6月1日 ポールのライヴポスター発見! 滞在延期決定 | 今日の一枚を見る |
それからなんとなく寝付けないような寝付いたような感覚が続き、どこかの駅に到着したときちょっと外をのぞいてみるとかなり大きな駅だったので、とりあえず荷物まとめて降りてみた。金髪美人にも時間的にプラハだと思うよと声をかけて起こしてあげた。 結局そこはプラハ中央駅だったのだが、誰も起こしに来ないのはなぜだろうと親切サービス満載帝国で日常を過ごしているぼくは思ってしまった。まだ旅は始まったばかりなのでもう一度気を引き締めていこう。 写真(左)はこの旅における大幅なスケジュール変更を決定的なものにしたサー・ジェイムズ・ポール・マッカートニーのプラハ公演のポスターです。 列車の到着が早朝で、オープンしている駅の施設は両替屋1軒とスナックスタンドがチョロチョロ。目星をつけていた日本人経営のプライベートルームに電話するつもりだったのだが、テレフォンカードを売っているという売店はまだ開いていない。仕方なく駅構内をぶらぶら、郵便局や荷物預けサービスのカウンターを見つけておく。 そして外に出て駅周辺を歩いてみようと思ってまっすぐ進むと、はいこのポスターに出くわしたわけです。何度確認しても日付は5日後の6月6日、場所はここ、今ぼくが立っているチェコのプラハ。 当初の予定ではこのチェコ行き自体予定外で、プラハ2日チェスキー・クルムロフ1日でそのままオーストリアに抜けるつもりでいたが、チェスキー〜を1日増やしてその後またプラハまで戻ってさらに2日目になればポールを観ることができる。彼から計り知れない恩恵を受けている手前、無視することなどできはしない。着いて早速予定を変更した。中東までたどり着けるのか・・・ いやあ旅をしているとこんな良いこともあるんですね。びっくりしました。あまりにジロジロポスターを見るんで売店のおばちゃんに「ポーゥマカートニィ コンサー」と説明されてしまいました。それくらい読めりゃい(笑)。 サンドイッチで朝食を済ませて宿に電話をかける。とりあえず日本語で「もしもし」と言うと、よかった向こうも「もしもし」だ。ネットで検索できるくらいの有名宿だから空いているか心配だったが、今日たまたま一部屋空いたらしい。先客も予定を変更したようで、ぼくはラッキーだったみたい。 チェックインは、桐渕さん(宿のオーナーね)に急用できてしまったので午後3時でお願いしますとのこと。両替(10ドルを255コルナ内20コルナはコミッションで差し引き)して、駅に荷物を預けて安い観光地図を買って軽く観光スタート。5日後の自分を思い浮かべて心が弾む。一気にこのライヴが旅前半のスーパーハイライトとなる。 |
写真(上)は曇り空のプラハ市内の様子です。 まずはプラハ観光において移動に便利そうなムゼウム[MUZEUM]駅へメトロで移動し旧市街へ向かう。切符の自動販売機もあるが、トラブルを引き起こしては大変なのでまずは窓口で買う。駅員の愛想は東京メトロ並。一応旧共産圏。 地上に上がると、雨は降っているが傘をさすほどでもない程度。現地の人もこの程度は慣れっこレベルのよう。 国立博物館(これが駅名にもなってるんだと思う)に、よくできた象のつくり物が搬入されるのを眺めながら」ヴァーツラフ広場を下る。テレビ撮影班まで来てたくらいなので大きな催しなのかもしれないが、手際悪く搬入する様を見てもそんな満足できることもない。 有名なんだろう火薬塔や教会、旧市民広場、旧市庁舎をそとめでざーっと見学。いきなり相当な距離を歩く。もちろん多少の道迷いはありです。 写真(右)はチェコを代表するクラブチームであるスパルタ・プラハのオフィシャル?ショップです。オフィシャルにしてはちょいとこじんまりし過ぎてるような気もするが、看板から判断してオフィシャルと勝手に思いこむ。 しかし平日の昼間は閉まってるのかな。バロンドール(欧州最優秀選手)にも輝いたネドヴェドもかつては在籍していた強豪チームにして欧州の古豪だが、このショップのサイズがとても気持ちがいい。 宿で休憩するために荷物を取り指示されたとおりに移動して宿到着。メトロの駅の上にあるショッピングセンターの明るさと今っぽさにちょっととまどいつつも無事にチェックインを済ませる。 部屋はかなり広く、一人ではとても使い切れないほど。さすがに1100コルナ(以下CK:チェココルナ)の<ぼくからみれば>高級宿。言葉も通じるし同じ日本人なので安心度はけた違い。本棚にあるガイドブックを沢山みせてもらい、持って無かったチェコのプラハとチェスキー・クルムロフ、オーストリアのウィーンとサルツブルグの情報を沢山メモらせて頂いた。ありがとうございます。 さて再び観光。行ったり来たり地図を見ながら歩いていると辿り付いた超有名スポット、カレル橋に到着。写真(左)は橋の両側に立つ聖人象のうちの一つで、こんなのがずらずらーっと並んでおります。また夜は違った顔を見せるので結構おすすめ(外さないとは思うけど)。 観光客が沢山いる道の角々に立っているチケット屋(特定の小コンサートのチケットを売っている)から当日夕方に教会で催されるコンサートのチケットを買った。向こうさんが決め付けたように学生だと言うのでありがたく学生料金300CKで購入。小規模ではあるがクラシックコンサートにこの値段というのは日本人から見れば安いものになるのだろう。 写真(右)の天文からくり時計が動くのを大勢の人と待って見物。まあぶっちゃけそんな大したことはないのが現実。みんなでカメラをパシャパシャ。 そこから自分の位置とコンサートがある教会との位置を確認しつつぶらぶら歩き。 そうまでして意識していたのに実際は違うところを歩いていた。まったくこの方向音痴にはどうしようもないが、そんなことも言ってられない時間になっているので近くを通りかかった現地人に尋ねてやっとのことで教会に辿り付いた。途中で入場なんて恐ろしくてできないので、席についても息切れが収まらないくらいかなり走ってしまった。 観光客の多さから想像していたようにコンサートは大入り。小さな教会にイスを並べただけの手作りコンサートだが、プラハでは毎日そこかしこでこのようなコンサートが開かれているので、気軽に音楽に触れることができる環境が整っている。素晴らしいと思う。 「春」とか「アヴェマリア」とかのメジャー曲や聴いてもわからない曲など色々、聴き所をメインに弦楽器4器(なんと今調べて知ったのだが、ヴァイオリンの数え方は「丁」、チェロは「面」なんだそうだ)でシンプルに聴きやすく演奏してくれる。 今日のコンサートが面白くて味を占めたのかプラハ滞在計4日は毎日コンサートに行きました。最終日のポールは正にメインエベント。 飯の情報もまったく持ってなかったので一旦宿に戻って相談。近くのレストランを教えてもらい、そこに行く。シュテファンというそのお店でビールも飲んでサラダとメインを頼んで約600円という大満足な夕食を堪能し、酒屋が見当たらなかったのでレストランで缶ビールを持ち帰りという反則技までかまして、長いプラハの一日を終える。 沢山歩いた上においしいビールを飲んでしまい、歯磨きを忘れたまま眠ってしまう。 |
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