5月31日  金髪美人と共にスロバキアを通過してチェコへ入国 今日の一枚を見る

 今日も何か宗教的な行事があり、多くの店は閉まっているということを朝食時にヤマダさんから聞いた。さらにプラハ行きのバスは今日は無いということもバリさんから聞き、必然的にプラハへは夜行列車でという選択になった。車酔いを気にせずに済む分はいいが、旧東欧圏の夜行列車は事件に巻き込まれる可能性がちょっとだけ上がりそうなイメージだったのでバス優先で考えていたのだが・・・

 バリさんに客引きついでにぼくを東駅まで連れて行ってとお願いした。しかしぼくが辛いグヤーシュにてこずって朝食を終えるのが遅かったので、一回駅に出て客を連れてきた後でもう一回出るときに乗っけてやると言われた。確かに国際列車の到着のタイミングがあるので客引きに出る時間というのは大抵決まっているのだ。
 今日は夜行列車のチケットを抑えるのが最優先なので、時間の余裕が無いわけではないが、観光地へちょっと行ってくるということはできない。バリさんが戻ってくるまで(乗せてといった以上、待たないとなあと思ってしまった)ヤマダさんと旅話。結構飽きずにトータルではかなりの時間ヤマダさんとの会話に使ったのではないかな。楽しかった。
 バリさんが戻ってきたが一人の客も捕まえることができなかったらしい。ちょっとご機嫌斜めで今日は旦那とゆっくりするんだそうだ。二日続けて客が入ってこなかったが、午後からNZの女性客が二人予約入っているのでまだましかもしれない。しかしまあ結構いい宿だと思うんだけどなあ。

 仕方なく歩いて東駅へ。
 どうして歩いてかというとメトロの回数券が残りニ枚になっていて、一枚はプラハへの出発時に宿から東駅用に、もう一枚はプラハ行きのチケットを買って宿に戻るときに使うつもりで取っておいたのです。ケチらずに普通に買えばいいじゃないか、というつっこみは通用しません。だってぼくはこういう男なのだ。
 閉鎖された工場や競馬場だったらしい建物を左手に見ながら歩いて40分位、東駅に到着。途中の道は大きな通り沿いの歩道だが人通りは少なく夜は絶対危ないなと思いながら歩いた。バッグとか財布とかが無造作に捨ててあったが、あれは多分「結果」なんだろうなあ(怖)。
 国際列車用の窓口にてプラハ行きの二等席66E(14,841F)をカードで購入。現金のユーロは500Eしか持ってないのでこれは主に宿代として使うつもり。
 東駅の近くでインターネット。プラハ情報を検索・・・おや、日本人が経営するプライベートルームがあるようだ。まあ予定に無かった(ヤマダさんがプラハは絶対お薦めと言った)ので市内地図も持っていないがこれでちょっとは大丈夫そう。ということで電話番号と住所をメモメモ。そこがダメなら宿紹介所で探してもらうしかない。

草ダンス大会  バーガーキングで昼飯。この先ジャンクフードばっかりになりそうな気がしないでもないが世界ほぼ共通の味を楽しむ。お店を探す手間が省ける分面白みが無い食事で、案外高くついてしまうのも悩みの種。
 写真(左)は美男美女によるダンス大会の模様です。残り二枚しかない回数券の一枚を使い宿近くの駅(シュダディオン駅:いまさら書くなよ)まで戻ってくると、すぐ近くのスタジアム(シュタディオン)で大きなコンサートがあるらしくてその前座というか催し物が結構にぎやかにやっていた。
 5〜6組のカップルが7〜8分くらい踊って次の5〜6組が踊って、というのを30分くらい見ていました。そのへんのダンス教室で踊ってる人達なんだろうけど、写真のように「草ダンスレベル」でこのスタイルというのを見せつけられるととてもじゃないが「しゃるうぃだんす?」などとは口が裂けても言えない。

 宿に戻ってチェックアウトする。ヤマダさんは出発まで部屋を使って良いよと言ってくれたが、ベッドメイキングとか面倒だろうし早めに荷物を出しておくことにした。
 シャワーを浴びてまたまたヤマダさんと旅話。欧州をそこそこ周った結果、ハンガリーとエストニアが一番お気に入りなんだそうで、最終的には結論は出ていないんだそうだがエストニアで宿を経営したいということになったんだそうだ。思う人は沢山いるが、実際に動いてここまで来たという人には中々お目にかかれない。法律的にかなり面倒なことが多いらしく、大変な苦労をされているようであった。

 約4時間宿のキッチンにて過ごす。韓国人女性2人組みがチェックインしてきて少しだけ宿もにぎやかになる。
 ヤマダさんが客引きの時間になったので、一緒にぼくも宿を出て駅に向かうことにする。ヤマダさんはドイツから来る国際列車の乗客をいつも担当しているそうだ。

駅前の商店  写真(右)はメトロのシュタディオン駅のすぐ傍にある商店の写真です。この日あまり写真撮ってなくてこれくらいしか使えるものがないもので(^^;; 色が鮮やかなので八百屋とか果物屋を撮るのが好きでこんなのがいくつかあります。この先何度か登場すると思いますが、まあ流して下さい。

 東駅で自分の乗る列車をチェック。ヤマダさんの待つドイツから来る列車が45分遅れと表示されていた(遅れる頻度は結構高い)ので、またもやマクドへ晩飯。ぼくは荷物もあることだし、列車内ではあまり動かないことを決めていたので腹に何か入れておきたかったのだ。ヤマダさんは宿で食べるので無駄金はセーブしてアイスクリームのみ、それでも久しぶりで美味い美味いと言ってました。

 ぼくの乗る列車も約1時間遅れでブダペストに到着。4人掛けシートが向かい合わせになるコンパートメントタイプの客室だったが、どの部屋もほぼ満室状態。ほぼというのは、大体が3×3人で座っていて、それでも白人は図体がデカイので楽に座っているという感じではないから。
 到着の遅れそのままに1時間遅れで出発。走り出す列車の窓から、客引きに失敗したヤマダさんが一人で帰途に就いて歩いているのが見えた。がんばれヤマダさん。

 いくつかの駅に停車して、幾人かが降りていく。そろそろスロバキアかなと思っているところで、ついにぼくを除いたコンパートメント全員が降りて行った。みんなハンガリー国内の移動だったようだ。
 むーこれは困った。これは盗難防止のために寝れないなと思っていると、ブロンドの若い女性が英語で自分の部屋にきて欲しいと言うではないか(おわーー!こ、これはぁー!!)マッハで移動(おいおい)。
 ・・・なんてことはない、あたりまえだけど一人より二人の方が安全。まして女性一人だから男性がいたほうがより安全ということ。それにしてもほとんど客がいないこの状態というのも結構危ないと思うのだが、どうなんだろう。ハンガリーからチェコへ、ブダペストからプラハへなんて日本人好きそうなんだけどなあ。まあ金持ってるから飛行機で飛ぶか。

 スロバキアのブラチスラバで停車している間、彼女に荷物を見てもらって(よく考えると金髪の美人だからって善人とは限らないぞ)プラットホームに降りる。コレでスロバキアにも記念の一歩をしるす。気休めだけどパスポートにはきちんとスタンプあるもんね。
 深夜チェコに入ってから、もうパスポートコントロールは無いということでようやく二人とも熟睡に入る。しかし1時間くらい後だろうか、この金髪美人の持っているチケットが間違っているということでチェックを受けていて、結構大声で主張しあっているのでぼくも目を覚ましてしまう。
 追加料金を請求されていたようだが、本当に間違っていたことを知らなかったようで無罪放免。追加料金を払わないで済んだこと自体ものすごいことだと思うが、コレもやっぱり金髪美人(ちなみに彼女はチェコ在住ルーマニア人)というブランドが利いたからか?

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