6月8日   バスに乗れずハルシュタット観光を断念 今日の一枚を見る

 昨日ガイドブックを見せてもらったときに書き写したメモには、サルツブルグからバートイシュルまでバスで1時間40分、さらにバートイシュルからハルシュタットまでは鉄道で30分とある。ざっと2時間半くらいで着きそうだったが、経験済みの乗り換え怖さも手伝って、小心者のぼくは朝7時半頃に宿を出発・・・しようと思っていたが宿の朝食が8時からなのでそれまでロビーで待機、1.5Eの朝食プレートを食べて当初の予定より1時間遅れでの出発となった。

ここにもあった  写真(左)はここにもあったモーモーオブジェ、ご当地カラーリングである「サウンド・オブ・ミュージック」仕様になっている。今日の旅行記にはつながり無しだが、ブダペストにもプラハにもあったものでついつい撮ってしまった。

 さて、まず近くのバスターミナルへ行き、チケット売り場や行き先を示すプレートなどを見てお目当てのバスを探してみることにする。しかし残念ながらターミナルに来るバスはほとんどツアーバスのようで見つけられない。そこで、歩いてる人に聞いてみるとミラベル宮殿の向かい側のバス停だと教えてくれたので移動。
 教えてもらったバス停で時刻表ややってくるバスの行き先表示を見てみるが、それっぽいのは一向に来ない。今度はバスを待っている人に聞いてみると、宮殿の向かいではなく宮殿側のバス停だということを言われそちらに渡る。そしてバスを待っている女性に「ばーといしゅる?」と尋ねてみればウンウンと頷いてくれたので、ようやく落ち着いて待つことにする。時刻表を見ても150番のバスがバートイシュルへ行くことがわかった。

 かなり日差しがきつかったが、このバス停はいくつかの路線のバスが停車するバス停のようで、一応全ての行き先表示を確認するために前線に出て待つことにする。
 そうこうして更に1時間待ったが150番のバスは一台もやってこない。時刻表には詳細は記されていなくて路線番号と行き先だけ書いてあるだけなので、どの程度の間隔でバスがやってくるのかわからないのだ。ぼくは最悪一時間に一本くらいあるだろうと踏んでいたが、バス待ちの人に聞いてみても、時間はわからない、そう答えられる。
 あと30分くらい待ってみようと思っていると、さっき待っていた向かいの道路側を150番のバスが一人だけ客を乗せて走っていくではないか。
 おいおい、走って追いかけるがバスはブッブーっと行ってしまった。おいおい。
 たまらんので向かい側に渡ってバスの来た方向に歩き、150番のバスが停まるバス停を探すが見つけられず。

自転車競技  戻ってくると1時間直射日光を浴びて待っていたバス停付近は写真(右)のように自転車ロードレース競技の会場つくりが行われていて、バス停はガードマンによって既に臨時バス停として別の場所に移動されていた。またまたおいおいだ。
 ぼくはどのバス停で待てばいいのだろう? 目標のバス停の位置を認識しながら周辺に臨時バス停があるかどうか探してみるが、無駄足となって元の場所に戻ってくる。精神的に非常に疲れたのでハルシュタット行きを断念しかけると、愛しの150番がずーっと先のほうで、ぼくから離れる方向に向けてウィンカーをチカチカさせて停まっている。
 ロードレース見たさに集まった人々をかき分けてバスに向かって走る。走る。走る。手も振ってみる。
 バスはウィンカーの示すとおりに右折(ぼくから見て左方向)して走り去った。客は一人も乗っていなかった。まったく、どうなってんの?
 もうあきらめよう、かなり疲れた。こんな状況を判断すると、もしバスに乗れても帰ってこれるのか確信が持てない。結構大きなイベントっぽいこのロードレースでも見よう。

 無料配布されていた小旗とキャップをもらって軽く観戦しようと選手を眺めるが、まったくスタートする気配がしない。ある選手にカメラマンや記者らしい人が集まっていたが、あのスーパースター中野さんでさえマイナーな存在である日本から来たぼくが知っているはずもなく、まったく興味がわかない。

サルツブルグ城からの眺め  午前中丸々バス探しに使ってしまったので、あまりに時間がもったいなくてサルツ市内観光に。
 サルツブルク城目指して整備されたケーブルカー(8.5E)を使い丘の上に建てられた城からの眺め(写真左)を堪能する。日本人の新婚さんがいい感じで観光していて非常に微笑ましかった。音楽好きなのかな、良い天気でよかったね。

 さらっと主だったところを歩いて廻り、日差しの強烈さと暑さにに少し疲れて宿に戻り休憩を取る。部屋ではあのアメ公カップルがいちゃいちゃしていたようで、突然帰ってきたぼくにびっくりしたようだ。何してんねんこいつら。
 気にしないふりをして部屋の中にいてやると、向こうさん着替えて出て行った。なんかこっちが悪いような気がしてならないが、そんなことないと信じる。
 邪魔者がいなくなったので2時間ほど睡眠をとる。しかし今度起きると、そのお二人はベッドで抱き合っていた。おまえらええかげんにせえよ。ほんま。

聴覚検査?  写真(右)は何でしょう? 街中に公衆電話のように置いてありますが、ぼくが思うに聴覚検査器だと・・・。なぜそのようなモノがこのように設置されているのか説明などはつきませんが、そんな感じだったのです。よくわからんお国事情というのがあるのかな。トルコの街角でよく体重を量ってる人がいますが、それとよく似た感覚なのかもしれません。

 部屋には居づらいので再び観光に出る。そのついでに明日のヴェネツィア行き列車のチケットを買いに行く。二等席の指定が52E、自由席は48.6Eだというので指定席で購入。それほど気にする程度の差ではないとかな。
 ぶらぶら街歩きしながらアイスクリームを食べたり、夕方寝たので夜は遅くなると予想して夜食用に水とかチョコとかを買う。そして荷物ができたので一旦宿に戻ると、4人部屋であるぼくの入っている部屋にもう一人客が入ったと受付が教えてくれた。ようしこれであのヤンキー達もヘタなことはできまい。ということでよしよし、サルツブルグ最終観光に出発。そのときはその新人さんは観光中のようで会えなかった。

宮殿内の貴族風彫刻  写真(左)はサルツブルグの有名なミラベル宮殿内にある、いかにも貴族的な彫刻です。庭園が有名なんですが、まあそれはネット上でもあがってますので、ウチの旅行記らしくあまりどうってことない写真を(爆)。
 さすがアマデウスの故郷、日本人が沢山いる。女性二人組とか三人組、あとはカップルの比率が高いかな。

 街はそのアマデウス関係の生家やら住んだ家やらが点在していたが、入場料が高くて中までは入らず、外から写真を撮るだけであとはぶらぶら歩き倒し。スーパーを覗いたりアイスクリームを食べたり(いつもこんなことばっかり)。

 暗くなってきたので宿に戻る。同室に新しく入ったのは日韓中のどこかの女性だった。
 ベッドで本を読んでいると戻ってきたが、なんとなく声をかけ逃してそのままぼくは本にのめりこむ。
 切りの良いところまで読んでシャワーを浴びに行き、戻ってきてドアを開けると、その女性もちょうど外出しようとしていた(食事だったそうだ)ところで鉢合わせ。やっと日本人だとわかる。第一声は「あ!どうも」「あ!こんばんわ」。二人とも思わず出た日本語。

 ぼくが晩飯を食べて、ビールのお陰でほろ酔いで戻ってきてから、実にそれから二人で2時間くらい話しが盛り上がってしまう。白人カップルはシーンとしていたが、ざまあみろと思っていたことも確かです(素直なぼく)。
 その日本人の彼女、大阪の南部にお住まいで、郊外とか自然の風景が好きで旅行のテーマはいつもそれなんだそうだ。来月からは沖縄に一ヶ月行くと言っていた彼女、ここではイズミサノさんとしておこう。
 あとハルシュタットには明日行くらしいが麗しの150番には今日も乗ったそうで、簡単にバスに乗れたらしい。ぼくは今日の顛末を話し、いかにそのバスが理不尽な運行をしていたか、少々色を付けながら(これこれ)話す。
 そんなこんなで色々話しをして、12時くらいかなようやく眠りにつく。イズミサノさん何やら寝言言ってましたよ。

 オーストリア オーストリア/サルツブルグ インターナショナルユースホテル 2004年6月7,8日泊
インターナショナルユースホテル インターナショナルユースホテル
宿泊料2泊で28ユーロ、バス・トイレ共同
サルツブルグ駅構内のインフォメーションセンターにて場所を教えてもらった、駅から一番近いユース。近いと言っても徒歩で15〜20分はかかるのでそれなりにしんどい。
夕方の白人が騒ぎ出す前のバーは結構居心地がよく、本を読みながら軽く一杯をおすすめめする。ただ本当に問題なことに、オーストリアビールなんて考えただけでも美味そうなのに、ここのバーのビールは非常にまずかった(爆)。
基本的に男女別だが一部屋だけミックスのドミがあり、ぼくはそこに入った(その部屋しか空いてなかったらしい)。
朝も晩も食事できるが、ボリュームのある晩のメニューはバーガーキングのセットより高く7ユーロくらいしてびっくりした。
2段ベッド×3。情報ノートあり。
ADD:PARACELSUSSTRASSE 9 A-5020 SALZBURG  TEL:0662/849649

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