6月10日  独特の雰囲気の中、汗をかきかき迷路の街を散策 今日の一枚を見る

 今日は9時前に起床。就寝時は快適だったためにエアコンをつけっぱなしで寝てしまいちょっと体がだるい。
 昨日徒歩でかなり歩き回ったので、今日は水上バスの24時間チケットで動いてぎゅうぎゅう詰め観光を締めようと思う。
 ハンガリーのドナウベンド地方に足を伸ばしたとき(5月28日)に買って食べそびれていた大型のキットカットを朝食とし、鉄道駅の目の前にある水上バス停にて24時間チケットを10.5Eで購入。

ガラス細工  車という車(自転車も)が見あたらないこの街では水上バスが唯一の交通手段。そして船でしか行けない観光地もあり、それが42番の水上バスで行くムラノ島。
 写真(左)は高級ガラス細工ヴェネツィアンガラスで有名なムラノ島にあった工房のディスプレイです。島にはいくつか(ひょっとするとかなりあるのかもしれないけど、そんなことはよく知らない)工房があって、このサッカー選手の商品のある工房は若い職人さんの小さなお店だった。よくわからないが、飾りでディスプレイしてあるものは撮影可で店内に入るとカメラを手に持っているだけで注意された。デザインが盗まれて問題になったことでもあるのかな。カメラにはかなり神経質になっているようだ。

 島には観光客相手のお店が少しあり、もしガラス細工が好きなら行ってみてもいいかもしれない。帰りにその観光客相手のリストランテで食事をしようと思ったが、予想通り高いので目の前にある水上バス停でバス(ボート)を待つ。待っている時に日本人妻とイタ公の夫婦と妻の両親らしい一行がやってきて、そのイタ公がすすめるイタ飯を食っていた。・・・いや、まあそれだけです。嫁さんの通訳たいへんそうだとちょっと思っちゃってね。

路地  ムラノ島の教会で休憩したり工房を見学したりして昼頃に本土(でいいのだろうか)戻ってきた。学食のようなセルフサービスのリストランテで昼食。パスタ、サラダ、コーラ・・・なんやかんやでなんと9.5Eも・・・うーんこれは困った。このままいくと最後は金欠で飢えるぞ。

 観光していると雰囲気に飲まれてかイタリア滞在を伸ばしたいなと考えるのだが、食事したり何か買おうとしたりすると「いかんいかん、早く脱出しなくては」と考えを改めることになる。
 同じ感覚でヨウコソジャパンとかやってるわが国の物価を考えると、日本へ来る海外からの観光客って相当なお金持ちなんだろうなと思う。どこに入るのもお金いるし人は多いし(これは東京だけかな)、ありがたいのは店での飲み水がフリーであるということくらいか。日本にしかないオリジナルな文化を見に来る価値は十分にあると思いますが。

 せっかく24時間有効の水上バスチケットを買ったのに歩いて博物館や美術館が多いアカデミア地区に行き、昨日チェックしてもらった場所で行ってなかった博物館へ。
 写真(右)はその途中あても無く紛れ込んでしまった路地。メインを外れるとこんな感じの細い路地が複雑に入り組んでいて、さながら迷路のようになっている。
 明るい内ならちょっと迷子になってみても面白いかもしれない。
 猫がひなたぼっこしてたり、犬が道端で寝転がってたり、色々なシーンに出くわす。またそれがヴェネツィアだから余計に良く見えるのかもしれないなと思う。

サンマルコ広場 仮面舞踏会
 写真(上)はサンマルコ広場と付近に沢山いる安物の仮面売り屋台です。この広場写真の右手にある博物館に入ろうと思ってきたのだが、途中でなんとなく入る気が無くなりそのままこの広場の方向が見渡せる対岸へ水上バスで渡ってゆっくりする。広場は観光客でごった返しているが、こちらは絵を描いている人もいるし地元のじいさんなんかも日陰で涼んでいてなんだかほんわかしている。そういえば今日もかなり暑い。少し話した日本の学生君によると30度を少し越えているという話。毎日毎日結構汗かくもんだから洗濯追いつかなくて困る。

 そのあと、あんまり暑いので昼寝をしようと宿へ戻る。24時間チケットを持っていても、街の風景を見ながら歩きたいので歩いて帰る。途中スーパーで冷たいビールを買って宿のエアコンをガンガンにつけてグイっと飲む。わざわざヴェネツィアでやることでもないことなのに非常に満足してしまう。もったいない気もするがそのまま本を読みつつ昼寝。

くだもんや  ざっと3時間も熟睡。予定の寝てしまった。
 24時間チケットがもったいないので再び街に出る。水上バスに乗り、目に付いたところでパッと降りてあたりを散策する。写真(左)はそのときに見つけたフルーツの屋台です。

 明るい時間はかなり長いが、日が落ち始めると暗くなるのは早い。ぶらぶら歩いているうちにあっという間に暗くなる。幸いこれはやばいなと思い始める前に繁華街に出たので心細い気持ちにならなくて済んだ。
 水路沿いのバールやおしゃれな夜景の写真を何枚か撮りつつ宿に向かう。周辺の雰囲気が男一人で気持ちよく歩き回れるような感じでは無くなってきている様に思う。一種の強迫観念か。
 しかし目に見えるのは、[Scenes From An Italian Restaurant]のような情景。

 途中で見つけたユースホステルからは韓国人の女性が大人数(10人近くいたような)が出てきて、これから飲みにいくぞうという感じで盛り上がっていた。ちょっとうらやましかったが、ぼくは昨日に引き続きハーフのワインを買って宿でテレビを見ながら飲むことにする。案外ハーフサイズというのが売ってないので数件回る。
 テレビはこれと言って面白いもの(サッカーとかMTVとか)が無く、本を読んだり旅行の行程パターンをいくつか考えてみたりして過ごした。
 そして明日はボローニャに移動することを決めて寝ることにする。

 イタリア イタリア/ヴェネツィア ホテルサンタルチア 2004年6月9,10日泊
ホテルサンタルチア ホテルサンタルチア
宿泊料2泊で90ユーロ、バス・トイレ共同、テレビ付
高い!やっぱりイタリアは高い!!
ヴェネツィア駅のホテル紹介所(注:インフォメーションではない)で紹介してもらった☆1つの宿。1泊50ユーロから下がらないのでウダウダ言いながら時間をかけていると朝食抜きで45ユーロで良いということで入った(駅構内でウロウロしている客引きもほとんど50ユーロだった。)。
駅から徒歩5分で観光の便は非常に良いが、ヴェネツィアは全体的に高すぎる。一駅内陸側にはなれた駅周辺なら安いかもしれないので、安さ追求組はそちらで探したほうがよいと思う。寒くない時期ユースはまず満員であることが多いと知り合った韓国人旅行者は言っていた。
シャワーを浴びる際、熱湯の流れてくる管が触れてしまう距離にあるので注意が必要。軽い火傷になります。
ぼくのように駅のホテル紹介所を介した場合は手数料として1ユーロ取られるので注意。全てが高いだけあって、あらかじめ十分な情報収集をやったほうが無難。

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