6月23日  夜中にギターをかき鳴らすアホ日本人がいる人気宿 今日の一枚を見る

 昨夜証明写真を受け取りに行く時間に間に合わなかったので、まず写真屋に行きお預けになっていた写真を受け取る。まあ人に見せれるモノではないな(^^;;
 その足でタクシム広場まで行きさらにメトロを乗り継いで日本領事館。いくつかのチェックを通過してすんなりレターを受け取る。メトロ駅からテクフェンタワーまでの行く道で既に曇り空で顔に水滴を感じる瞬間もあったが、レターを受け取ってから外に出るともうどしゃぶり。
 朝は雨の気配を感じなかったので傘の用意はない。とりあえず駅に向かって走ってみるがあっという間にびしょびしょになり、少しだけ屋根のあるバス停に逃げ込む。シリア領事館のあるマチェカという地区まではタクシム広場から歩いていくつもりだったが、これもこの雨の中では考えものだということでタクシーで近くまで行くことにする。

 タクシーのオヤジは非常に饒舌で到着まで延々としゃべっていたが、金持ちと政治家に不満があるということと、ガラタサライのサポーターだということ以外はほとんどわからなかった。ご多分に漏れず日本にはいい印象を持っているが中国はあまり印象が良くないようだ。
 領事館のはっきりした場所はぼくにもわからないので、マチェカ地区で降ろしてもらう。雨は降っているが粒がかなり小さくなってきていて避けながら探そうと思えばどうにかなるレベルになっていた。
 色々気を使ってくれたオヤジだったが、タクシー料金はちょっと色をつけたようで、30分程度乗っていたがドルになおすと30US$近くの料金を請求される。メーターを操作したようだがその証拠がない。しかし何より問題起こしている場合ではないことも事実だった。それはシリアビザの発行受付が11時までになっていて、あと10分くらいしか時間がないという状況だったからだ。

修行中のロカンタ  雨の中何人かの人に聞いてようやく領事館に辿り付いたが、時間は既に11時15分。窓口に人を呼び出して話をしてみるがやはりそっけなく、明日また来いという返事。あああ失敗。
 それにしても高額なタクシー代を払ってまでこんなことになるとは・・・タクシーはかなり気をつけて乗ろう。昨日ほどではないが、ほとんど連日に近い今旅二度目のわかりやすいぼったくり、タクシーは要注意。いかにも「急いでます」という素振りは余りに危険で禁物だと、今更ながら身にしみて思った。

 雨はすっかりやんでいる。とりあえず歩いてタクシム広場へ戻り、昨日も食事した日本人が修行している写真(左)のロカンタで昼飯を食べる。なんと昨日普通に話しをしていたあの日本人青年(札幌在住だったはず)は今日はもう日本に一時帰国しているんだそう。・・なんとなく寂しい感じがしてしまった。ちょっと言ってくれればよかったのに(そう思ってしまうのは、ぼくの身勝手だな)。
 このロカンタがある新市街の通りはツアーの基本プランで使われるようなホテルがたくさんある場所にある。そして日本人がウロウロしていると、かならずサクラ系をはじめとする絨毯屋か旅行関連の人間にとっ捕まってしまう。心やさしい日本人の情に訴える商売をしてくるのだが、トルコではどこでもそんなもんなので、はじめから警戒心満載で対応してもしすぎではないと思う。

新市街のトラム  ぼくはもう顔見知りなので、サクラでまたチャイをご馳走になり、新市街を散歩。写真(右)は新市街側のトラムです。人がわんさか歩く大通り(イスティクラル通り)をチリンチリン走っている面白いトラム。
 この通りを中心に脇道をそれたりして歩く。映画館では「千と千尋の神隠し」も上映していたので思わず写真を撮った。

 宿に戻って小一時間ほど昼寝をしてから、ほとんど手持ちが無くなったトルコリラをゲットしに銀行へ。
 少し並んでT/Cを現金化する。ここで仕事している銀行員のみなさんはトルコではエリート層になるのかなあ、と仕事風景を見ながらぼんやりと考えた。

 夕方のガラタ橋を見に行こうと歩いていると旅行会社の人間に声をかけられた。ちょうどこちらもヒマしてたのでガラタ橋方面に歩きながら雑談に応じて、そのままその旅行会社に入ってしまう。イスタンブルからどう動こうか考えてなかったし、話を参考にさせてもらおうと思っていた。
 トルコを少し周ってそのままシリアに抜けるので、彼の地では大変重宝する「学生証」を作ってもらうようにお願いする。もちろんぼくは学生ではないが、まったく簡単なルートで非常にちゃっちい学生証が20US$でできあがる。値段の割にどうみてもニ○モノなんだけど、旅行会社のメガネのにーちゃんは「ノープロブレム」だと言う。・・・そうかなあ・・・完全にプロブレムだと思うんだけどなあ。まあバレたらバレたでしょうがないかっておいおい(^^;;;

バザール1 バザール2
 写真(上)は市場価格以上での買い物を強いられるグランド・バザールの風景です。しょっちゅう声をかけられてうんざりするが、立ち止まらずしかも商品を覗き込んだりしなければ、ぶらぶら歩きにちょうどよい。
 グランド・バザールでウィンドウショッピングを楽しんだ後は、昨日も行った[KASAP OSMAN]で晩飯。連日の来店なのでさらにウェルカム状態。サービスのチャイは飲み放題になったが、問題のオカン・イルマズ(未定)は不在だった。

 チャイを飲みながらドイツvsチェコの前半をみて、トラムで宿まで戻る。
 トラムを降りると日本人のおばさんに話し掛けられて、少し話しをさせてもらう。そのおばさん曰く、今日本は空前のベリーダンスブームで、日本で高く売れるベリーダンスの衣装の仕入れにイスタンブールに来ているんだそう。さらに近い将来こちらに住む計画もあるそうで、アパート探しも平行してやっているということだった。
 ヴェネツィアで朝食を誘ってくれたおばさんといいこのベリーダンスのおばさんといい、ぼくの母と同じ年代だろうにえらい違いだといつも感心してしまう。このような行動力のあるなしがその人の良し悪しではないけど、行動できちゃうおばさんのパワーは本当にすごいと思う。

 ちょっと話が長引いてお茶までご一緒する寸前までいったが、ドイツvsチェコが気になり宿に戻る。
 テレビの視聴に関する宿の状況は昨日とさほどかわらず。あいもかわらずダラーと姿勢の悪い格好でマンガを読んだり、考え事をしてそうな雰囲気を作りながらタバコをふかしたりしている沈没パッカーたち。
 ぼくともう一人のサッカーファンは、ときおり首を左右に動かしてテレビを覗き込みながらドイツの敗退を見届けた。他に何人かいるヒッピー風の旅人は不必要なほどの大きな声で会話していたが、観戦に熱くなるぼくたちを牽制していたのかもしれない。
 サッカーファンは「ここってふいんき悪いっすよね」と言っていた。まあ確かに排他的「ふいんき」ではあった。

 試合後、情報ノートをパラパラめくってからベッドに戻りシャワーを浴びて寝る。
 しかし男性部屋のある3階の一つ上の階(フリースペース)からは、いつまでたってもやかましい声がする。既に寝ようとしている何人かの人の中にも寝返りを打ちながらため息をついたりしている人もいる。
 ぼくもどうにか寝ようと奮闘したが、夜中2時頃、ついにギターをかき鳴らす音が聞こえてきてはもうがまんならなくなった。ついに「ええかげんにせえよ」と言いながら起き上がり上に行こうとすると、別の旅人が声をかけてくれて一緒してくれることになった。
 がその声をかけてくれたことで一瞬頭が冷めて、とりあえず4階の薄い扉をノックして注意を促そうということになりそれを実行。
 しばらくはバカ女のキャーキャー声とヒッピーどものギター音と話し声が聞こえていたが、そのうちに静かになりぼくもやっとのことで眠ることができた。もう完全にヒッピー宿になっているのではないか、むかしサイト上から傍目に眺めていて非常に理想っぽく見えた宿と旅人の心地よい関係は今の連中とでは成立しているのだろうか、おかみはこの現状を知っているのだろうか。。。

 トルコ トルコ/イスタンブル ツリーオブライフ 2004年6月22,23,24日泊
ツリーオブライフ ツリーオブライフ
宿泊料3泊で15ドル:等価トルコリラでもOK、バス・トイレ共同
イスタに来る安宿探しの日本人はここを一応の目標にしている人も多く、非常に有名かつ代表的な日本人宿。立地条件がかなり良い上にドミ1泊5ドルという安さも手伝って長期で沈没している人がちらほら。男女別ドミで男部屋は収容人数もそこそこ多く、写真のように雑然としてうす汚く見える(もちろんシーツなどは清潔な物を用意してくれる)。
居心地はその時期の管理人(旅人が長期で契約している)の質によってかなり左右されるようだ。ぼくの場合は最悪。夜中にギターで引き語りをするヒッピーとかシェア飯を側近のみで食うとか、行儀の悪い若者が多かった。
トルコ人と結婚した日本人女性がオーナーだが、その方も旦那さんも非常に好感が持てたので旅人管理人を入れる前に宿泊したかった宿である。感想は期待値が高かっただけに「非常に残念」。
ADD:Bayaci Ahmet Sok.No.3 Cemberlitas 34770 Istanbul  TEL:+90 212 518 4129

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