6月22日  またまたやって来たトルコに慣れるための一日 今日の一枚を見る

 朝8時半頃にイスタンブルのシルケシ駅に到着。そのまま駅を出てすぐ目の前のトラムに乗って人気宿[tree of life]に。
 宿の前で悩んでそうな日本人に声をかけて一緒に中に入り、管理人らしき男に会う。その彼が何やらちょっと考えて出した答えは、満員なのでという返事。ぼくと一緒に入った若者はちょっと残念そうに近くのもう一つある日本人宿に向かって行ったが、ぼくは先日メールしたことを述べ、返事を確認していないことを詫びつつ、こちらは一応予約という対応は取りましたということを主張した。
 するとその管理人の男はすんなり入宿を認めていくつかの宿のルールを教えてくれた。ちょっとえらそうな感じを受けたが、ぼくも大人なのでサラリと流す。
 そのままぼくのベッドに案内してくれたが、いくつかベッドが空いてるのは一体どういうことだろう。先の若者かわいそうに。まあかえって良かったのかもしれないけど。

 宿の4階にあるフリースペースで情報ノートと旅人から情報収集。AKバンクでT/Cを両替するとコミッションは必要無いという重大機密をゲット。またシリアビザは日本領事のレター(紹介状)が必要ということなので、後で取りに行くことにしてまず両替。50US$T/Cが73,951,800トルコリラ(以下"TL"とします)で74ミリヨンTLを受け取る、少し切り上げてくれるようだ。

テクフェンタワー  まず便利なT4のバスで新市街タクシム広場へ、そこからメトロに乗って[LEVANT]駅まで移動してさらに徒歩で10分、写真(右)のテクフェンタワーに到着。ふう暑い。そして足場も悪い。
 日本領事館はこのビルにあり、そこに到達するまでそれなりのセキュリティチェックが通過しなくてはならない。ビルに入るだけでもパスポートの確認などがあり、さらに領事館の中でも危険物のチェック、カメラなどは警備員に預けたりしないといけない。しかも領事館の係員とは、あの刑務所に出てくるようなガラスを挟んでの対話となる。
 実際Tシャツに小汚いズボンでヒゲ面の長期旅行者が来るような場所ではないが、ここでレターを用意してもらわないと先へ進めないのだ。すいませんね。

 受け取りの為に明日の朝9時以降に来てくださいと親切な対応でテクフェンタワーを後にして新市街観光に出発。当日発行という利便性についてはここでは触れない(笑)。

メトロ  写真(左)はメトロの目印です。新市街のタクシム広場まで戻り、この目印の近くのベンチに座ってガイドブックを開き昼飯が食べれるレストランを探していると、トルコ人が日本語で話し掛けてきた。
 トルコは3度目だということで、むこうさんは絨毯話をすぐに諦め世間話からサッカー話へ。なぜトルコが欧州のサッカー協会に加盟しているのか、アジアの協会に加盟していればワールドカップも普通に出れたと、さらにフェネルバフチェの名前と選手名をいく人か出すと自分もファンだと、そういう話をしていると自分達も使うというトルコ料理屋(ロカンタ)を紹介してくれた。

 その店には札幌からトルコ料理の修行に来ている日本人の青年がいて、その彼のお薦めを食べることにした。
 で先のトルコ人はあの有名な絨毯屋サクラの一味であることが判明。別に悪名高いってわけではないが、売り方が巧いというか女性に限って夜は危ないというか。向こうにしたら普通にやってるだけで勝手に落ちる女がいるというだけかもしれないが。

 食後にそのサクラの店に行き、軽くカーペットの説明を受けるがもちろん買わない。前回に買ってもう必要無いと繰り返し答える。さらに日本の家は小さい、知ってるやろ?と逆質問形式で逃げる。そんなおしゃべりを楽しみながらチャイを何杯か頂く。
 途中で2002年のトルコ旅行の際に知り合ったえふみさんの友人であるともこさんの彼氏、オスマンが現われた。あ、サクラの人間だったわけね。向こうもこちらを覚えており、「太ったぞ」と余計なことまで言われた。
 2002年当時はかなりアツアツで近寄ることも憚られたお二人だが、長い年月のうちに何かあったのかオスマンの連絡にともこさんがまったく答えてくれないようになったのだそう。
 かれこれともこさんが病気を患ったことが発端だとオスマンは言っていたが・・・ともあれ、ぼくにえふみさん経由から連絡を取ってくれないかとお願いされても困る。第一ぼくも連絡先知らない。
 チャイを堪能したあと宿に戻る。オスマンは夜7時から8時にはいつもここにいるからいつでも来てくれ、晩飯一緒にしようと言っていた。

 宿に戻り洗濯してちょっと遅い昼寝。
 zzzzzz・・・起きるとすでに夜7時。あらあ寝すぎた。
 ベッドの近い数人と情報交換をして晩飯に出る。日本人宿で期待していたシェア飯は、その存在さえ確認できなかった。サクラに行こうかと考えたがバスに乗っていかないといけないのでパス。まあ行ったところで実際にオスマンがいるとは限らないということは、トルコで旅行関係者と知り合いになるとよくある話だ。

夜の新市街を望む  とりあえず朝着いた駅のあるシルケシまで歩く。
 途中で写真屋に入ってシリアビザに使う証明写真を撮ってもらう。値段は8枚で7ミリヨンTL(約600円)で2時間後に取りにくるように言われる。そのまま店を出て、ぼちぼち歩いて宿を出てから30分程度で到着して写真(右)のガラタ橋〜新市街、そしてガラタ塔を見る。ガラタ橋の軒下には(多分観光客用だろう)たくさんのお店がきらびやかなネオンを輝かせていた。なんとなく今までのガラタ橋とは違う橋のような気がした。

 腹が減ったので情報ノートにあった[VALKAN]というロカンタの近くにあった[KASAP OSMAN]にて夕食。
 オーナーのオヤジがどうしてかスタッフを紹介して周ってくれたので、一人一人挨拶してると、そのうちのガタイの良い一人の男の名前がなんとなく「オカン・ふにゃふにゃ」・・・「オカン・イルマズだ」と言っているように聞こえた。フットボールやってると言っていたのでぼくは再度確認した。
 オーナーはそうだそれがどうした、とぼくの確認を流して次のスタッフを紹介してくれたが、ぼくはそのオカンが気になって仕方がなかった。ぼくが気になったオカンという人物はサッカーのトルコ代表に選ばれるかなり有名な選手で、ぼくはゲームによりその名前を知ってはいたが、写真もそれほど見たことがないので本人らしき人物像を見てもはっきりわからなかった。でもオカン・イルマズという名前でサッカー選手ということは・・・

 食後に本人に「オカン・イルマズ?」と確認してみると本人もオーナーも否定しない。とりあえずツーショット写真をお願いしたが、オカンが恥ずかしがりオーナーも加えてスリーショット写真を撮らせてもらった。残念ながら所属チーム名を思い出せなかったのでつっこんだ話はできなかったのがもったいないが、太ももの太さは確かに足をメインに使用するスポーツをしている人のものだ。
 そのままデンマークvsスウェーデンの前半を見て、ビールを買って宿に戻る。フリースペースでサッカーの続きを見ようと思っていたが、沈没組みらしい連中がたむろしている。ぼくを含めた短期3人でサッカーを見せてもらうようにお願いしてテレビをつける。

 マンガを読んでいる男がテレビの目の前に座っていて、とても邪魔で画面が見えないので声をかけて腕の位置を変えてもらうが、2,3分するとまたテレビ観戦組の視線とテレビの画面上にそのマンガと腕を持ってくる。
 沈没組みはだいたいがソファに座りぼくら新入りは鉄パイプの丸椅子に座っていたが、テレビを見ないのにテレビの近くに座っていること自体ちょっとおかしいなと感じてはいたが、テレビを見てますよとぼくら数人が主張してるにもかかわらず何のアクションも起こさないのは決定的におかしいと、マンガの男とその近くの人にぼくらと替わっててもらうようにお願いした。
 何を勘違いしているのか長く宿にいれば偉いとでも思っているのか、その沈没数人はろくに返事もせずに一応は動いてはくれたが、釈然としない態度で、これが噂に聞く人気の日本人宿かとしばし呆然とした。

 サッカーが終り部屋に戻ると、沈没組になじめないのか他の旅人が小グループで話をしていたのでその輪に加わり少し情報交換。こちらは勘違いしていないようだ。一人はぼくと同じような印象を受けたようで、明日ここを出てもう一つの日本人宿に移動することを決めたという。
 ぼくもそれを考えはしたが、一度三泊とお願いしておいてそれを変更するのもちょっと良くないなと判断して三日間我慢することにした。まあ朝と夜、たまに昼寝するくらいだからいいか・・・とこれが甘かったのだが。

 トルコ トルコ/イスタンブル ツリーオブライフ 2004年6月22,23,24日泊
ツリーオブライフ ツリーオブライフ
宿泊料3泊で15ドル:等価トルコリラでもOK、バス・トイレ共同
イスタに来る安宿探しの日本人はここを一応の目標にしている人も多く、非常に有名かつ代表的な日本人宿。立地条件がかなり良い上にドミ1泊5ドルという安さも手伝って長期で沈没している人がちらほら。男女別ドミで男部屋は収容人数もそこそこ多く、写真のように雑然としてうす汚く見える(もちろんシーツなどは清潔な物を用意してくれる)。
居心地はその時期の管理人(旅人が長期で契約している)の質によってかなり左右されるようだ。ぼくの場合は最悪。夜中にギターで引き語りをするヒッピーとかシェア飯を側近のみで食うとか、行儀の悪い若者が多かった。
トルコ人と結婚した日本人女性がオーナーだが、その方も旦那さんも非常に好感が持てたので旅人管理人を入れる前に宿泊したかった宿である。感想は期待値が高かっただけに「非常に残念」。
ADD:Bayaci Ahmet Sok.No.3 Cemberlitas 34770 Istanbul  TEL:+90 212 518 4129

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