトルコ人の恋人で、毎日ここに来ては話をして彼と一緒に帰るということだった。あらまあここにもまたいた(爆)。 こんにちはも言えない日本人は既に日本人ではないと、ぼくの担当に言ってやったが、まあそう言われても彼にとっては同僚の彼女だし、ぼくも気の利かないことをしたとちょっと反省。 そのぼくの担当の男とはフェネルバフチェの話題で大きく盛り上がり、夕飯に店でいつも取っているトルコ風ピザ(ピデ)をご馳走になった。帰ろうとしてもまあまあゆっくりしていけという感じでついつい長居してしまい、そのうちにサッカーの時間になったので、急いでビールを買って宿に戻りイングランドvsポルトガルを観戦。非常に白熱した好ゲームであった(と日記に書いてある)。 今日の宿のフリースペースは今までとはちょっとましのようだが、どうもあの雰囲気には最後までなじめなかった。あの排他的無秩序の群れが沈没というのなら、ぼくにはそれはできないし、何の魅力も感じないと確信した。 昨夜の無言の抗議が効いたのか今夜は比較的静か。ゆっくり眠りにつく。 |
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