6月3日  世界遺産チェスキーへ。人生初のドミトリーに宿泊 今日の一枚を見る

 やはり寝坊した。
 昨夜は飲みながら遅くまでサッカーを見てしまって、まさかとは思ったが、バスの時間を宿の奥さんに言っておいてよかった。朝食を食べている時間が無いので、宿のご好意で簡単なお弁当を作ってくれる手はずになっていたのだが、これが大当たり。本当に助かった。奥さん起こしてくれて本当にありがとうございました。
 バスターミナル(もちろん昨日はここでチケットを買った)があるフローレンスというメトロの駅へ向かう。今日は朝から雨が降っている。地上に上がる頃には晴れてるといいなと思ったが、そんなに甘い考えでは旅行はできない。フローレンス駅からバスターミナルまで走る。前日に場所を確認しておいてよかった。
 結果、発車時間には間に合ったが、実際バスが動きだしたのは全ての席が埋まったのと同時の予定より10分遅れ。かなり雨が激しくなってきてバラバラと車体を叩く音がする。うーん行き先が観光地なのに大雨はつらいなあ。

 約3時間半でチェスキー・クルムロフのバス停に到着。最後まで乗っていたのは観光客らしいアジア系がほとんど、ぼくを入れて4名と住民ぽい人1名。もちろん全員チェスキーで降りる。
 日本人のような男一人と韓国人カップルとぼく、雨が降ってるのでバス停からバーミナルの建物に一時避難する。
 どちらの方向に市街があるのかちょっとわかりにくく、ガイドブックを見ながらなのにみんな迷っているようだ。

チェスキー入り口  写真(左)はチェスキー・クルムロフの入り口になり得る風景です。バス停の建物から出て右方向に小さい丘を少し昇り降り、いくつかプライベートルームも見えるなかを進んでいくと車道を挟んでこの風景がでてきます。この写真の左後ろのその車道沿いには便利なコンビニがあります。
 ぼくはあてずっぽうで行ってみると「あった」といういつもの様にラッキーな発見。振り返ると同じように方向を悩んでいた3人もあとからやってくるのが見えた。

 そのまままっすぐ中央広場まで進み、インフォメーションに入り宿をチェックする。
 案内の方は流れるような英語で対応してくれて、ぼくは逆にこちらの英語が恥ずかしく感じた。で照会してくれた宿は安いので1泊600CKから。プラハで使いすぎたので思い切ってドミにしようと、いくつかもらったフリーマップに場所を書き込んでもらう。
 一番近いドミに飛び込み、そのまま2泊540CKでチェックイン。空きベッドが少ない(と管理人が言ってた)宿なので人気あるんだろうと思ったのもあるが、何より雨なので宿探しが億劫だというのが一番の理由。たまに小降りになったりはするが、今日はまったく止む気配がない。さてどうしよう・・・

 車酔いが怖いのでバスの中では食べれなかった弁当をやっと食べる。
 相変わらずの雨なので、宿で「悪者見参」というユーゴサッカーの本を読む。ふと外から日本語がどやどや聞こえてきたので窓から顔を出してみると、ツアーの集団が少し小降りになってはいるが雨の中観光をしていた。大変だなあと思いながら目で後を追う。

チェスキーの路地  更に小降りになったときに思い切って散歩に出てみる。
 街の中や川沿いにも沢山おしゃれなプライベートルームがある。値段はやはりちょっと高いが、眺めが良いだろうし、お茶でも飲めるテラスなんかもあって人に薦めるならやっぱりこっちだなと思いながら覗き込んだりした。ちょっと宿を決めるのが早すぎたかなと思ったが、それもまためぐり合わせだと思う(別に今の宿が悪いというわけじゃない)。

 写真(右)は雨が止んだときに見かけたチェスキーの路地です。雨で暗いのがとても残念。
 実際雨が止むのは一瞬で、すぐにバラバラと音がするくらい激しい雨が降ってくるので宿に退散。フリーの紅茶をのんだりしてぼーっとして過ごす。実にもったいない話しだが、こういうことをするのもこの旅行の一つの目的でもあったりする。

大増水  写真(左)はどれくらい雨が降ったかわかるかなーと思って撮ったチェスキー周辺を流れる川の様子です。一度ここを訪れた方ならわかると思いますが、かなり増水している。ここを保養地にして毎年来ている人から聞いた話、ここ数年覚えが無いくらいの水かさの高さだそうだ。

 しかしながらずっと宿にいても何なのでせめて晩飯だけでもと外に出る。宿にあった街のお薦めポイントマップでおいしい店とあったレストランへ向かい、先に来ていた同室のカナダ人3人組と一緒に飯を食う。若いだけに元気な奴らで、日本の若い連中のノリにもついていけないぼくはそのテンションの高さにとっても苦労した。でもやはり年上を敬う気持ちを持っていていちいちフォローはしてくれたりした。気を使わせてすまない。
 食後、カナダ人たちは街のバーに繰り出し、ぼくは遠慮して宿の1階にあったバーでビールをちびちびとやる。チェコのビールは非常に美味い。
 ぽつぽつと白人が増えてきて騒がしくなってきたので部屋に戻って本を読みながら就寝。今日は健康的にかなり早めに寝ることになった。

 zzz・・・zzz・・・・・・なんやねん。
 深夜1階のバーで白人が大声で嬌声を上げているので目が覚めてしまう。ギャーギャーけたたましく騒いでいる。時間を見ると夜中の3時。おいお前らアホかコラ。
 悶々と寝返り打ちながら寝よう寝ようと苦労していると、フラフラと白人女が戻って来て自分のベッドに倒れこんだ。「ウーウー」言ってるのでやかましいぞ白人と思っていると、ついに寝ながらゲ○をぶちかましやがった。おいボケお前なにやっとんねんコラ。
 すっきりしたのか白人女がそのままの状態で静かになった頃、バタン!とドアが開き、酔っ払った白人男が既に静かになっている白人女を連れ戻しにきた。「来い」「行かない」やかましいことこの上ないので、遂に同室の日本語でない言語を話す旅人に怒鳴られながら二人で去って行った。おんどれもう戻ってくんなワレ。

 ということで、ホントにおやすみなさーい(^^)zzz

 チェコ チェコ/チェスキークルムロフ トラベラーズホステル 2004年6月3,4日泊
トラベラーズホステル トラベラーズホステル
宿泊料2泊で540コルナ、バス・トイレ共同、朝食付
ぼくが初めてドミトリールームに泊まった宿。中央広場から近く見つけやすいためかかなり繁盛しているが、客が比較的若い白人ばかりなので夜は寝れないほどやかましい。夜中に酔って部屋に戻ってきた白人女を白人男が騒々しく連れ戻しにきたりする。
従業員は良いヤツが多いが朝食はたいしたこと無くジュースも薄い。周辺に点在している個人経営のプライベートルームに宿泊したほうがせっかくここまで来たのにという後悔を残さずに済むと思う。情報ノート、フリーティーあり。
ADD:SOUKENICKA' 43 CESKY KRUMLOV  TEL:(00420)380 711 345

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