6月15日  強烈な日差しの中、城壁一周を歩く 今日の一枚を見る

 朝9時に城壁に登って午前中のうちにすっきり観光して、暑い午後は宿でのんびりしようと計画。
 だが出発からして2時間遅れ、この旅も20日を越えてちょっと悪い意味で慣れが出てきたのかもしれない。引き締めていかないと。
 ということで旧市街へ入る。入ったらすぐに昨日の学生君と会い、そのまま情報交換しつつ色々と話をしているうちに昼飯を一緒に食べることになり、節約旅の彼にとっては久しぶりの10Eほどの食事を取った。観光地なのでかなりの物価高に驚いていたが、イタリアから来たぼくにとっては逆に安くなったので彼に完全に合わせることができなかった。節約も程度の差は千差万別です。彼はかなり気合が入っていた部類だと思う。

ドブ1 ドブ2
ドブ3 ドブ4
 それぞれ自分の旅に戻り、ぼくは城壁へ登る。暑くなる前にという考えだったが、よりによって一番暑い時間に登るはめになっている。うまくいかないものだ。
 30K支払って城壁へ。写真(上)はその城壁から撮ったドゥブロブニク四景です。赤いレンガの屋根に青いアドリアの海、すばらしいコントラスト。アーティストの創作意欲が湧き上がるのもわかる気がする(「魔女の宅急便」のモデルだということを前提として)。

 街の外周を徒歩で回ることと同じで、さらに建物などの障害物がないので炎天下の中をということになる。
 櫓があるのでそこで涼をとりながら絶景を堪能する。丘の上のほうを見やると、戦争中にセルビア軍の砲撃によって破壊されたロープウェイ施設の残骸も見える。その丘にも登って眼下のドゥブロブニクを見たいと考えてはみたが、タクシー必須だということ、そして徒歩だと体力的に無理っぽいということで下から眺めるだけにする。

 しかし暑い。めちゃめちゃ暑い。城壁をまわって今日の観光は打ち切り。気温も高い上に日差しが強烈なので非常に厳しい。
 バスターミナルまでバスで戻ってスーパーを探す。宿のおばあちゃんたちがターミナルの近くにあると言っていたのだが、見つからない。ちょろちょろと探してみるが見つからないので、ターミナルで客引きしているおばあちゃんを探してスーパーの場所を教えてもらう。看板見えるって言ってたのに見えてないやん(^^;
 そのターミナルで日本人の女の子を客引きしたらしく、その彼女に宿の居心地のよさを話してくれと妹おばあちゃんに言われ、スーパーに行く前に女の子が向かった方向へ走らされる。
 軽く追いかけてみたがどこか他の客引きに捕まったらしく、スーパー同様その女の子も発見できなかった。おばあちゃんは残念そうにしていたが、旧市街から遠いという理由でノーと言われそうな感じがするなあ。

 スーパーでビールと水を買い込んで、宿に戻って昼寝。
 目を覚ますとまだ夕方の6時になったくらいだったので、洗濯物を宿にお願いして再び旧市街へ。観光そのものはもうおなか一杯の気がしないでもないが、イズミサノさんとこのドゥブロブニクで再会する約束をしていたので、なんとかこの3泊のうちで会えたらいいなと考えていた。ぼくの予定のほうがかなり早くドゥブロブニクに到着するので、1週間くらい滞在するならイズミサノさんときっちり合う算段になるが、ぼくの中ではこの3泊のうちに会えなかったら、それはそれで旅だからと決めていた。
 とはいえ、ただ単に訪問先が同じだったという理由だけでの約束だが、約束は約束なので結果的に反故になるのはやっぱり心苦しいものもある。

ドブの階段  旧市街で晩飯を食べながらドイツvsオランダを見る。ぼくはオランダを応援していて一人で食べていたが、やってしまったことに隣のグループはドイツ人の団体で、あまり声を出して応援することができなかった。試合は中々面白かったのでもったいなかった。
 約2時間席を確保するためにビールを追加、請求額を見てさすがにリゾートだなと、そしてクロアチアもそれなりに高いなと思った。今日1日でイタリア(=西欧)の呪縛から開放されつつある。

 写真(右)はドゥブロブニクメインロードの夜景です。多少のブレは腕の問題なのでお気になさらず・・・すいません

 なんやかんやで長居していたが、レストランも閉店し始める店が出てきてやっと宿に戻る。もちろん今日はバスを使って快適に。
 宿に戻ってビールを飲みながら本を読む。冷蔵庫のお陰で宿でも冷えたビールが飲めるのが嬉しい。
 ちょっとおなかの調子が悪いのはなぜかわからないが、とりあえず体調は悪くなくおなかだけ問題なので正露丸をビールで流し込む(こんなことしてるからか)。
 クロアチアに入ってからビールの量が増えてきている。暑さのせいもあろうが、クロアチアの場合は(あくまでイタリアに比べて)安いということも見逃せないポイントでもある。ではおやあすみなさーい。

 クロアチア クロアチア/ドゥブロブニク *失念*(プライベートルーム) 2004年6月14,15,16日泊
*失念* *失念*
宿泊料3泊で450クーナ、バス・トイレ共同
バスターミナルにいる客引きのおばちゃん姉妹+ネコ1匹の宿。ターミナルから観光地である旧市街方向とは逆にバスで5分程行かねばならず、徒歩で旧市街はかなり厳しい距離にあるためか客引きは少々強引(バス停はすぐ目の前にあります)。最初の宿までのバス代(8クーナ)は出してくれるが、そこまでは至れり尽せりだったためか、宿泊を決めた後の対応がイマイチに感じた。
しかし部屋もバスルームも清潔で、宿で晩酌する人間にとってはうれしい事に自由に使える冷蔵庫もある。
ぱっと見は妹のほうがきつそうだが実は姉のほうがかなりきつい性格している。ユーゴスラビアをめぐる紛争の中で親戚を11人も亡くしたそうで、その話を聞いたときだけはとても気の利いた言葉なんぞは言えず、平和ボケの日本人が入り込める余地はないと感じた。
洗濯は1回50クーナだがぼくは15クーナと勘違いして少々もめた(^^;

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