6月19日  ソフィア散策。ゆっくり回ってポイントを抑える 今日の一枚を見る

 セルビア・モンテネグロとブルガリアには1時間の時差がある。予定ではソフィアに到着するのは(ブルガリア時間で)11時ごろのはずだが、セルビア国内のうちに時計の針を動かしておく。

 出国のチェックは何事も無かったが、ブルガリアに入ってすぐの入国チェックで係員に質問された。
 その係員曰く、パスポートの顔とぼくの顔が別人だという。
 い、いやそれはですね、ヒゲがちょっと生えてるのと髪が短くなってるのと、そしてなにより少しだけ太ったからなんですよねえ。。。
 何度もパスポートと顔を見比べていたが、ぼくの矯正が必要な前歯を見てしぶしぶ納得したようだった。かつてのユーゴスラビアパスポートと同様、日本のパスポートは「葵の御紋」みたいなものだから、偽造パスポートが横行してるのかな。

 ブルガリアののどかな田園風景を見ながら約30分遅れでソフィア到着。降りると唯一いた客引きがすぐに声をかけてきた。
 まじめそうな若い男性で、ドミ1泊10Eという値段なので部屋をみてみることにする。そして一緒に降りた白人男性二人組みと一緒にタクシーで宿へ。駅では両替よりキャッシングするほうがレートは良いと教えられた。駅の中にある両替所でもぼったくるそうで、カードマシンの前でも常に注意するようにと言われる。そんなに怖い国には見えないんだけど・・・

 白人二人は何かが気に入らないようで出て行ったが、ぼくは他に当てが無いしでここに決める。日本人女性カワニシさんも二日目で滞在していたのでちょっと情報収集しながら、一緒に昼飯へ出る。
 中央市場を軽く散策しながら2階のファストフードでチキンとサラダを食べる。コーラもつけて5.6レヴァ(以下LEVとします)、1Eが2LEVというシンプルイズベストなレートなので非常に計算しやすい。味も悪くなく、カワニシさん良いところを教えてくれた(多分、経験上ソフィアにいる間はここにくるようになるなあ)。

旧共産党本部  写真(左)は今でもその豪壮な姿を残す旧共産党本部です。力の集中度合いが恐ろしい。居並ぶ国旗はどういう選びなんだろうか。
 ぼくの入った宿は、有名な[MOSTEL HOSTEL]というユースより観光ポイントに近い立地でカワニシさんもこっちでよかったと思うと言っていたが、まだ宿を始めて日も経ってないらしく小柄な美人オーナーも営業にかなり力をいれていた。

 昼飯のあとカワニシさんと別れ、この旧共産党本部や聖ゲオルゲ教会を見ながら中央電話局に立ち寄り日本に電話をかける。案外簡単に日本につながってしまい拍子抜けしたが、局員も結構親切でそれも案外拍子抜けという感じを受けた。最初の印象はまずまず良い。

CSKAソフィア  さらに郵便局でハガキを出し、写真(右)のレフスギスタジアムへ行く。
 ブルガリアを代表する強豪チームCSKAソフィアのホームスタジアムで、代表の試合も行われる(とぼくは思っているのだが、確信ではない)かなり大きなスタジアム。

 警備が中々厳重でいくつか覗いたゲートは全て閉まっていたが、ぼくはベオグラードで大変良い思いをして調子に乗っていたのか、ヒゲの太った警備員に入れるのかなーと愛想笑いとジェスチャーを付け加えて尋ねた。
 その警備員が何か良いながらこちらに近寄ってくる。表情は硬く、歓迎ムードではないようなので退散。ゲートの格子から見えるスタジアム内の写真をパチパチ写して恒例のスタジアム詣でを終了。

 近くの公園で子供達がスケートボードでゴロゴロ飛んだり滑ったりしているのを見る。アメリカ様のご威光がこの東欧にも確実に及んでいる。うれしいかなミスター・ブッシュ。まあ大都市だし全世界西欧化が流れだから否定はしない。

 気がつくとすぐ後ろに細い白人男性が座って絵を描いていた。別に常に周囲を気にしているわけではないが、あまりに近い位置に座り込まれて、しかも絵まで描いていたのでびっくりした。うかつだった。
 目が合ったので軽くシンプル英語で挨拶して絵を見せてもらう。座っている場所から見える普通の風景画(下書きのようだった)で、草薙画伯級のぼくからみればとっても上手な絵だった。

Aネフスキー寺院内部  カワニシさんが、昨日夕方5時からアレクサンダル・ネフスキー寺院の中で少年達の賛美歌合唱を観て、とてもお薦めだと言っていたので、今日もあるかなと思って行ってみることにした。
 写真(左)はそのAネフスキー寺院のご本尊(こうは言わないと思う)です。カメラに結構うるさくて何人も注意を受けていたが、ぼくはやった(おいおい)。厳しい目をくぐり抜けて(これこれ)一瞬のシャッターチャンスを逃さなかった(やっちゃったよ)。ささっと写した割にはいつものブレが無くてよかったと思う。

 内部を見学してると、職員が長椅子を用意したり参拝客に座っていなさいというようなジェスチャーをしていたので、こりゃ何かあるなと待っていた。とそこにカワニシさんも登場、ずっと前からいたそうでなにやら考え事をしていたのだそう(まあ色々あるお年頃ですからね)。
 5時になったが何も始まらない。相変わらず長椅子は並べたままになってあるし、職員が2、3人行き交っている。うーん何かありそうだけど・・・外では鐘が鳴っている。
 結局1時間待ったけど何もなし。その間ずっと鳴り続けていた鐘は、めずらしいことに人間が撞いていた。

お幸せに  カワニシさんもぼくもほとんど見所を周ったのでどうしようと悩んでいたところ、近くの教会で写真(右)の結婚式に出くわした。美人だ。
 しばらく勝手に式に参加させてもらい、骨とう品バザーをひやかす。
 Aネフスキー寺院の前に軒を連ねるフリーマーケットのようなものだが、共産党時代の遺物や名物のバラエッセンスなども質は悪いけど安く手に入り、大量に配るお土産に良いかもしれない。ちなみに良質なバラエッセンスは全て輸出用なんだそうだ。

 カワニシさんがずーっと気になっていたアイスクリームを食べたいというので、中央市場へ行きぼくも食べる。
 そして更に駅まで歩いていき(30分くらいかかった)中華料理のファストフードをお持ち帰りして宿に戻る。ぼくはビールも買う。

 同宿のオランダ人作のサラダを分けてもらって、オーナーの女性と4人で食事。そのオランダ人にワインまで頂く。
 もちろんお目当てはユーロ2004のオランダvsチェコのビッグゲームなんだけど、テレビがオランダ人と同室のカップルによって別部屋に持ち込まれているので、そりゃないだろうとテレビを取り戻しにいくと、あららまあ・・・・・・なにやっとんねんこら(なんかこんな白人ばかりなんですけど)。
 ということでテレビを共同部屋に戻してセット。  試合は、2点先取したオランダかかなり有利と思われていたが、あれよあれよという間に逆転されて2-3で試合は終了した。
 3点目を入れられたときの親切なオランダ人の悲鳴は今でも忘れられない。ほとんど一人でワイン1本空けているので心配になったが、がっくり肩を落として自分の部屋に戻っていった。
 ぼくもいい感じで飲んでいたので素直に就寝。

 ブルガリア ブルガリア/ソフィア インターネットホステル 2004年6月19,20日泊
インターネットホステル インターネットホステル
宿泊料2泊で40レヴァ:20ユーロ、バス・トイレ共同、朝食付
ソフィアのユースと言えば、どこにでもカードが置いてあるHOSTEL MOSTELが有名ですが、できて間も無いここも悪くないと思う。しかもオーナーが若い女性で結構小柄で美人(基本的に白人のブロンドは太ってなければ美人に見える)。
列車でベオグラードからソフィアに着いて、降りた瞬間に声をかけてきたのでそのまま入る。両替も両替屋でやらずATMでキャッシングしたほうが無難と教えてくれたり、リラの僧院のアクセスを教えてくれたり、ユースホステルだけにあたりまえだが情報には困らない(この国のボリ率は結構高いので注意)。ぼくの入った部屋はドミで5ベットだが、結構広々としていて清潔だった。
キーデポジットに10レヴァ、登録料に1.5レヴァ必要。
Sofia, 50A Alabin Str. 2nd floor, 6th App.  TEL:+3592 9899429

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