6月7日  電車の遅延々々で普通に乗り継ぎ失敗! 今日の一枚を見る

 プラハ発9時17分の列車に乗るために朝8時に宿を出る。例のごとく奥さんにサンドウィッチの弁当を作ってもらいそれを持参してチェスケー・ブジョヨヴィツェ行きの列車に乗り込む。到着の予定は11時45分だが、そのチェスケー〜からオーストリアのスメラウという駅に向かう列車が5分後に出発する計画になっている。かなり微妙な時間だがとりあえず到着してからの問題にしよう。

 高校生だろうか体はでかいがキーキーうるさい子供達(何人かはすごい美人:飽きてきたくらい美人)が多くて、3人掛け向かい席のコンパチが満室。態度が悪いように思うが、白人としてはまあまあだろう。いくつかの会話をしたが、最初は中国人に間違えられ、さらに日本人と判明してもジャッキー・チェンと思われている白色世界共通の誤解を解くことができたことが唯一の収穫だったと思う。

 ブジョヨヴィツェ到着。えーっと時間はっと、11時55分ね。
 はい既に乗る予定だった列車が出発して5分ほど経っている時間です。はあーやっぱりそうですか、急いで一番近いホームの列車を覗いてみるが発車する気配がない。さらに近くの駅員にチケット見せて教えてくれーという表情をしていると予想通りとっくに出発してるよという返事だった。おいおい。
 あきらめ切れないので時刻表を確認すると[8us]と書いてある。何だ[us]って?
 8番ホームに駆け出すがそんなホームは存在しない。ありゃあ一体なんなんだ[8us]って・・・まったく想像できない(アホかと思わないで)

中央広場  間違いなく乗り遅れているので次の列車を案内してもらおうとインフォメーションへ行き、13時40分の列車を教えてもらう。1時間半程度の自由時間ができたので不思議な名前の街チェスケー・ブジョヨヴィツェ散策に出ることにする。未だ[8us]は不明なまま。

 写真(左)はチェスケー・ブジョヨヴィツェの中央広場です。駅からマクドをはじめ色々なお店が軒を連ねる商店街を抜けて歩いて行くとここに到着する。まっすぐ歩いて約10分ほど。ぼくは右に左に寄り道したので30分くらいで到着。商店街はおしゃれなヨーロッパという雰囲気だけど、ちょっと横道にそれると赤黒いレンガの建物が目に付き、一気に人が少なくなる。溜まり場になりそうなパブの看板もあって、今はまだまだ明るくて危険は感じなかったが夜はちょっと怖いと感じた。ただこの中央広場の周辺はきれいなオフィスがいくつかあり、観光客も多いので街歩きにちょうど良いと思う。
 乗り換え時間がないとわかっていたので既にチェコ通貨であるコルナはユーロに換金していて、残りはわずか7CK。トイレで5CK使うとほとんど何も買えなくなってしまった。ということでただ単にぶらぶら歩くだけ、公園でくつろぐ人々を見ながらアイスクリームを買うために最両替を悩みに悩んだ。めちゃめちゃ美味そうなアイスクリームでみんなさらに美味そうに食べていたが、それは次のヴェネツィアでのイタリアンジェラートで我慢することにして再び駅へ戻る。

スメラウ行き列車  発車まで15分前。時刻表を見てみるとまた[8us]。はあ?どういうこと?
 この列車に乗り遅れるわけにはいかないので、インフォメーションに聞きにいくとなんと[8us]ではなく[Bus]だった。ひょえー[8]にしか見えんぞ。

 バスで近くの別の駅に行きそこから列車に乗るそうで、そろそろそのバスが出る頃だとい言われて大急ぎでそのバスに飛び乗った。写真(右)はその別の駅に停車していたスメラウ[Summerau]行きの列車です。
 チェスケー〜の駅からバスで約15分、街中であるが、かなり風景が牧歌的になる。緑が多い田舎町。
 この郊外の駅についたときはすでに予定の発車時刻を過ぎていたが、乗客のほぼ全てがこのバスに乗っていたので待っていたようだ。バスから降りた人々が次々に列車に乗り込む(チケット拝見はこの時点では無くバス乗車時にある)と乗務員も駅から出てきて乗り込んでいた。

 途中で再びチケットとパスポートチェックがあり無事欧州三ヶ国目オーストリアに入国。事実上の西側イン=イコール節約モードON。
 スメラウ駅で今度はリンツ[Linz]行き列車に乗り換え。乗り換えの時にわかったことだが、同じ列車に乗っていた客は10人もいない。そういえばバスに乗っていた客もそれくらいだったなあ。
 ちなみに列車のグレードは一気に上がった。雪国仕様でスキー板を立てるスペースがあったり、ツーシートで前のスペースもかなり余裕があったりする。やっぱり西の経済力は半端ではないと実感する。
 そして客の雰囲気も変わる。ヘッドフォンをした学生が車内でノートパソコンを叩いていたりしたのは驚きというより、そんなに忙しいのかオーストリアとこのアルプス近隣国に対するイメージを変えてしまう衝撃があった。さらに席に座る姿勢がだらーっとしてて日本にもいるよな、こんなだらけた連中と流し目で見てしまった。偏見と知りつつそう思ってしまうので仕方が無い。

 リンツでも乗り換える予定だったのだが、チケットチェックのときに車掌が「ダイレクト・トゥ・サルツブルグ」と教えてくれたのでそのままリラックスしてサルツブルグに入った。結局その列車も到着が40分遅れだったので、そもそもそういうものなのかも知れないと自分を納得させた。でもそれならそれに合ったチケットをセットしてくれたら良いのにとも思うのだが。。。

サルツブルグのメインストリート  宿探しであまりぶらぶらしている時間ではないので、駅にあるインフォメーションで宿を紹介してもらう。
 予想通り普通のホテルは破格のレベル、一番近いユースを書き込んだフリーマップをもらってその宿を目指す。たまたまミックス(男女混合)のドミしか空いてなくてそこに入る。2泊で28Eという値段、デポジットで5Eを預けるシステム。

 写真(左)はサルツブルグのメインストリート、ゲトライデ通り(だったと思う)です。お店をシンプルにおしゃれに表現したつり看板で有名。モーツァルトチョコの店や楽器の店など日本ではあまり見られない感じの佇まいが良い感じ。

夕焼け  写真(右)はサルツブルグの夕焼けです。シルエットの具合が結構お気に入り。
 日が傾きかけてきたし朝早く起きての移動による疲れか、早めに宿に戻ってゆっくりすることにした。

 トルコ代表のユニを着て観光していたために宿近くを歩いているとトルコ系の子供達にワーワーと声をかけられた。多分、遠目から見てトルコ人と思われたのかもしれないが近づくと何かが違うと思ったのか「ハロー」とだけ言われてしまった。また先のメインストリートでも何組かのトルコ人観光客に声をかけられたりもした。良いねえトルコ。
 で宿のバーを覗いてみると日本人の男性がいたので声をかけてみる。その男性にガイドブックを見せてもらい、サルツカンマーグート(あの世界遺産ハルシュタットのある周辺のこと)への行きかたを調べさせてもらう。

 イングランドを皮切りにドイツ、ポーランド、チェコ、オーストリアと旅してきたそうだ。明日ウィーンへ行って日本へ戻るという。中々感じの良い男だった。
 その彼と少し話して部屋に戻ると、同室の白人カップルがパンツ一丁で見詰め合っていた。もちろんパンツ一丁なのは男のほうだが、こういう形態の宿でそんなことをするなんてこのアメリカ人(翌日判明)の日常というのはどういう感じなのだろうかと思った。
 宿で晩飯を食い、ビールを一杯だけ飲んで、同室カップルが戻ってくる前に眠りに着く。

 オーストリア オーストリア/サルツブルグ インターナショナルユースホテル 2004年6月7,8日泊
インターナショナルユースホテル インターナショナルユースホテル
宿泊料2泊で28ユーロ、バス・トイレ共同
サルツブルグ駅構内のインフォメーションセンターにて場所を教えてもらった、駅から一番近いユース。近いと言っても徒歩で15〜20分はかかるのでそれなりにしんどい。
夕方の白人が騒ぎ出す前のバーは結構居心地がよく、本を読みながら軽く一杯をおすすめめする。ただ本当に問題なことに、オーストリアビールなんて考えただけでも美味そうなのに、ここのバーのビールは非常にまずかった(爆)。
基本的に男女別だが一部屋だけミックスのドミがあり、ぼくはそこに入った(その部屋しか空いてなかったらしい)。
朝も晩も食事できるが、ボリュームのある晩のメニューはバーガーキングのセットより高く7ユーロくらいしてびっくりした。
2段ベッド×3。情報ノートあり。
ADD:PARACELSUSSTRASSE 9 A-5020 SALZBURG  TEL:0662/849649

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