6月2日  ポールのライヴチケット購入。前哨戦は人形オペラ 今日の一枚を見る

 今日でプラハ市内のメイン観光を終えてしまいたいが朝から雨がしとしと。元々プラハは雨が多い割には長雨が余りないということを聞いていたので、それを信じて予定を変えることなく朝早い時間に出発。
 バスターミナルへ行き、チェスキー・クルムロフ行きのバスチケットを購入する。こちらが曲りなりにも英語で話しているのを向こうはチェコ語で返してくるので意思の疎通ができない。明日の朝8時15分発のチェスキー行便がきちんと取れているのだろうか。確認しようにも向こうは「オッケオッケ」だ。ちなみに値段は152CK。

 旧市街観光地へ移動してポールのライヴチケットの調査。上から5000、3000、890CKと値段でランク分けがされている。さすがに5000CKと聞いて躊躇するが気持ちはもちろんこの際一番良い所で観たい、だ。
 でその5000CKを作る為にトラベラーズチェックを現金化するのだが、レートが良いだろうと思い込んでいたアメリカン・エキスプレスの代理店を探して歩き回ることになってしまい一気に疲れて汗だく。雨も降ったり止んだりが続く。

 ようやく見つけて200ドル(以下$とします)を両替。コミッションは無いがレートが悪く、実際は高額のコミッションを取られているのと同じである4873CKを得る。ほんまレート悪い。これでは目標の5000CKに足らないのでこの旅初のキャッシング、1000CKをやってしまう。
 時計塔(前日のページにあるからくり時計ね)のチケットセンターで申し込むが、PCの調子が悪いらしく一向に照会できなくて時間がどんどん過ぎていく。さすがプラハということで沢山の観光客がいる。もちろん日本人も多いが誰も「どうも」などとは言ってくれない(あたりまえか)。で結局他のチケットセンターへ行ってくれということになり、場所を教えてもらいそこへ向かう。

 移動したチケットセンターでようやくライヴ会場の席の見取り図を見せてもらうことができた。
 それによると、5000CKという恐ろしく高額の席より1495CKのスタンディングがステージの目の前に用意されているということがわかった。時計塔のチケットセンターでは、こちらは日本の常識で「しーと」を注文した結果上記の3種類の説明になったということか。あんまり野外ライヴって経験ないもんで席がある(高い)ほうがご本人様に近いだろうと思っていた。
 迷うことなく1495CKのスタンディング席(椅子はもちろんない)に変更、速攻で発券。ついにマッカのライヴチケットをゲット。日本なら全ての生産活動をストップして電話三昧になるかファンクラブにお願いしないといけませんが、こちらではライヴ当日4日前でも余裕でゲットできた。すばらしい、正にビバチェコって感じです。ちなみに1000CK以下だったと思うけど、安いほうのスタンディングもありました。

ステンドグラス  写真(右)プラハ城にある教会のステンドグラス。初めて教会(カテドラル)のステンドグラスを見たスコットランドはエディンバラのセント・ジャイルズ大聖堂では目玉飛び出るくらい強烈に感動したものの、人の心は鈍化の一途を辿るのか、今回はそれほど感動を与えてくれなかった。実に残念であることだし、この状況をどう打開しようと今でも日々悩んでいたりする。

 夢のチケットを手に入れた後、再びカレル橋へ行きそのままプラハ城へ向かう。石畳の坂道をてくてく歩いて向かうのだが、結構急な場所もあったりして軽く汗までかいてしまい、雨のせいもあり少々肌寒く感じる。意識しないと相当な早足になる癖が抜けない。まったくの困った癖。目指せ全面スローライフ。

プラハのトラム  写真(左)はプラハのおしゃれな路面電車(トラム)。ヨーロッパの都市では風情ある路面電車が実に有益に市民の足として活躍している。日本もできればこれ以上廃線しないで欲しいものだが、残念なことにこれは経済的な事情もあったりして、どうしようもないのかもしれない。

 ・・・さて見えますか、中央車両の上ちょっと左寄り薄くみえるのがプラハ城、そして午後の早い時間帯でこの暗さ。これが「プラハの春」か(←アホ)。

 本日夜の予定は人形オペラ「ドン・ジョバンニ」。
 目立つ通りに劇場があるので一度見ておこうと思い、またも学生料金でチケットゲット(400CK)。だって向こうから学生ねーはい400って言ってくるんだもん。あーいやいや実はさんじゅううんさいだなんて言えまへん。

プラチナ(個人的)チケット  写真(右)は世紀のロックスター、サー・ジェイムズ・ポール・マッカートニーのプラハ公演のチケットです。どうです、うらやましいでしょう。むふふ(笑)。
 ずーっとみてても気持ちいい。(はいすいません・・・)
 でもこれ使用前ですよ。今となっては貴重(しつこいって・・・)

 夜の予定もできたことだし、早めの晩飯を昨日と同じシュテファンで食べる。昨日はチキンだったので今日はポーク。ビーフもあるがビーフはやはり日本がダントツ世界一なので海外ではほとんど食べない。まあ値段がちょい張るってこともあるのだが。
 大体いつもサラダと肉とあればライス、そしてビールなんだけど、チェコは良い。外れが無いしそれでも日本円に直して600円から700円くらい。ほか弁レベルの値段でこの食事だから、日本の経済力ってのは本当に凄い物だと海外で実感する次第。

 宿に戻って休憩。部屋が良いので非常にくつろげる。アパートの一部屋の中の間貸しなので「音」関係には少し気を使わなければならないが、ウォークマンの音漏れにかなりの怒りを覚えるぼくには、その程度のモラルは十分に守れる常識がある(はず)。
 この宿を経営している日本人ご一家には子供が三人(長女、長男、次女)。長女は学校の行事でイタリアに旅行に行っていて、このときは長男と次女がいたのだが、二人とも礼儀正しくとても好感が持てた。最近日本で世間を騒がせているバカ親とバカ餓鬼とは大違い。
 特にまだ小学生の次女は「おかえりー」とか「何時にかえってくるのー」とか、こちらも「おーよしよし」と言ってしまいたくなるくらいかわいい女の子だった。しかも当たり前のようにチェコ語を話す。

プラハの宵  昨日のコンサートは迷ってギリギリだったので今日は少し早めに出ることにする。開演は夜8時、急いだ結果とりあえず40分前には現地を確認してチケット売り場のおねーさんに顔を売っておく。そのついでに「はちじ」とか他の開演時間の日本語を教えたのはこのぼく。なぜかわからないが「はちじ」という単語は非常に気に入ったようで、おねーさん方は「ハチィジィ」「ハチィジィ」と連呼していた。

 おねーさんに早すぎると言われた(前公演がまだ終わっていない)ので仕方なく周辺を歩く。写真(左)はプラハ旧市街の感じの良い路地です。
 カレル橋が近いのでそのあたりをまたぶらぶら歩くが、観光客が多すぎて雰囲気が無い。
 カレル橋の袂にサッカーショップがあったので、そこでスパルタ・プラハのユニを買おうかどうか悩んで、まだ旅が始まって一週間程度だと思い出して結局買わず、おしゃれなバーで楽しそうな白人のカップルを見ながら時間を潰す。

 15分前くらいに劇場に戻ったら、チケット売り場のおねーさんをはじめ誰もいない。んーと思いながら奥に進んでいくと入り口があって無事入場ということになった。せめて係員がいてくれたら安心できるんだけど、それもまた過剰親切なんだろうかな。

ドン・ジョバンニ  あっというまに満員でぼくは2列目の一番右端、なぜが端には客がいかないので2列目をゲットできたが、その理由は劇が始まってすぐわかることになる。なんと少なくともぼくが座った右端には舞台に対して死角があって、出し物がまったく見えないときがあるのだ。ガイドブックにはその情報が載ってるのかどうか知らないが、10列目程度まで人が入ってるのに1列目から端の方が空いてるなんてちょっと不思議といえば不思議なことではあった。

 劇の内容はまあわかるよなわからんよな、そんな感じ。女たらしのジョバンニさんのおもしろ可笑しなお話しだろうと推測(適当すぎ)する。当然リアクションを起こすポイントもわからずただ写真(右)の人形劇を見ていただけ・・・
 この写真は劇場内にもかかわらずミスってフラッシュを焚いてしまったときの写真。個人的に非常にショックな一枚。
 劇中、結構みんな写真を撮るのだが、フラッシュまで焚いてしまうのは一人か二人で、ピカッと光るたびに、ぼくは「はあー何やっとんねんな」と心の中で思っていた。
 そのぼくがみんな撮るなら一枚だけとデジカメを取り出してフラッシュが光らないように調整してシャッターボタンを押したにもかかわらず、ピカピカピカーーッとやってしまったわけです。<自分に>恥ずかしくて劇が終わるまで再びカメラを持ち上げることもできなかった。
 いくらメカ音痴だからといっても確認までしてフラッシュを焚いてしまうというのは一体どういうことか? ビデオのタイマー録画はもう懲りたのでほとんどしないこのぼくだが、これは他の人に悪態ついていた上に自分がやってしまって正に自分にダメ出し。反省、いやひたすら猛省。

 劇が終り、人が少なくなったカレル橋の夜景を見て宿に戻る。ご家族はすでに就寝。。。
 すいません、ホントに・・・・・・でも寝るの早いような気が(いや、すいません)。一応帰りがこれくらいになることはお話ししておいたので、待っていてはくれてました。多謝。
 静々と部屋に入り、帰りに買ってきた20CKの赤ワインのミニボトルとチェコビールを飲みながらスイス対ドイツの親善試合を見る。ワインはちょっと酸味が強かった。

 チェコ チェコ/プラハ 民宿桐渕(プライベートルーム) 2004年6月1,2,5,6日泊
民宿桐渕 民宿桐渕
宿泊料2泊で2200コルナ、バス(タブ付)・トイレ共同、テレビ、朝食付
プラハで超有名な日本人経営のプライベートルーム。ご主人のアイスホッケー好きが嵩じてチェコに住むようになったのだそう。現地チームに所属している子供さんはアイスホッケーのプレイヤーとして日々厳しい練習に打ち込んでいる。
相場から見れば少し割高だが、得られる安心感や様々な日本的サービスの数々は遠く離れた東欧の地において何者にも得がたいものだと思う。特にぼくはガイドブックさえなかったので非常にありがたかった。
部屋にはテレビにソファまであり、かなり広く(逆に一人では広すぎる)朝食は自室でいただく。早朝出発の場合は簡単な弁当まで用意してくれてとても助かった。
少し割安な「スペシャル(存在が秘密なのかも)」や留学などの長期滞在者用の別館もあるそうです。
ADD:Jicinska 9 Praha 3 130 00  TEL:420 222 715 302

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