6月4日  オランダ人老カップルとの楽しい夕べ 今日の一枚を見る

 窓際のベッドだったというのもあるが朝は自然に目が覚めた。うーん実に人間らしいぞ。
 朝食を食べてるとアメリカ人が声をかけてきたので少し世間話をする。昨日の夜はどうしてパーティに来なかったのだと、昨夜(今日だけど)のあのやかましいドンちゃん騒ぎに加わらなかったぼくのノリの悪さを暗に非難していたが、ぼくは日本人であって恥の文化を持つ国から来ていてですね、そして外国の方から見れば普段の環境もシャイな性格を形成しやすい状態にあるのです、と思っただけで言えなかったが、疲れていたということでそこは逃れた。まあ今日は騒ごうぜってなことを言っていたが、そうはいかない

 雨がパラパラしているが昨日ほどではないし、さすがに二日つぶすのはもったいないので部屋に戻って観光の準備。
 昨日の飲兵衛白人女はまだ寝ている。非常にはしたない格好だったのでシーツをかけてやる。見苦しいったらありゃしない。

チェスキーの街角  写真(左)はチェスキー・クルムロフの雰囲気ある街角です。建物といい階段といいとっても良い感じ。
 若者は傘などもたずフードをかぶっているが、ぼくは折りたたみ傘をかばんに忍ばせて出陣。よっぽどでないと使わないんだけどね。

 ちょっと高いところにある王宮?砦?を見学する。現代美術の特別展(即売も兼ねていた)を追加料金(45CK)で観て、さらに街を見渡せる塔(30CK)に登って数枚写真を撮る。川の増水もすごいし、街全体が水浸しのように見えて、なんとなくどんよりした感じに思える。

住所表示 写真(右)はチェコの住所表示の看板です。プラハのときからおしゃれだなあと思ってシャッターチャンスを覗っていたのだが、丁度良い目線に配置された看板を中々発見することができなかった。それがここチェスキーで正にぼくの目線(ちょっと上だけど)にある看板を発見して念願の写真を撮ることができた。ちなみに読めるわけない。ざめけー・ざはらーだ・・・ちがうな(爆)。
 そして郵便局にハガキを出しに行く。お人よしのぼくは1人2人順番を譲りながらも何枚かのハガキを日本に送った。どうも列を作って順番を待つということをしないようだ。

ステーキ!  写真(左)は宿のお薦めの店で食べたサーロインステーキ255CK。今の宿1泊分の料金とほぼ同じというだけあって、いやあ実にうまかった。とうもろこしは余計だけど、これだけのボリュームがこの値段だからついつい贅沢してしまう。先のことを考えているのかまったく。
 昨夜の店とこの店はよかったが、今日の昼飯を食べるために覗いた三つの店の内、あと二つの宿のお薦めの店はあんまりよくなかった。一つは店員が出て来ない店、もう一つは席が空いているのに「フル」だと言う店、店の名前は[PAPA'S]と[99]ですが、たまたまだったということも考えられるので、一応宿のお薦めマップにも載っている店だからみなさん挑戦してみてください。よろしくお願いします。

 雨の中でも順調に観光はできたし美味い飯も食ったということで宿に戻って昼寝。ホントになんと贅沢な時間だろう。これで石田ゆり子さんなんかが横にいれば・・・(これこれ)。
 現実を見ればほんまにこれこれ状態。のんだくれ白人女はまだ寝ていて、寝返りが激しいのか再びあられもない姿で口もポカーンと開いている。朝の状態より変形しているので生きてはいるのだろう。できるだけ目に入れないように本を片手に少し眠る。
 なにやら声がするので起きてみると、のんだくれ白人女が白人男二人となにやら口論している。二日酔いで機嫌悪いのかどうかしらないが、いいけげんにしろよというところ。聞いているのもうっとおしいので観光に出ることにして、ささっと宿を出る。結果的に起こしてくれてありがとうということになった。

 まずは豪華な食事続きだったということで少し両替をして現金を増やそう。
 中々良いレートが店の前にドドーンと掲示してあって気になって入ってみるが、中に入ってみると小額(普通に使うような額)は別レートになっている。コミッションを取る店は無茶苦茶でかいコミッションを設定しているし、取らない店は両替レートが非常に悪い。あまりに下をみた商売のやり方なので、良心的な店は無いものかといくつか他の両替屋を当たってみるがどこも同じような感じでげんなりする。
 両替かキャッシングしか現金を手に入れる方法がないので、いくつか周った両替屋のなかでほんの少しましな店で両替する。かなり損した気分だが、プラハも同じようなものなので、チェコ旅行をする場合はその点気をつけたほうがいいかなと思う。ぼくのチェコ旅行の中では一番のマイナスポイントになった。

曇りのチェスキー  写真(左)は曇り空のチェスキーです。街の特徴であるレンガ色の屋根が印象的。
 さてこの写真はどこから撮った物だろう? ちょっと撮影時の背景が思い出せないが、6月3日の今日の一枚に使った塔からの写真以外では街の外観がわかる数少ない一枚がこれ。晴れてたらかなりきれいなんだろう。

 プラハへ戻るチケットを予約しようと思い、ぶらぶらと観光しながらバスターミナルへ行く。
 窓口が一つも開いてないのでおかしいなあと思って座って待っていると、5分ほどして一つの窓口が開いて数人がチケットを買ってバスへ向かって歩いてく。ぼくも買おうと明日のプラハ行きと言うと、係りのおばちゃんは明日直接来なさいという返事で窓口を閉めて奥の事務所に戻って行った。うーむそれならしょうがない、時刻表を確認して観光を再開する。

ペンションの看板  どうやら雨が一段落したようで街中は観光を再開する人が増えてきた。有名な観光地だけあって宿はかなりの数にのぼると思うが、やはり結構な数の観光客が雨で悶々とした日をそのそれぞれの宿で送っていたのだろう。
 ぼくは主な観光ポイントは既に抑えてあるので、あてもなく観光とは関係のない民家が多い場所まで足を運んだりした。写真(右)はそのとき偶然見つけたペンションの看板。なんとなく気に入ったので撮影。とってもハッピーな気分になりそうな宿ですね。

 増水した川では子供がお手製の風船爆弾(水を詰め込んで相手に当てる)で戦争ごっこをしているのをぼんやり眺めたり、街のカフェでカプチーノを飲んだり、何もしない、ただ歩いて休憩するだけの贅沢な午後を楽しんだ。

 晩飯は昨日と同じお薦めレストラン。早めに行ったのだが、さすがに人気店なので相席に案内された。そこで一緒になったオランダ人老カップルは既に食後のデザートを食べていたのに、ぼくと話をしていて盛り上がってしまったのでぼくが食事を終えるまで付き合ってくれた。しかも食後のコーヒーをご馳走してくれた。
 彼らとは2時間ほど色々な話をした。自分のヒアリング力には本当に泣かされたが、アリじいさんとノラばあさんは一生懸命にぼくの話を聞いてくれた。日本語に相当な興味を示してくれて、オランダから手紙を書いてくれる約束までした。
 彼らと交わしたメモ(日本語とオランダ語が沢山書いてある)は今でも大切にとってある。

 宿に戻って騒ぎ出す直前のバーでビールとアブサンを飲んですこしだけイエーイとかやってみるが、やはり性に合わず部屋に戻る。ぼくが戻る少し前に昨日の呑んだくれ女が現われて祭りに参加した。いきなりビールをがぶがぶ飲んでいたが、予想通りぼくのような安眠希望旅人の静寂を突き破る騒ぎをこの数時間後にまた起こすことになる。
 このバカ女もそうだが、昨日晩飯をともにしたカナダ人たちも、深夜3人で歌を歌いながら部屋に戻って来てほかの旅人に怒られていたが、はた迷惑ってことは考えられないのだろうか?と眠いながらに考えてしまったものだ。
 カナダ人のうちの1人は女性だったのだが、あのバカ女とは違って1人反省してまたバーに戻った男2人を無視して静かに眠りについたようだった(ぼくは目をつぶって寝ようとがんばっていたので見たわけでは無い)。そういえば昨日も、あの中にあっては飲み方はスマートなほうだったような・・・

 チェコ チェコ/チェスキークルムロフ トラベラーズホステル 2004年6月3,4日泊
トラベラーズホステル トラベラーズホステル
宿泊料2泊で540コルナ、バス・トイレ共同、朝食付
ぼくが初めてドミトリールームに泊まった宿。中央広場から近く見つけやすいためかかなり繁盛しているが、客が比較的若い白人ばかりなので夜は寝れないほどやかましい。夜中に酔って部屋に戻ってきた白人女を白人男が騒々しく連れ戻しにきたりする。
従業員は良いヤツが多いが朝食はたいしたこと無くジュースも薄い。周辺に点在している個人経営のプライベートルームに宿泊したほうがせっかくここまで来たのにという後悔を残さずに済むと思う。情報ノート、フリーティーあり。
ADD:SOUKENICKA' 43 CESKY KRUMLOV  TEL:(00420)380 711 345

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