5月30日  子供電車の車掌はとても子供には見えない超美人 今日の一枚を見る

 朝起きると、昨日の韓国人グループの内の男性は全て出発していた。学生の二人はドイツへ行くと行っていたが、もう一人の軍隊上がりは行き先を言わなかった。学生の二人が元気に旅を続けて下さいと言ってたよ、というような感じのことを朝飯を食ってるときにヤマダさんが教えてくれた。ぼくを年上と知ってから余計に丁寧な扱いをしてくれるようになったし、実に感じの良いやつ達だった。またどこかで会えれば良いな。

 バリさんのプライベートルームは朝食付きで、非常に良心的な値段の宿。しかも朝食には白米が出る。
 しかし定番であるハンガリー郷土料理のスープ、グヤーシュの味付けはかなり辛め。主な客層が韓国人だからだろうが、日本人のぼくからするとかなり辛い目に設定されている。ヤマダさんも毎日辛いと言っていたが、遅れて起きてきた韓国人女性はさらに自分で持ち込みの辛味(コチュジャンかな)を追加していた。良いのか悪いのか味覚のただ一つにおいて究極的に耐久度に差がある。

 ブダペストの観光で、有名な割には結構マニアックな子供鉄道に乗りに行くことにする。ヤマダさんはまだ乗ってないらしいのだが、案外情報の少ない子供鉄道の情報を知っているだけ教えてくれた。宿に置いてある英語のガイドブックで交通機関と駅名だけを書き出して、とりあえず向かってみる。モスクワ広場(おわーなんと共産圏っぽいネーミング)からトラム56番に乗り換えて終点まで行くと、近くに子供電車の駅があるらしい。
 モスクワ広場にはメトロで簡単にいけるが、トラム56番を探すのにちょっと苦労した。見つけてしまうと余りに近いのになぜ迷うのかショックだが、一度方向を間違えると案外大変なことになる。
 今日は王宮も行っておかないといけないのでいつもより更に早足で行こう。

子供鉄道  写真(左)はその子供鉄道です。モロにSL、モロに石炭で動かしてます。急な坂道ではスローダウン。客車内は親子連れで込み合っていたので客車の最後尾にスペースがあるデッキでこの高原列車から見える風景を眺めた。もちろん、トンネル内ではものすごいススがふりかかってきたことは言うまでもありません(笑)。
 でも蒸気機関で動かしているのはぼくが乗った列車だけかもしれない。すれ違った列車はSLが牽いてなかったし。
 思えば今日は日曜日だったので家族の行楽客が多かった。片道100Fという値段も地元で人気の秘訣かも。
 この子供鉄道は運転手と駅舎にいる数人の大人以外は全て子供だけで運用されている。選ばれた子供達にとっては非常に名誉なことでみんな誇りを持って業務に励んでいる。ただ子供と言っても車掌や検札に来る金髪の女の子は目を見開いてしまうくらい美人でこちらとしてはとても困る。

 終点に着いても、ぼくにはハイキングなどの行楽に来た家族連れのように楽しめることはない。ハイキングついでに山を降りて別の電車でブダペスト中心街まで戻るルートもあるらしいが、ぼくは折り返しでまた子供鉄道に乗ることにした。
 帰りの列車では、美人の車掌さんの写真を撮ろうとカメラを向けてみようとしたが、なんか違うことをやってるように思えてやめた。多分かなり子供と判断される年齢なんだろうけど、ホントに怖いくらい美人で困る。

ブダペスト王宮1 ブダペスト王宮2 ブダペスト王宮3
 移動しやすいあたりまで戻って来て王宮へ行ける観光用の循環バスに乗り込む。
 写真(上)は左から王宮にあった教会?、聖イシュトバーン1世像、ケーブルカー乗り場から欄干の穴を覗いて見えるくさり橋。一番右の写真は結構評判が良い(自画自賛です。ははは)。
 この日はとても天気が良く、丘の上にある王宮からみるドナウ川を挟んだブダペストの街(どっちなんだろう?ブダ?ペスト?)は非常に美しかった。

 食事をしようと思ったが、王宮(と今まで書いてきたがブダペスト「城」と書いても正解かも)にあるレストランは軒並みぼくに手が出るようなモノは出しておらず、次の観光ポイントへ。ブダペスト南駅にあるという世界一美しいと言われるマクドは見つけられず、西欧型の大型ショッピングセンターにある普通のマクドで空腹を満たすことにした。かなり現代的だ。

 帰りにメトロを待っていると警官に呼び止められた。きたきた切符拝見だ。
 きちんと改札しているかどうかをチェックをされるのだが、改札時に印字される文字の状態などでもいちゃもんをつけられたりする場合があるらしく、素直にそして毅然として堂々と対処しようと心に決めていた。
 結果はもちろん無罪放免。あたりまえだけどぼくは何も悪いことはしていない。大切なのは切符を持っているだけではダメできちんと改札マシーンで印字&パンチをしなければいけないということ。
 また降りた駅では黒人と白人の女性グループが改札をしてないってことで罰金を請求されていた。同じ外国人だということで助けを求められたが、改札どころか切符さえ持っていない人もいたので(こらこら)どうしようもないし、英語でそんな難しいことも言えない。

 一旦宿に戻って休憩。夜ビールを飲みに行こうと思っていた昨日飯を食ったバーはお休み。むう残念。
 部屋で旅行記用に書き物をしてるとヤマダさんに呼ばれた。部屋に戻る前に、暗くなってから名所くさり橋をはじめちょこっとプラハの夜景を見に行くプランをヤマダさんに話していたのだが、それを聞いた昨日一緒に飲んだ韓国人女性が行きたいと言っているのでどうですか、という内容。もちろん一人より二人のほうが安全なので大歓迎。ある程度の出発の時間を相談して、ぼくは部屋へ、韓国人女性はネット屋へ。
 ちょっと休憩してバスターミナル(ナプリジェティという名前らしい)へプラハ行きのバスチケットを買いに行く。まだまだ外は明るかったのだが、既に20時近くでチケット売り場は閉まっていた。どうやら18時には閉まるらしいが、こんなに明るいのに店がほとんど閉まっている状態というのにはかなり違和感を覚える。日本みたいに正月まで営業なんてアホなことはしなくていいからもうちょっと、例えば窓口一つだけ20時まで開けてるとかなら嬉しいなあ、と思う。

トラム  出発時間になったけど雨がパラパラと降り出していた。このナイトツアーに同調していた韓国人女性は雨具が無いということでキャンセル。一時間待ってみてちょっと止みかけになったかなと、ぼくは荷物を掘り起こして折りたたみ傘を用意して、終電の時間を気にしつつ最悪くさり橋だけでもと出発。
 写真(右)はかなりの枚数撮った夜景の写真の中でかろうじて使えるくさり橋の一枚です。フラッシュ焚くとほとんど写らないので、無しで撮るとこのようにかなりぶれてしまいます。結局雨はほとんど降らなかったのでその点は良かったけど。。。

 近くのバーもスーパーも開いてないので街の中心の酒屋でビールを買って宿に戻る(これだけは止めれそうに無いんだよねえ)。
 宿に戻ってヤマダさんと旅の話をして盛り上がる。韓国人女性は明日早朝に出発するので早めに就寝。
 それにしても交通の便もそこそこよくて結構良心的な値段設定の宿に、今日はぼくと韓国人女性1人だけ。宿帳を見るとNZとか台湾からの客もそこそこ入ってるんだけどね。なんだか寂しいね。

 ハンガリー ハンガリー/ブダペスト バリさんの家(プライベートルーム) 2004年5月29,30日泊
バリさんの家 バリさんの家
宿泊料2泊で40ユーロ、バス・トイレ共同、朝食付
ブダペスト東駅にいると必ず目に付く全身黄色のおばさん、それがバリさん。その彼女が経営する良心的なプライベートルームで、当時日本人の男性が住み込みで手伝いをしていたが、宿泊客の半分以上は韓国人なのでそこが評価の分かれるところ。
近くにスーパーもあり自炊をする人には好都合だが、更に近い場所に結構おいしい料理をだす地元のバーもあるので食事にはそれほど困らないと思う。朝食には白いご飯がでるが、客層からかおかず(ハンガリー料理の代表的スープ、グヤーシュが多い)の味付けはかなり辛め。
メトロのシュタディオン駅から歩いて10分くらい。ドミは2段ベッド×3で一人10ユーロ、情報ノートあり。
ADD:XV Osztaly u 20-24 A1/1  TEL:313-8846(in city)

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